盲いた老海亀と古木
お釈迦様のお説教に、「盲いた老海亀と古木」というお話がある。これは大海を泳いでいる老海亀と古木が出会うが、この現象は何千億年、何万億年後の世にも見られると語られておられる。
この話しから私は次のように思った。
例えば、夫婦がいたとしよう。この夫婦が命終った後はどうなるか?
何千億年、何万億年後の世にはまた二人は出会い結ばれると言っている。
人間は生きたって、百年ソコソコ。何万億年後の世は知る由もない。しかしお釈迦様は、「縁起」を知ってかく言っていられる。
このことは更に、今の夫婦は、何千億年前、何万億年前においても夫婦だったこととなり、過去に生きた夫婦が縁起して今の夫婦があるということになる。
ここで思うが、今の世において夫婦仲良く助け合い、仲睦まじくしていかなければ、正しく縁起するまい。