社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

松岡圭祐『千里眼とニュアージュ 上下巻』

2008-09-16 08:33:37 | 趣味(読書)


松岡圭祐『千里眼 背徳のシンデレラ 下』に続く、松岡圭祐氏の千里眼シリーズ小学館版ですが、実際の発行は、この『千里眼とニュアージュ』の方が先であり、この『千里眼とニュアージュ』の次が、前回紹介した松岡圭祐『千里眼 背徳のシンデレラ 下』です。且つこの『千里眼とニュアージュ』が、小学館シリーズの最初の作品となっているようです。この辺はおそらく、出版社との関係で何かあったのかも知れませんが、その辺の所は私の知るところでは有りません。



今回は上下巻とも両方の紹介となります。



氏の『千里眼』シリーズに関係するシリーズでは、その設定が『千里眼』シリーズの進行に合わせて、修正・変更される事が多いが、今回は『蒼い瞳とニュアージュ』の一ノ瀬恵梨香岬美由紀の関係である。



松岡圭祐氏の世界その9「千里眼シリーズ」で『ヘーメラーの千里眼』を紹介したが、この時に、岬の両親の事故に対する過去が記載されているが、今回の『千里眼とニュアージュ 上下巻』では、岬の両親が起こした事故でその被害者になったのが一ノ瀬恵梨香とその両親であった事に変更されている。その後、一ノ瀬恵梨香が臨床心理士になったのは、まだ子供でありたかった一ノ瀬に対し、両親を失うという同じ境遇の中で、岬美由紀がその後の人生で、一躍ヒーロー(ヒロイン)になっていく事で、岬美由紀を人生の目標と定めた事による。



しかし必至の努力を重ねながら、岬を追うが結局才能がない事を痛感し、岬になれない為に自殺願望を描く



自分では死ぬ事が出来ないと言う背景の中で、考古学で数々の歴史の新発見を次々に行なったが、実は全て捏造であった播山貞夫(まきやまさだお)と、会う事になる。しかも二人とも萩原県に住んでいた



一方IT富豪で球団やテレビ局を買収する等宣言して時代の寵児となった陣場輝義(ジバンテック)は、萩原県(はぎわらけん:ジンバテック特別行政地帯)を設立し、ニートや引きこもり人間を全て面倒をみる福祉政策を打ち出し、実行に移す。
陣場輝義は、若い頃事業に失敗したが、メフィストコンサルタントに悪魔の魂を売り、その後ウィルスプログラムを撒き散らし、そのワクチンソフトで日本のIT業界を握る事になる
が、150億を支払ってメフィストコンサルタントを縁を切る。しかし、萩原県での福祉事業は、徳川慶喜の「慶喜御用金朱印書」に基づく大判小判の搾取であった



徳川慶喜の「慶喜御用金朱印書」は、実は捏造された物であり、播山貞夫が自分が自殺する為に、萩原県の住民約1千万人を道連れに、旧日本軍が埋めたドイツ製のガスが隠されたおり、必ずこの捏造した「慶喜御用金朱印書」を元に、福祉施設を作り、御用金を取り出す為に、萩原県のような対策を打ち、日本全国からニート等の日本に不要な人間を集めて、爆発物で御用金を取り出すことをする事を呼んで仕掛けた罠であった



陣場もメフィストコンサルティングも騙し、播山貞夫が仕掛けた罠は果たして成功するのか?つまり日本の政治にとってニートや引きこもりの1千万人が消滅する事が正しい事なのか?



岬美由紀は、自分の信念と一ノ瀬を信じ、最後の戦いに挑む



千里眼とニュアージュ上A.jpg書 籍:『千里眼とニュアージュ(上)』
発行年:2005年12月1日初版発行
発行所:株式会社 小学館
価 格:600円(税別) 縦一段組み397ページ +解説8ページ



<上巻カバー裏のストリー紹介>
史上最大のIT企業が設置した”48番目の都道府県”萩原県・そこはニートと呼ばれる無職の人々や失業者たちが、生活費も支給されながら暮す最先端の福祉都市だった。
だが、住民達は悪夢にうなされている。炎、地獄の骸骨、金縛り。ニート天国・萩原県には巨大な陰謀が眠っていた。



イラクから帰国するや、不可解な速達を受け取った臨床心理士・岬美由紀はふたたび混乱の渦中へ疾走。しかしそこにはメフィスト・コンサルティングの影が---。
岬美由紀と『蒼い瞳とニュアージュ』のヒロイン一ノ瀬恵梨香の運命の出会い。千里眼シリーズ初となる待望の文庫書き下ろし最新作上巻。



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千里眼とニュアージュ下A.jpg書 籍:『千里眼とニュアージュ(下)』
発行年:2005年12月1日初版発行
発行所:株式会社 小学館
価 格:600円(税別) 縦一段組み384ページ



<上巻カバー裏のストリー紹介>
突然、江戸幕末の宿場町に連れてこられた一ノ瀬恵梨香。謎多きその町でメフィストコンサルティング特物顧問のダビデと出くわすが。
一方でIT産業の帝王に君臨する陣場輝義社長は、秘密裏に埋蔵金プロジェクトを推し進めていた。日本経済の根幹を揺るがしかねない巨額の埋蔵金をめぐり、激しい利権争いが展開されていく。
恵梨香の身が危ない---。
地下200メートル。埋蔵金の在り所と古文書に記されていたそのその地の果てに、岬美由紀がみた恐るべき真実とは?
エンターテインメントの頂点を極めた千里眼シリーズが、原点に回帰する---著者初の文庫本書き下ろし最高傑作下巻。





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