2014年の国慶節休暇は台湾に行ってきました。
▲夜の台北駅 中華民国の旗が、風に揺れ、中華人民共和国ではない場所に来た事を感じます。
■台湾現地採用について考える
始めに断っておきますが、これは一週間という短い台北滞在で感じた事であり、現実に即した内容かどうかはわかりません。ただ感じた事です。
■狭い国土
最南部の大都市、高雄と最北部の大都市、台北は新幹線で2時間だそうです。
高速バスで5時間。
5時間と言えば、東京-大阪よりも短い距離です。
人口は全土で2,200万人。九州全域の合計と同じくらいだそうです。
面積はこれも九州(こちらは沖縄県除く)と同じくらいだそうです。
■台湾人も就職が厳しい
台湾は高度に発展した先進国であり、独立国です。
しかし、国土が狭く、人口も多くない。そして島国です。
台湾人も、中々国内で就職できないらしいです。
なかなか気に入る仕事に就けないから、仕方なく低賃金の仕事に就く。
なお、2014年5月は史上最悪の失業率4%を記録しています。
■台湾人の給与相場
大卒新人で22,000台湾ドルが最低賃金だそうです。
※人民元換算すると、大体5分の1の数字で相当額になります。
22歳の大卒新人で、80,000円弱が相場ということですね。
かなり安いです。
これは上海の大卒新人より額面では少し高いですが、物価差もありますからね。
かなり苦しいと思います。
■外国人の給与相場
調べてみました。
この「47,971台湾ドル」が就労ビザ取得をするために必要な、最低賃金とのこと。
しかし、書面と実際の給与は差があることが多いとか。
ただし、2012年以降に台湾の大学を卒業した留学生は、新卒でも就職OKだそうです。
留学生には朗報ですね。学位が出ない語学留学が対象になるかどうかは、わかりません。
新卒留学生の最低賃金は下記の通り。
台湾人の配偶者が居る外国人には、この給与設定が適用されないそうです。
また、就労ビザも必要ないとのこと。
つまり台湾人価格で働くことになるのかな。
■台北の家賃相場
泊っていた宿のマスター(日本人)からいろいろ教えてもらいました。
エレベーターなしのローカルアパートで、
「台北なら、10,000-15,000台湾ドルぐらいのところに住むのが普通です。内装はまあ、普通にきれいっすよ、シャワーだけですけどね」
とのことでした。
台北の住居の方が、上海よりは清潔でしょうから、上海と比べれば同じ額でも快適に過ごせそうです。
■台湾人の通勤事情、給与事情
給与が低く、国土が狭いですから、ほとんどの場合は自宅からの通勤になるようです。
一人暮らしは本当に少ない。結婚までは親と同居するのが一般的とのことです。
交通機関が発達しているので、1時間以上かけて遠方から通勤するのも一般的だそうです。日本と似てますよね。
もし、アラサーで50,000台湾ドル貰えれば、前述のマスターによると、
「かなり多いっす」「アラサーだと40,000いかないっすよ」 「50,000超えるのは学歴がかなり良いとか、大手とか、英語がむっちゃできるとか何かないと」
とのことです。
余談ですが、飲み会は本当に少ないそうです。
収入が厳しい点に加え、バイクでの通勤通学が多く、飲酒運転で捕まってしまうためだそうです。
■台北で一日暮らしてみた
台北の一日の滞在費です。
実際に生活するとなると、自炊したりもするでしょうし、食費はもう少し抑えられると思いますが、家賃を宿代(光熱費、ネット込み)で日割りすると、この約4,000円というのは実数に近いのではと思います。
仮に月給16万円程度とすると、残りが約4万円。税金も掛かります。
ここから、交際費や帰省費用を捻出するとなると、あ、ガチキツイですね。
日本食は無理ですね…。
■台湾人は中国大陸へ
2,200万の台湾国民のうち、300万人以上(600万と聞いたこともあります)が、現在、中国大陸で生活しています。
北京語を母語としており、言葉の問題はなし。
大部分は同じ漢民族であり、根本となる社会風習は似ているところが多い(両国に少数民族がいるのは知ってますが)。
そして、中国大陸よりも早く発展したため、文化・経済の面では中国の先を行っている。
そうなれば、台湾人は中国に行くしかないでしょう。
大陸には可能性を感じるはずです。好き嫌いを超えて。そこにチャンスがある。
■日本語人材が多すぎる!
日本が過去50年間統治しており(日台関係の詳細は省略します)、台湾人の海外旅行先TOP1である日本。
日本好きが多く、日本語が堪能な人材も多い。
これは、1週間滞在しただけで感じましたが、日本文化の浸透度は上海の比ではないと思いました。
たぶん、日本語人材も「すさまじい人数」がいるはずです。
こうなると、「日本語人材」の椅子は台湾人と争わなければいけない。
日本人を「あえて」欲しがる会社は多くなさそうですね。
■日系求人サイトに求人が載ってない!
パソナ台湾とインテリジェンス台湾のサイトを見てみました。
するとどうでしょう!求人検索機能がありません!!
見せられるほど数が無いのだと思います。
やっぱり、日本人を「あえて」欲しがる会社は多くないのでしょう。
物価が高く、製造拠点としての旨みもなさそうです。
■まとめ
中国大陸で普段暮らしているせいか、台湾で、僕は腰が抜けるほど驚きました。
人は洗練されていてオシャレだし、街は清潔。食事は脂っこくない。
同じ中国語を話すのに、大陸人と違って言葉尻がキツくない。
「2つの中国」論はご存知ですか?
「中華人民共和国」と「中華民国」は全く別々の「China」として、存在していることがよく分かりました。
そしてですね…。
なにより女の子がかわいいんですよ!!
だから、ぶっちゃけ住んでみたいなあと思いました。
でも、現実的じゃないですね。
たぶん台北で仕事探ししたら、ものすごく苦労すると思います。
上海で台湾人の女の子を追いかけまわす方が、良い気がします笑
▲夜の台北駅 中華民国の旗が、風に揺れ、中華人民共和国ではない場所に来た事を感じます。
■台湾現地採用について考える
始めに断っておきますが、これは一週間という短い台北滞在で感じた事であり、現実に即した内容かどうかはわかりません。ただ感じた事です。
■狭い国土
最南部の大都市、高雄と最北部の大都市、台北は新幹線で2時間だそうです。
高速バスで5時間。
5時間と言えば、東京-大阪よりも短い距離です。
人口は全土で2,200万人。九州全域の合計と同じくらいだそうです。
面積はこれも九州(こちらは沖縄県除く)と同じくらいだそうです。
■台湾人も就職が厳しい
台湾は高度に発展した先進国であり、独立国です。
しかし、国土が狭く、人口も多くない。そして島国です。
台湾人も、中々国内で就職できないらしいです。
なかなか気に入る仕事に就けないから、仕方なく低賃金の仕事に就く。
なお、2014年5月は史上最悪の失業率4%を記録しています。
■台湾人の給与相場
大卒新人で22,000台湾ドルが最低賃金だそうです。
※人民元換算すると、大体5分の1の数字で相当額になります。
22,000台湾ドル≒4,400人民元≒74,800円
22歳の大卒新人で、80,000円弱が相場ということですね。
かなり安いです。
これは上海の大卒新人より額面では少し高いですが、物価差もありますからね。
かなり苦しいと思います。
■外国人の給与相場
調べてみました。
47,971台湾ドル≒9,595人民元≒163,101円
この「47,971台湾ドル」が就労ビザ取得をするために必要な、最低賃金とのこと。
しかし、書面と実際の給与は差があることが多いとか。
ただし、2012年以降に台湾の大学を卒業した留学生は、新卒でも就職OKだそうです。
留学生には朗報ですね。学位が出ない語学留学が対象になるかどうかは、わかりません。
新卒留学生の最低賃金は下記の通り。
37,619台湾ドル≒7,524人民元≒127,904円
台湾人の配偶者が居る外国人には、この給与設定が適用されないそうです。
また、就労ビザも必要ないとのこと。
つまり台湾人価格で働くことになるのかな。
■台北の家賃相場
泊っていた宿のマスター(日本人)からいろいろ教えてもらいました。
エレベーターなしのローカルアパートで、
「台北なら、10,000-15,000台湾ドルぐらいのところに住むのが普通です。内装はまあ、普通にきれいっすよ、シャワーだけですけどね」
とのことでした。
間をとって12,000元の家賃としましょう。
12,000台湾ドル≒2,400人民元≒40,800円
12,000台湾ドル≒2,400人民元≒40,800円
台北の住居の方が、上海よりは清潔でしょうから、上海と比べれば同じ額でも快適に過ごせそうです。
■台湾人の通勤事情、給与事情
給与が低く、国土が狭いですから、ほとんどの場合は自宅からの通勤になるようです。
一人暮らしは本当に少ない。結婚までは親と同居するのが一般的とのことです。
交通機関が発達しているので、1時間以上かけて遠方から通勤するのも一般的だそうです。日本と似てますよね。
もし、アラサーで50,000台湾ドル貰えれば、前述のマスターによると、
「かなり多いっす」「アラサーだと40,000いかないっすよ」 「50,000超えるのは学歴がかなり良いとか、大手とか、英語がむっちゃできるとか何かないと」
とのことです。
余談ですが、飲み会は本当に少ないそうです。
収入が厳しい点に加え、バイクでの通勤通学が多く、飲酒運転で捕まってしまうためだそうです。
■台北で一日暮らしてみた
台北の一日の滞在費です。
宿代(ドミトリー):680台湾ドル(ネット、電気ガス水道全部込みです)
朝ごはん:地元の食堂 70台湾ドル
昼ごはん:地元の食堂 90台湾ドル
夜ごはん:夜市でいろいろと 105台湾ドル
就寝前にビール一本:35台湾ドル
たばこ一箱:75台湾ドル
交通費:地下鉄、バスなど 全部で100台湾ドル(ぐらい)
雑費:水など 100台湾ドルぐらい
==================================================
合計 1,205台湾ドル(≒241人民元,4097円)
朝ごはん:地元の食堂 70台湾ドル
昼ごはん:地元の食堂 90台湾ドル
夜ごはん:夜市でいろいろと 105台湾ドル
就寝前にビール一本:35台湾ドル
たばこ一箱:75台湾ドル
交通費:地下鉄、バスなど 全部で100台湾ドル(ぐらい)
雑費:水など 100台湾ドルぐらい
==================================================
合計 1,205台湾ドル(≒241人民元,4097円)
実際に生活するとなると、自炊したりもするでしょうし、食費はもう少し抑えられると思いますが、家賃を宿代(光熱費、ネット込み)で日割りすると、この約4,000円というのは実数に近いのではと思います。
仮に月給16万円程度とすると、残りが約4万円。税金も掛かります。
ここから、交際費や帰省費用を捻出するとなると、あ、ガチキツイですね。
日本食は無理ですね…。
■台湾人は中国大陸へ
2,200万の台湾国民のうち、300万人以上(600万と聞いたこともあります)が、現在、中国大陸で生活しています。
そうなれば、台湾人は中国に行くしかないでしょう。
大陸には可能性を感じるはずです。好き嫌いを超えて。そこにチャンスがある。
■日本語人材が多すぎる!
日本が過去50年間統治しており(日台関係の詳細は省略します)、台湾人の海外旅行先TOP1である日本。
日本好きが多く、日本語が堪能な人材も多い。
これは、1週間滞在しただけで感じましたが、日本文化の浸透度は上海の比ではないと思いました。
たぶん、日本語人材も「すさまじい人数」がいるはずです。
こうなると、「日本語人材」の椅子は台湾人と争わなければいけない。
日本人を「あえて」欲しがる会社は多くなさそうですね。
■日系求人サイトに求人が載ってない!
パソナ台湾とインテリジェンス台湾のサイトを見てみました。
するとどうでしょう!求人検索機能がありません!!
見せられるほど数が無いのだと思います。
やっぱり、日本人を「あえて」欲しがる会社は多くないのでしょう。
物価が高く、製造拠点としての旨みもなさそうです。
■まとめ
中国大陸で普段暮らしているせいか、台湾で、僕は腰が抜けるほど驚きました。
人は洗練されていてオシャレだし、街は清潔。食事は脂っこくない。
同じ中国語を話すのに、大陸人と違って言葉尻がキツくない。
「2つの中国」論はご存知ですか?
「中華人民共和国」と「中華民国」は全く別々の「China」として、存在していることがよく分かりました。
そしてですね…。
なにより女の子がかわいいんですよ!!
だから、ぶっちゃけ住んでみたいなあと思いました。
でも、現実的じゃないですね。
たぶん台北で仕事探ししたら、ものすごく苦労すると思います。
上海で台湾人の女の子を追いかけまわす方が、良い気がします笑
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