ボケーッとニュースを眺めていたら興味深い記事がありました。
★「最も貧しい」貴州省の貧困脱却に向けて
http://www.chinanews.com/df/2014/10-16/6686439.shtml
中国は2010年までに全国で「小康社会」となることを掲げていました。
小康社会とは、日本国憲法にもある、いわゆる「健康で文化的な最低限度の生活」を維持しつつ、余暇を楽しむことができる、
やや余裕のあるライフスタイルを持てる社会です。
■最も貧しい省
同僚に貴州省出身の青年がいるのですが、「中国で最も貧しいところはどこ?」と聞くと「貴州省に決まっているだろう」と答えます。
前述の「小康社会」になることを掲げて発展の道を走ってきた中国ですが、内陸部の発展はまだまだです。
■中国が定める貧困層は1.28億人
上の記事では、「貴州省は2020年までに小康社会の達成を目指しており、あと6年と迫った。昨年、26.8%だった貧困率は現在21.6%まで低下した」としています。
中国では、年収が2,300元(約4万円)に満たない人間を「貧困層」と定義し、「国家扶貧標準」に基づいて支援するとしています。
この援助対象になっているのが、全国で1.28億人いるとしています。
また、記事内では、「特に貧しいと定められている全国14の地区のうち、3地区が貴州省内にある」
「国家扶貧標準による支援対象は省内に700万人居住している」となっています。
省内だけで700万人ってすごいですね。
ヨーロッパのバルト三国(エストニア、リトアニア、ラトビア)全部足した数の倍以上です。各国100万人程度です。
日本だと兵庫県(560万)+沖縄県(138万)を足した数と同じくらいです。
兵庫と沖縄の県民すべてが年収4万円ということになります。
■省都、観光地は発展しているけれども
貴州省へは14年04月に旅行したことがあります。
この時は、上海から、江蘇省、江西省、湖南省と抜けて寝台列車で20時間かけて現地へ向かいました。
▲これが省都の貴陽駅。「ぐいやん」と読みます。
旅行で訪れる街は、整っているので、予備知識がなければ、一見すると中国は全国レベルで大きく発展した国家に見えるかも知れません。
しかし、目立った観光資源もない、ただのド田舎は遅れています。
また、そこに暮らす中国人は、上海など大都市にいる中国人と全然違います。
ど田舎のイメージは、車窓から見えたこういった農村部ですかね…。
降りた事はないです。興味はありますが、こういうところに外国人観光客が行く用事もないので。
日本のように、全国津々浦々、普く発展している国家に生まれると、同国内でこれだけの格差が生まれている事実に、僕は驚きを隠せません。
■グローバル企業がごぞってCSR活動を行う貴州省
貴州省に対しては、グローバル企業がこぞってCSR活動を実施しています。
これは、貧しい地域に対してCSR活動を実施することで企業のイメージアップを図るためです。
▲これは貴州省のどっかの機関とサムスン中国が共催で何かした時の式典の様子(2013年)
特にサムスンなどはグループを挙げて貴州省へのCSRを展開しています。
中国サムスンのトップと貴州省高官が会談した、などはしばしばニュースになります。
日系企業はPR下手な会社が多いので、もう少し頑張ってほしいのですが。
■13億の市場
中国と言えば13億の市場、と語られる事が多いのですが、年収4万円に満たない人口が1.28億人もいます。
そのうち、ほとんどが農民なので、半ば自給自足の暮らしをしているのですが、それでも、全国で1.28億人。
つまり我が国日本と同じくらいの人数が年収4万円以下で暮らしているという事になります。
13億の市場は、なかなか幻想、マジックワードではないかなと思う事もしばしばです。
★「最も貧しい」貴州省の貧困脱却に向けて
http://www.chinanews.com/df/2014/10-16/6686439.shtml
中国は2010年までに全国で「小康社会」となることを掲げていました。
小康社会とは、日本国憲法にもある、いわゆる「健康で文化的な最低限度の生活」を維持しつつ、余暇を楽しむことができる、
やや余裕のあるライフスタイルを持てる社会です。
■最も貧しい省
同僚に貴州省出身の青年がいるのですが、「中国で最も貧しいところはどこ?」と聞くと「貴州省に決まっているだろう」と答えます。
前述の「小康社会」になることを掲げて発展の道を走ってきた中国ですが、内陸部の発展はまだまだです。
■中国が定める貧困層は1.28億人
上の記事では、「貴州省は2020年までに小康社会の達成を目指しており、あと6年と迫った。昨年、26.8%だった貧困率は現在21.6%まで低下した」としています。
中国では、年収が2,300元(約4万円)に満たない人間を「貧困層」と定義し、「国家扶貧標準」に基づいて支援するとしています。
この援助対象になっているのが、全国で1.28億人いるとしています。
また、記事内では、「特に貧しいと定められている全国14の地区のうち、3地区が貴州省内にある」
「国家扶貧標準による支援対象は省内に700万人居住している」となっています。
省内だけで700万人ってすごいですね。
ヨーロッパのバルト三国(エストニア、リトアニア、ラトビア)全部足した数の倍以上です。各国100万人程度です。
日本だと兵庫県(560万)+沖縄県(138万)を足した数と同じくらいです。
兵庫と沖縄の県民すべてが年収4万円ということになります。
■省都、観光地は発展しているけれども
貴州省へは14年04月に旅行したことがあります。
この時は、上海から、江蘇省、江西省、湖南省と抜けて寝台列車で20時間かけて現地へ向かいました。
▲これが省都の貴陽駅。「ぐいやん」と読みます。
旅行で訪れる街は、整っているので、予備知識がなければ、一見すると中国は全国レベルで大きく発展した国家に見えるかも知れません。
しかし、目立った観光資源もない、ただのド田舎は遅れています。
また、そこに暮らす中国人は、上海など大都市にいる中国人と全然違います。
ど田舎のイメージは、車窓から見えたこういった農村部ですかね…。
降りた事はないです。興味はありますが、こういうところに外国人観光客が行く用事もないので。
日本のように、全国津々浦々、普く発展している国家に生まれると、同国内でこれだけの格差が生まれている事実に、僕は驚きを隠せません。
■グローバル企業がごぞってCSR活動を行う貴州省
貴州省に対しては、グローバル企業がこぞってCSR活動を実施しています。
これは、貧しい地域に対してCSR活動を実施することで企業のイメージアップを図るためです。
▲これは貴州省のどっかの機関とサムスン中国が共催で何かした時の式典の様子(2013年)
特にサムスンなどはグループを挙げて貴州省へのCSRを展開しています。
中国サムスンのトップと貴州省高官が会談した、などはしばしばニュースになります。
日系企業はPR下手な会社が多いので、もう少し頑張ってほしいのですが。
■13億の市場
中国と言えば13億の市場、と語られる事が多いのですが、年収4万円に満たない人口が1.28億人もいます。
そのうち、ほとんどが農民なので、半ば自給自足の暮らしをしているのですが、それでも、全国で1.28億人。
つまり我が国日本と同じくらいの人数が年収4万円以下で暮らしているという事になります。
13億の市場は、なかなか幻想、マジックワードではないかなと思う事もしばしばです。
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