今週の水曜日、会社からの帰宅途中の大阪駅。相変わらずの混雑。そしていつものように、新大阪から来たJRで、上にいったん上がり、2番線の環状線に降りようとしていた。前も混んでいた事と2番線にはまだ電車が来ていなかった事から、いつもより、ゆっくり階段をおりた。そしてホームにつく瞬間。「このハゲ!はやくゆけよ!」と罵声が私のすぐ後から聞こえた。
私は年相応かどうかは別にして頭ははげている。しかしあまり自覚はない。別に恥ずかしさも、ない。従って、遠くから誰の事を言っているのだろうか?ぐらいの感じで、後ろを振り返った。
私の後ろに、今にも私を突き飛ばしそうに、怒りの若者が、私を睨みつけ、更に私を追い越し、更に夕方のラッシュアワーのひとかべに突き進んで行った。1番線に電車が来た。間に合うか?あまりにも多くの人壁を避けようとして・・・。
私に「このハゲ」と言ったわりには、その若者は私も含めて人を突き飛ばす事もなく、よけながら、よけれずに、電車に向かって行った。若い。髭。派手なポロシャツ。とても普通の仕事をしているとは思えない。しかし押し飛ばしもせず、接触する事もなく。
ネットの社会では、上記の言葉など普通に存在する。匿名と言う名のもとに。しかしリアルな現実で、それを言う事は、かなり危険だ。と思うのだが・・・。
瞬間、私は頭にきた。最近の事件ではないが、いつ普通の人がきれるかも知れない中で、上記の言葉を言ったら、どうなるか?と言う事を予測して、言っているのだろうか?とその若者に言いたかった。と言うか、実は質問したかった。相手が、逆切れして襲ってきたらどうするのだろう?と言うような事は考えなかったのだろうか?
相手に勝つ(負けない或いは逃げれる)事を前提に、きれるのだろうか?それともそんな次元を超えて言葉を発するのだろうか?喧嘩をする事が条件になっているのだろうか?もし相手が凶器を出したらどうなるか?など考えもしないのだろうか?窮鼠猫をかむなどと言う諺はもちろん知らないだろうが・・・。
私自身が、わからないでもない。歩く速度は、一般の方よりかなり早い。従って、同じ状況なら私が、おなじ気持になったと思う。来た電車に駆け込もうとしているのに、前に邪魔な人がいると。しかし、それぐらいできれていたら、今の世の中では、身が持たない。そんな事にパワーを使うぐらいなら、別の事にやはりパワーを使うべきだと考える。