社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

チリ大地震によるTV局の津波報道について(殆どの人がTV局を信じなかった???)

2010-03-01 22:45:39 | 日記

日本のTV局と言うかマスコミの報道に関しては、何時も疑問に思っているが今回のチリ大地震によるTV局の津波警報・報道に関しても疑問と思っていたが、今日の報道で更に唖然とした。実際は、昨日この疑問を掲載しようかと思ったが、あえてやめた。しかし、今日のネットや報道を更に見るとこの疑問は更にと言うかあきれる程となった。何が不満なのか?疑問なのか?それは別に気象庁の過大すぎる予測やそれを報道する事を避難するものではない。

言っては失礼だが、今回の自然災害は、大きな更なる災害への実地訓練と考えれば、結果大きな事故(東北の漁業への影響が大だし、交通機関への損害やそれを利用できなかった方の損害はまた計り知れないが・・・)へとつながらず、その訓練の検証も出来たであろう事から、十分有意義の有るものではないかと思う。問題はその報道の有り方をそれを見た市民の方が、どう反応したかによる。これが、昨日のネット等で調べても、その予測に関して、勘違いや狭い意見などが散見され、はて?これはどういうことなのだろうか?と言う気がしていた。この背景を前後のニュースから見てみると

  1. バンクーバーオリンピック開催
    ほぼ毎日、オリンピックだけ。これでもか!これでもか!と流し続け、他にニュースは無いのかと言うぐらいあきれ果てたが・・・。これがほぼ2週間続いた。後半の一週間の前半はカーリングと後半はフィギュアスケート。と言えばみなさんが見られていただろうから、これ以外掲載しない。
  2. フィギュアスケートの結果が出た後、チリ大地震が発生。直後、鳩山総理の記者会見等で日本政府として、チリ大地震への支援を指示。
    しかし、ここでもTV放送は、現地の状況がつかみづらい事はあるにしても、毎度の事ながら現地で巻き込まれた日本人がいるかどうかが最大関心のような報道。これは毎回のパターンで、現地の現状等どうでもよいような雰囲気を受ける。更に直後、この大地震の影響で、ちょうど50年前のチリ大地震の時と同様に津波が日本を襲う報道を開始。
  3. 結果、フィギュアスケートの報道から、翌日のパシュートの報道も有るにしても、この大地震による大津波の報道へと邁進。28日の午後からは、地デジからアナログ地上波も含めて全放送局で日本地図とその影響される地域図を位置もカラーも微妙に違えて放送。かつNHK(BS含む)などではその警告の為に相当なブランド(知名度)が必要だったらしく、東大地震研の先生をズット引っ張りだし、その解説に出演してもらっていた。しかも要領をあまり得ない解説で。絶対逃げろと言っているのか?つまり非常に危険だから非難しろと言っているのか?危険だから逃げた方が言いレベルのか?その迫力は全く感じなかった。
  4. しかし、ネットやこのTVを見る限り、報道ではその危険と実際に避難した方や津波が来て波が高くなった所しか報道しない為、これだけを見ていると本当に大災害がくると言うような報道と受け取れたが・・・。50年前のチリ地震の津波の被害を受けたお年寄りが当時の怖さを話して、避難する様子を報道されるとこれはえらい事になると思うだろう。
    実際にネットでもその様な感じのネット論議となっていた。TBSでは対馬の地図が掲載されていなかったとか言うようなその真意を問うような記事も見られたので、まじめな議論だったのだろう???
  5. 一夜明け今日の朝会社出社前のTVを見ても何とまだ、各放送局が昨日と同じテロップを流しており、流石に今日の朝は、消えているだろうと思っていたが・・・。
  6. 会社出社後、昼前にネットでニュースを調べると、気象庁が過大予測過ぎた事と解除勧告が遅れた事を謝罪していたようだが、別の記事に唖然となった。毎日新聞の「千葉の4市4町に避難勧告。勧告対象2万6000世帯、避難はわずか200人」の記事だ。これは他でもそうなのかどうかは分からないが、大筋、冷静すぎるのかも知れないが、少なくとも少数の方が、一旦避難はしたものの昨日の夜中には、帰宅した方ようだ。
  7. 今日の午後からは、どうも各TV局も普通(これが普通かどうかは判断に迷うが)に戻ったようだ(気象庁が午前中には、避難勧告と言うか注意警報を一切解除したからだろうが・・・)。
    従って、午後からは今度は、急遽と言うか当たり前の様に、バンクーバーオリンピックの特集へと突入。丁度まってましたと言わんばかりの閉会式の特集へと。
    そして、余裕が出てきたのか、犯罪や政治のニュースとそしてやっと、チリ大地震の現状を伝え始めた。

と言う事でこの間、興味がないと見逃しそうな女子プロゴルフでは米ツアーでの2週連続優勝と言う快挙を挙げた宮里藍の報道など殆ど飛んでしまっていた。もちろん余裕ができたのか、今晩にはこのニュースも放映されていたが・・・。

さて、上記の様な全ての放送局がテロップを流し、NHK(BS含む)では、権威ある東大地震研の先生を引っ張り出してまで、警告を出し続けたのに、なぜ上記6の結果となったのだろう。これに関して、「警告を発した気象庁やその専門家」と受ける側「つまり市民」との津波への危機感に対するギャップが大きかったとの釈明と今後のリスク管理への対応が課題だとのコメントがされていたが、確かにそうだ。

今回の災害が笑いで済ませられる程(実際は色々なところで被害が発生しているが)だった事は逆に言うと喜ばしい事だが、もしこれが本当になったとしたらどうなったのだろう。もちろん市民が自治体や政府(気象庁)を槍玉に挙げるのは目に見えているが・・・。そしてそれを今度は逆の立場で放映するのがTV局だと思うが・・・。

一番の問題は、「毅然とした形での気象庁の判断が無かった事。あるいはそれが市民に伝わらなかった事。そしてTV局の報道の有り方にあるのではないか?」と考える。つまり、危険なら危険だから逃げろと言えなかったのか?最も、言ったら言ったでパニックになる為、あいまいにならざるを得なかったのかも知れないが・・・。或いはそう言ったつもりが、そう伝わらなかったか、解説やTV局の報道の問題・つまり真剣さがなかったのだろう。オリンピックの報道は、感情が入り、この大津波では余りにも、冷静なまるで他人事のような報道を何時間も流せば、受け手にそう取られても仕方が無かったのかも知れない。

しかし報道する方も気象庁も政府も芸がない。待ち状態の放映では、こうなるのだろうか?地震発生後約22時間後(24時間後?)で津波が日本に到着するとわかっていながら、到着するのを待つだけとは?防ぐ事はできないにしても、日本近海の放映ではなく、飛行機等を飛ばして、太平洋上の様子を観測して、その状況を撮影と分析・放映する等できなかったのだろうか???そうしなかった事から、大したレベルの被害が発生しないと予測していたのだろうか?それなら、ほぼ太平洋側の全都道府県に注意報を発令したのは何故か?

大型台風の方がもっとまともな報道をしそうだが、これは慣れの問題だったのだろうか?

何れにしても、今回の津波騒ぎで、わざわざ到着する津波を見に行った人間まで出た様だが全くあきれる。それだけ緊張感に欠けていたのだろう。これが大型台風などでは、絶対に海岸に見に行く事は無いだろうと思うのは私だけだろうか???3メートルの大津波では、かなりの被害がでると思うのだが、大型台風の方より、その危機感は感じられなかったと言う事に尽きるのだろう。

元に戻って、日本への津波の危険も去った事から、チリ大地震への報道とチリへの支援報道を続けてもらいたい物だ。

しかし、ここ最近の大地震の多さに、何とも言えない危機感を覚える。ハイチ大地震の方もまだ支援が十分だとは言えない中で、この大地震まで発生とはこれも最近の気象異常と同じ様に地球環境破壊の影響が出ているのだろうか?

最も今度のチリ大地震だが、チリ当局ではこの大地震を予測していたらしいとのニュースもある様だが・・・。


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