中華紀行文

アイ リブ イン サンハイ チーナ。
現地採用、海外就職、危険です。現地採用ダメ、ゼッタイ。
現地採用には…なるな!

「現地化」の名の下に、一介の現地採用はどうキャリアップするか

2014-10-17 | 現地採用事情
現地採用のキャリアップ方法はどのようなものがあるのでしょうか?
ここでのキャリアアップとは、主に収入・ポジションを上げることと定義します。

(1)起業する、独立する
案としては誰でも思いつきそうな話です。
現地採用として覚えた文化風習、人脈を基礎に、こちらで起業するということです。

主に日本人、日本好きを相手にして商売をする方が多いですが、中にはローカルの支持を集めることに成功し、大きく飛躍する方もたくさんいらっしゃいます。茨の道です。

(2)転職する
しばらく経験を積んで、もっと待遇のいいところが見つかれば動くという意味です。
ただ、次の職場が自分に合うか?わからないので、諸刃の剣かも知れません。

(3)そのまま働き続ける
転職も起業もせず、今の組織内でがんばる方向です。


■現地化の名の下に
また、「現地化」の名の下に、「中国人スタッフ」を重用することに力を入れていることが増えています。
ここは中国なので当然と言えば当然です。

ただ、ここであぶれるのが日本人現地採用なのです。
駐在員ではないので、日本本社の評価体系には入っていないし、中国人ではないので、中国人スタッフの評価基準でもない。
ただ、日本人現地採用者は初任時の給与が高めなので、あまり焦点が当てられないのですが、日本人現地採用者を評価する仕組みを持っていない会社は多いと思います。

つまり、放置プレーになる可能性があるということです。

■だから、すぐ辞めるし、すぐ辞めると思われる
海外就職を達成した当初は、誰しも昂揚感があるでしょう。
張り切ってがんばる人も多いと思います。

それが、1年、2年と経過する中で、「自分は中国人でも駐在員でもない」というギャップを感じることになります。

ここで、管理者である駐在員がしっかり「仲間」としてケアするのであれば、良いのですが、いつまでも「外様」扱いだと段々嫌気がさしてくるでしょう。

駐在員の多くは、本社から「中国人とはしっかりやるように」と言われて来ています。
ですから、気も遣いますし、うまくやろうと努力します。


しかし、「その他」である日本人現地採用については、どう扱って良いか分からないし、かといって本社の人間とはカラーも違うし、「まあいいや」で仕事以外の面でぞんざいに扱われてしまうことがあります。

残念ながら、現地採用者もその空気は読めますから、だんだんと職場に対する忠誠心は揺らぎ、働く理由を見いだせなくなる。

だから、職を変えるなり、帰国するなりの結論に至ってしまう。
そして、「現地採用はすぐ辞める」という共通見解が固まってしまう。


■そのまま働き続けられる職場は大切に
自分自身が環境に満足していて、待遇や評価も納得いくものであれば、そのまま残り、
長く働くことが一番良いと思います。

安易に移るよりはリスクが低いと言えますし、将来的に帰国して就職する場合も、日本は社歴や社数を気にする社会なので、「長く働いてくれそうだ」という印象を持ってもらいやすくなるからです。

また、誠意を持って仕事をするあなたを「仲間」として口だけでなく、誠意を持って迎え入れるならば、誠意を持って返すべきだと思います。

■みんな損してる
現地採用者もできるだけ長く活躍したいと思っているし、採用側もコストをかける以上、長く働いてほしいとは思っています。ただ、どう評価してよいか不明だ、ということです。

■人材会社には頑張ってほしい
人材紹介会社は転職希望者を入社させて料金を受け取るところまでが商売であり、その後早期離職しようが、知ったこっちゃありません。
もちろん、入社するきっかけを作ってくれる側面はあります。

「結果、現地採用者が長きにわたり活躍する」ことで、現地採用者の評価が上がり、入ったけどすぐ辞めるような人材ではなく、「レベルの高い人材」が市場に現れるようになるのではないでしょうか?

日系の紹介会社の内情は良く分かりませんが、雇用者と被雇用者がハッピーになれるようにできれば良いと思いますし、日本の人材業界の方は、「ムーブメント」を作るのが得意と自認する方が多いので、是非、「長く働くとお得やで」というムーブメントを作ってほしいと思います。



<お問い合わせはこちら 現地採用について、無料で相談に乗ります>
shengshowchina@yahoo.co.jp

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