社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

にほんご教室におけるfacebookの問題点

2011-12-10 15:27:44 | 日本語教室ボランティア

facebook等のSNSサービスは若者に悪影響を与える?と私も考えている。実名と言うリアル社会でのコミュニケーションツールとして使用されるからだ。所で、流石にまだ、当社ではSNSがビジネスのツールとはなっていない。ブログもTwitterも論外。そしてfacebookはその存在さえ知らない方も多い。従って会社ではまだ問題は起きていない(と思う)。

しかしにほんご教室でどうも問題が起きそうだ。私がfacebookを始めたのは、同じにほんご教室の講師の方の紹介だった。にほんご教室に毎週来られている生徒さんと言うより、もう定期的には来られない、或いは母国などに帰ってしまった生徒との連絡等を考えたからだった。当時ペルーやインドネシアに帰る予定の生徒がいたからだった。そしてその効果は十分理解できた。最近面倒で、アクセスする回数が減っているが・・・。

このにほんご教室におけるfacebookの問題と言うのは、

  1. 誰もが、パソコンとブロードバンドの環境を持っている訳ではない
    日本は今では大半の家庭にパソコンとADSLや光回線が通じていつでもインターネットできる環境だが、日本に来日している研修生等皆この環境が使える訳ではない。
  2. 誰もが簡単に操作できるものではない。
    Twitter等と比べると、あまりにもfacebookは多機能である為、その使い方がわからない。いくつか解説書が発売されているが、まだ一般的ではない。
    それ以前にE-mailでの連絡もまだ統一的にとれていない状況だ。つまり上記1とも関係するが、生徒と緊急に連絡する方法がない。あるとすればそれは携帯電話だ。
  3. 両極端な考えの方が存在する。
    市の担当者 -> 電子メールもfacebookも一切禁止(もちろんfacebook等を使ったことがないので実際どんな者かは知らないはずだが・・・)
    一部の講師 -> facebookが使用できないなら、私は講師をやめる。
  4. 誰もが英語を話せる訳ではない。
    にほんご教室だから、にほんごが基本だが、facebookを見ていると、やはりそれではすまない。そう英語や中国語やスペイン語が飛び交っている。私の友達の友達の輪の中で。
    これをやられたら、さすがに辛い方も多い。しかし現実はこうなるだろう。

つまり、上記の問題を考慮するとfacebookを使えとも使うなとも強制する事ができない。プライベートに関わる事(個人情報)と市の事業にかかわる事なので、これがなかなか難しい。一つ言える事は、大変便利な道具を使える方は良いが、それを使えない方との間に不公平・不平等が生まれると言う事だ。そして明らかにfacebookが万能でもない。うまく使いこなしながら、会話する能力も養って行く事を考えると、やはりバランスが大切ではないかと思うのだが・・・。講師や生徒さんが望んでいるのがおそらく、にほんご教室と言う範囲を超えた交流なのかも知れない。

単なる連絡網であれば、facebookよりメーリングリスト等の方が明らかに簡単だが・・・。

そしてfacebookとの出会いは、のほんご教室との関わり方を変えてしまうかも知れない。それは

新たな差別を生むかも知れないと言う事だ。ITデバイド(上記の1や2)イングリッシュデバイド(上記の4)と言う差別を。

もう一つが、にほんご教室との別れが生徒との別れだった。つまり母国へ帰ったり、大阪から転居されたらそれでお別れだった。もう毎年新しい出会いとお別れを繰り返している。こういう物だと、ドライに割り切ってきたのだが、facebookだと、交流が続く限りSNSの中で続くと言う事になる。これはどう考えたら良いのだろうか???


最新の画像もっと見る

コメントを投稿