中華紀行文

アイ リブ イン サンハイ チーナ。
現地採用、海外就職、危険です。現地採用ダメ、ゼッタイ。
現地採用には…なるな!

昨日は「扶貧」の日だったらしい。

2014-10-17 | 現地採用関連以外の上海、中国ネタ


■昨日、「扶貧」の日だったらしい。

昨日、10月16日は扶貧の日だったみたいです。貧困を補助し、助けるための記念日ということですね。

この記事は中国人民解放軍の軍報です。

中国は広い分凄まじい数のメディアがあるので、なかなか追い切れません。



記事によれば、新疆ウイグル自治区の貧困家庭に就学の機会を与え、これまで二万人が高等教育の機会に恵まれた、ということです。

卒業後は警察官、教師、解放軍などいろいろな道が開かれてる、と記載されてます。

ウイグル族への支援は、漢化の狙いがあると思います。

ウイグル族は本当に冷遇され、嫌われているので、この機会を掴んだ青年たちには是非、成功して欲しいと思います。

ただ、貧困家庭の子供たちに機会が与えられることは、本人たちには良いことですが、民族問題というのは、なんとなく囓った程度じゃ全然わかりませんね。こうして漢化を進めて行くことで、独立派などを抑え込む意図があるのは明らかです。

もっと勉強しないと。


■初めて携帯から投稿
htmlの設定とかが、楽では無いけど、ありですね。投稿増やせそうです。

中国の貧困層は1.28億人

2014-10-17 | 現地採用関連以外の上海、中国ネタ
ボケーッとニュースを眺めていたら興味深い記事がありました。

★「最も貧しい」貴州省の貧困脱却に向けて
http://www.chinanews.com/df/2014/10-16/6686439.shtml


中国は2010年までに全国で「小康社会」となることを掲げていました。
小康社会とは、日本国憲法にもある、いわゆる「健康で文化的な最低限度の生活」を維持しつつ、余暇を楽しむことができる、
やや余裕のあるライフスタイルを持てる社会です。

■最も貧しい省

同僚に貴州省出身の青年がいるのですが、「中国で最も貧しいところはどこ?」と聞くと「貴州省に決まっているだろう」と答えます。

前述の「小康社会」になることを掲げて発展の道を走ってきた中国ですが、内陸部の発展はまだまだです。

■中国が定める貧困層は1.28億人
上の記事では、「貴州省は2020年までに小康社会の達成を目指しており、あと6年と迫った。昨年、26.8%だった貧困率は現在21.6%まで低下した」としています。

中国では、年収が2,300元(約4万円)に満たない人間を「貧困層」と定義し、「国家扶貧標準」に基づいて支援するとしています。
この援助対象になっているのが、全国で1.28億人いるとしています。

また、記事内では、「特に貧しいと定められている全国14の地区のうち、3地区が貴州省内にある」
「国家扶貧標準による支援対象は省内に700万人居住している」となっています。

省内だけで700万人ってすごいですね。
ヨーロッパのバルト三国(エストニア、リトアニア、ラトビア)全部足した数の倍以上です。各国100万人程度です。
日本だと兵庫県(560万)+沖縄県(138万)を足した数と同じくらいです。

兵庫と沖縄の県民すべてが年収4万円ということになります。

■省都、観光地は発展しているけれども
貴州省へは14年04月に旅行したことがあります。
この時は、上海から、江蘇省、江西省、湖南省と抜けて寝台列車で20時間かけて現地へ向かいました。


▲これが省都の貴陽駅。「ぐいやん」と読みます。

旅行で訪れる街は、整っているので、予備知識がなければ、一見すると中国は全国レベルで大きく発展した国家に見えるかも知れません。

しかし、目立った観光資源もない、ただのド田舎は遅れています。
また、そこに暮らす中国人は、上海など大都市にいる中国人と全然違います。


ど田舎のイメージは、車窓から見えたこういった農村部ですかね…。
降りた事はないです。興味はありますが、こういうところに外国人観光客が行く用事もないので。

日本のように、全国津々浦々、普く発展している国家に生まれると、同国内でこれだけの格差が生まれている事実に、僕は驚きを隠せません。

■グローバル企業がごぞってCSR活動を行う貴州省
貴州省に対しては、グローバル企業がこぞってCSR活動を実施しています。
これは、貧しい地域に対してCSR活動を実施することで企業のイメージアップを図るためです。


▲これは貴州省のどっかの機関とサムスン中国が共催で何かした時の式典の様子(2013年)

特にサムスンなどはグループを挙げて貴州省へのCSRを展開しています。
中国サムスンのトップと貴州省高官が会談した、などはしばしばニュースになります。


日系企業はPR下手な会社が多いので、もう少し頑張ってほしいのですが。

■13億の市場
中国と言えば13億の市場、と語られる事が多いのですが、年収4万円に満たない人口が1.28億人もいます。
そのうち、ほとんどが農民なので、半ば自給自足の暮らしをしているのですが、それでも、全国で1.28億人。

つまり我が国日本と同じくらいの人数が年収4万円以下で暮らしているという事になります。
13億の市場は、なかなか幻想、マジックワードではないかなと思う事もしばしばです。




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貧困・環境と持続可能な発展―中国貴州省の社会経済学的研究
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「現地化」の名の下に、一介の現地採用はどうキャリアップするか

2014-10-17 | 現地採用事情
現地採用のキャリアップ方法はどのようなものがあるのでしょうか?
ここでのキャリアアップとは、主に収入・ポジションを上げることと定義します。

(1)起業する、独立する
案としては誰でも思いつきそうな話です。
現地採用として覚えた文化風習、人脈を基礎に、こちらで起業するということです。

主に日本人、日本好きを相手にして商売をする方が多いですが、中にはローカルの支持を集めることに成功し、大きく飛躍する方もたくさんいらっしゃいます。茨の道です。

(2)転職する
しばらく経験を積んで、もっと待遇のいいところが見つかれば動くという意味です。
ただ、次の職場が自分に合うか?わからないので、諸刃の剣かも知れません。

(3)そのまま働き続ける
転職も起業もせず、今の組織内でがんばる方向です。


■現地化の名の下に
また、「現地化」の名の下に、「中国人スタッフ」を重用することに力を入れていることが増えています。
ここは中国なので当然と言えば当然です。

ただ、ここであぶれるのが日本人現地採用なのです。
駐在員ではないので、日本本社の評価体系には入っていないし、中国人ではないので、中国人スタッフの評価基準でもない。
ただ、日本人現地採用者は初任時の給与が高めなので、あまり焦点が当てられないのですが、日本人現地採用者を評価する仕組みを持っていない会社は多いと思います。

つまり、放置プレーになる可能性があるということです。

■だから、すぐ辞めるし、すぐ辞めると思われる
海外就職を達成した当初は、誰しも昂揚感があるでしょう。
張り切ってがんばる人も多いと思います。

それが、1年、2年と経過する中で、「自分は中国人でも駐在員でもない」というギャップを感じることになります。

ここで、管理者である駐在員がしっかり「仲間」としてケアするのであれば、良いのですが、いつまでも「外様」扱いだと段々嫌気がさしてくるでしょう。

駐在員の多くは、本社から「中国人とはしっかりやるように」と言われて来ています。
ですから、気も遣いますし、うまくやろうと努力します。


しかし、「その他」である日本人現地採用については、どう扱って良いか分からないし、かといって本社の人間とはカラーも違うし、「まあいいや」で仕事以外の面でぞんざいに扱われてしまうことがあります。

残念ながら、現地採用者もその空気は読めますから、だんだんと職場に対する忠誠心は揺らぎ、働く理由を見いだせなくなる。

だから、職を変えるなり、帰国するなりの結論に至ってしまう。
そして、「現地採用はすぐ辞める」という共通見解が固まってしまう。


■そのまま働き続けられる職場は大切に
自分自身が環境に満足していて、待遇や評価も納得いくものであれば、そのまま残り、
長く働くことが一番良いと思います。

安易に移るよりはリスクが低いと言えますし、将来的に帰国して就職する場合も、日本は社歴や社数を気にする社会なので、「長く働いてくれそうだ」という印象を持ってもらいやすくなるからです。

また、誠意を持って仕事をするあなたを「仲間」として口だけでなく、誠意を持って迎え入れるならば、誠意を持って返すべきだと思います。

■みんな損してる
現地採用者もできるだけ長く活躍したいと思っているし、採用側もコストをかける以上、長く働いてほしいとは思っています。ただ、どう評価してよいか不明だ、ということです。

■人材会社には頑張ってほしい
人材紹介会社は転職希望者を入社させて料金を受け取るところまでが商売であり、その後早期離職しようが、知ったこっちゃありません。
もちろん、入社するきっかけを作ってくれる側面はあります。

「結果、現地採用者が長きにわたり活躍する」ことで、現地採用者の評価が上がり、入ったけどすぐ辞めるような人材ではなく、「レベルの高い人材」が市場に現れるようになるのではないでしょうか?

日系の紹介会社の内情は良く分かりませんが、雇用者と被雇用者がハッピーになれるようにできれば良いと思いますし、日本の人材業界の方は、「ムーブメント」を作るのが得意と自認する方が多いので、是非、「長く働くとお得やで」というムーブメントを作ってほしいと思います。



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