中華紀行文

アイ リブ イン サンハイ チーナ。
現地採用、海外就職、危険です。現地採用ダメ、ゼッタイ。
現地採用には…なるな!

意外と辞めない…。誰だ「キャリアップ志向が強くすぐ辞める」なんて言ったのは。

2015-03-29 | 現地採用事情


中国に来る前、中国人に関する本を読んでみると、多くはこんなことが書いてありました。

「キャリアップ志向が強くすぐ辞める」

でも実際にこちらで職を得て生活してみるとちょっと違うのかなって。

■もはや普通の国である上海
上海って、もう普通の国なんだと思います。
僕が来たのも、ちょっと遅かったのだ!ああ!

若者は大学を卒業して、結婚して家と車を買って…。
ローンに苦しみながら子供を作って…。

親もそれなりに裕福で、場合によっては自宅も親から譲り受けて。

たまの休みは、家族で国内や近隣国に旅行をして。

■守りに入る
このような暮らしを実現したら、もう守りに入るしかありません。

20代のうちに1度や2度は転職を経験するかもしれませんが、居心地の良い職場を見つけたらそのままステイするのも当然です。

ハングリーにステップアップしたい、独立したい、そう考える人は、僕が出国前に得た情報とは大きく異なって、多くない印象です。

■長くいればそれなりに
長く居る社員は、「切られない程度の能力とコミュニケーション力」を持っています。

そして、やはり石の上にも3年というか、それなりに偉くなっていますし、そうでなくても古株は発言力が強いのです。

■日系であれば日本語が堪能な場合も多い
それなりに長く在籍し、ガツガツはしていないけれどもそこそこの能力を持ち、かつ実家や配偶者が裕福なので、そもそも頑張って稼ぐ必要のない、所謂中産階級に属する人が日系にいる場合、更に語学力(日本語力)も備えている場合が多いです。

■今から、あるいは日の浅い現地採用者に知ってほしいこと
中国人、特に上海人は、日本で見聞きする中国人像と大きく異なります。
上昇志向もさほど強くなく、安定志向と言えるでしょう。

日本人のように、安定した生活を好みます。
ただ、金遣いが良かったりするので、派手に見えたりするかもしれませんが。少なくとも、座ったイスからそう簡単には降りません。

上海の日系企業では、ここは中国なので当たり前ですが、「ちゃんとした上海人」がたくさんいます。

彼らを押しのけて、最近来たばかりの外国人がポジションを確保するのは至難の業でしょう。

がんばってください。がんばりましょう。フォルツァ。




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上海申花と上海上港が共に3連勝(今週末の試合はナシ)

2015-03-28 | 中超(中国サッカースーパーリーグ)ネタ

▲今シーズンの16クラブ

上海にはプロサッカーチームが3つあります。
近年はというと、強くもなく、弱くも無く。

僕は上海チームの躍進を願っているのです。

なぜか?

中国はリーグ戦上位3チーム+足協杯の優勝チームの計4チームが
ACL(アジアチャンピオンズリーグ)に出場できるからです。

■ACLに出ると日本のチームと対戦する!
ACLはアジアでナンバーワンのクラブを決める国際リーグ戦。

日本、中国、タイ、韓国、オーストラリアなどの東アジア各国、中東諸国の強豪が参加します。

ACLは、各国のリーグ戦で前年度に好成績を収めたクラブが出場権を獲得しますが、まず初めに東アジアと西アジア各国のクラブが、
東と西に分かれてグループステージ(リーグ)を戦ったあと、ノックアウトステージ(トーナメント)に駒を進める形です。

ワールドカップと同じ方式と思ってもらえれば問題ないです。
日本も中国も、東組なので、同じグループです。

ですから、上海のチームが出場すれば、ほぼ確実に日本勢と対戦があるのです。

■上海で躍動するかもしれないJリーグチーム
今年は、上海の3チームのうち2チームは大型補強に成功し、上位をガチで狙える体制です。

この4年間、中国サッカーを見てきましたが、今年は、 「広州恒大」「山東魯能」「北京国安」「上海上港」「上海申花」の5チームで3枠を争う形に
なると見ています。

もし、3のうち2が上海…なんてことになれば、最低2回はJリーグのチームとの対戦が見られるはず。夢が広がります。

■申花には期待大
個人的に好きなチームは、「上海上港」なのですが、スタジアムがクソなので、「上海申花」に期待してます。

「上海申花」のホームスタジアムはサッ カー専用。フィールドの周りにトラックがないので、めちゃめちゃ臨場感があります。

古いのか、手入れが悪いのか、あんまり奇麗じゃじゃないけど。


▲順位表!3節終了時点!



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こんなところに日本人選手?「陳曾太郎」って誰?

2015-03-21 | 中超(中国サッカースーパーリーグ)ネタ


2014年の甲級リーグで2位になり、2015年中国超級に初めて参加する河北省は石家荘に本拠地を置く、
「石家荘永昌 (Shijiazhuang Everbright)」というチームのホームページを見ていると…。

■背番号31「陳曾太郎」


選手リストに、「陳曾太郎」という名前が…。
まさか日本人?今や世界中で日本人選手がプレーしてますからね。
まったくのノーマークでした。

…と思って調べてみると。
どうも中国人選手のようです。

珍しい名前ですね~。ハーフなのかな。
それとも御両親が日本贔屓?
顔も若干ハーフっぽい?そんなことないか?

日本人っぽい名前ですからね、中国人も疑問に思っている様子。


■2015年に加入
今シーズンを戦うために加入したみたいです。
昨年にはポルトガル3部(Segunda Divisão Portuguesa)のCD.MAFRAに在籍していたらしい。
瀋陽東進にも在籍経験がある。

ポジションは前衛(FW)、中場(MF)となっていますので、攻撃の選手のようです。


名前は、「chenzeng tailiang」となっていますので、「ちん そたろう」ではなく、「ちんそ たろう」なんですね。

とおもって、transfer-marketをチェックしてみると、「Defensive MF」となっ ているので、実は守備の選手なのか…?
移籍金はゼロで中国に帰ったみたいです。



出身は広西チワン族自治区。少数民族なのか?

■と思ったら年齢詐称で1年間の出場停止に
3/20の記事によれば…。


理由は不明だが、年齢詐称が発覚し、1年間の出場停止に。
今年第一号の不祥事ということになります。
だめじゃん。

■名前の由来も発覚
お父さんは、「陳」。お母さんは「曾」。
元々の名前は「程」。

「陳程」として生を受けるも、本人の希望で、「陳曾太郎」に改名したそうです。
中国も改名ってできるんですねー。勉強になりました。

太郎の実力はベールにつつまれたままでしたね。

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中国サッカーに日本人が増えないワケ(2)

2015-03-20 | 中超(中国サッカースーパーリーグ)ネタ


前回に引き続き、中国サッカーに日本人が増えないワケを考えたいと思います。

昨日、何でタイは日本人選手がいっぱいいて、中国には居ないのですか?と聞かれたので。
タイには現在1部から3部までで60名の日本人プロ選手が在籍しているそうですが、中国はわずか1名ですからね。

■外国人枠の制限
昨日書いたのですが、中国の外国人枠は登録4名、出場3名。

ただしAFC(アジア・フットボール・アソシエイション)加盟国の選手は枠外に1名まで登録可能なので、の4+1。
日本人選手はこの枠に収まらないといけません。

■各国の代表級がひしめく中国リーグ
中国の外国人選手は豪華です。

今シーズン、上海申花にはギリシャ代表パパロータス、ザンビア代表スンズ、 オーストラリア代表ティムケーヒル

▲ギリシャ代表パパロータス

▲ザンビア代表スンズ

▲オーストラリア代表ティム・ケーヒル

天津泰達にはイラン代表ポラリガンジ

▲イラン代表ポラリガンジ

貴州人和にはスウェーデン代表Magnus Eriksson、ポーランド代表Krzysztof Mączyńskiが新加入。

▲スウェーデン代表Magnus Eriksson

▲ポーランド代表Krzysztof Mączyński

ブラジル代表のジエゴ・タルデッリ山東魯能へ、リカルド・グラール広州恒大へ電撃移籍。

▲日本でも話題になったブラジル代表リカルド・グラール。チャイナマネーすごすぎ

同じく広州には、オーストリアのレッドブル・ザルツブルグから、U20ブラジル代表歴を持つアランも加入。

また、昨年山東に在籍していたレバノン代表アンタル杭州緑城へ、レンタルで北京国安に在籍していたスウェーデン代表フェイズラフが完全移籍へ移行。

▲レバノン代表アンタル

昨年は元イタリア代表アレッサンドロ・ディアマンティ広州恒大に在籍、ワールドカップにも出場したボスニア代表ズヴェズダン・ミシモヴィッチ貴州人和に在籍していました。

▲ボスニア・ヘルツェゴビナ代表ズヴェズダン・ミシモヴィッチ。彼は昨年中国で引退しました

日本のFC東京にも在籍経験のある韓国代表キム・ヨングオンも、前述の広州でプレーして居ます。

▲日本でも活躍した韓国代表キムヨングオン

日本人選手が中国でプレーするには、これらの代表級外国人に割って入らないといけません。

■中国側が欲しい選手が居ない
タイやシンガポールなどで日本人選手は増えていますが、ピークを過ぎた選手や、日本ではプロになれなかった選手が、チャンスを求めて渡るケースがほとんど。

現役の有力選手がアジアでプレーしているケースはありません。

また、日本代表クラスの選手は欧州へ移籍しますので、残念ながら、中国側からすると外国人として獲得したいレベルの日本人選手はいない、ということにな ります。

代表級の日本人選手としては、過去に大黒将志選手(2013年杭州 27試合3ゴー ル)、巻誠一郎(2011年深圳 4試合0ゴール)の2名が中国でプレーしました。
残念ながら大きなインパクトを残すことはできませんでした。

■チャンスを求めるなら欧州へ
日本でプロになれなかった選手でも、海外で活躍すれば大成するチャンスはあります。
例えば、ルーマニアで花開いた瀬戸選手は良い例です。

欧州は国土がどこも小さいので、海外からの視察も多く、2部や3部でも活躍すれ ば隣国の1部へ移籍することも多分、比較的容易です。
中国の場合 は、やはり国 土が大きすぎるのこともあって、2部で活躍しても夢がないのかもしれません。
また、3部までいちおうプロ扱いですが、中国では欧州並 みにサッカーが根付い ている訳ではないので、2部や3部ですと環境がかなり悪いのだと思います。

■アジア枠は韓国人が便利
中国には朝鮮族といって、ほぼ韓国人と遜色ない韓国語を母語として話す少数民族がいます。
また、韓国のKリーグは年俸が安かったり、ドラフト制での選手獲得など、特殊なルールを敷いており、韓国人選手はチャンスを求めて海外移籍志向が強いといわれています。

通訳の問題も無く、安めに獲得できる韓国人選手は、中国クラブからすれば、ほしい存在です。

■オーストラリア人も便利
サッカーの世界ではオーストラリアもアジアとして扱います。

屈強な体躯を持つオーストラリア人も、強力な外国人FWと対峙しなければならな い中国リーグでは重宝される存在です。

■最後に
残念ながら、アジア枠でAFC圏内の選手を獲得する際、日本人はチョイスされないようです。
「中国の欲しい選手は取れないし、中国に行きたい選手はいらない」という構図が続いていることが日本人選手が増えない理由なのかなと考えています。
中国残留邦人の僕からすれば寂しいのですけどね。

さらにはタイやシンガポールのように沢山の日本人選手が在籍しているわけでもないので、情報もたまっていないのでしょう。
タイには日本人選手の エージェ ントを担う代理人業を営む会社などもあるようですが、たぶん中国には無いのでしょうね。


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中国サッカーに日本人が増えないワケ(1)

2015-03-17 | 中超(中国サッカースーパーリーグ)ネタ


中国でプレーする日本人って何で少ないのでしょうね(現在1名)。

両国はこんなに近いのに。これだけありとあらゆる業種が中国に進出しているのに。
サッカー選手はなぜ増えない。。。

ということで、考えてみました。

■金満リーグ
アネルカとドログバが上海申花へ移籍し、あの年はバリオスも広州恒大へ。
あとはセイドゥ・ケイタが大連へなどがあって、「中国マネーはすごいぞ」
サッカーファンが騒ぎ始めたのが2011年から2012年ぐらいでしょうか。

金が欲しければ中東(UAEかカタール)か中国だね、との認識が広まっていきました。
俗に言う年金リーグというやつです。

2012年には元日本代表の岡田武史監督が杭州で監督を務めることに。
日本代表を勇退したあとに、中国のクラブってことで非常に驚かれました。

■2013年に広州がACL優勝
2012年、2013年と広州恒大はACLに出場。Jリーグクラブをなぎ倒していきました。

中国クラブって結構どころか、目茶苦茶強いんじゃ…との認識が高まりました。
特に広州の、規格外な攻撃力を誇った3トップは大きな衝撃を残しました。

▲この人とか。広州FWエウケソン。

■中国クラブの外国人選手はレベルが高い
中国からACLに参加しているクラブの外国人選手は日本チーム所属の選手と比べ
て、質が高いです。これはやっぱり高給だからでしょうね。

翻ってJリーグクラブの外国人選手は
小粒になった印象です。なので差がくっきり。

中国クラブは最前線に得点力が高い強力な外国人FWを置き、最後尾にアジア枠で獲得した外国人CBを置く(韓国人が多い)ことが多いです。

その他のポジションは中国人ですが、強力な外国人FWから守っているため、中国人選手の守備力も転じて上がっているようです。

■中国リーグの外国人構成
ところで、中国超級で登録できる外国人選手は4名まで。
追加でAFC加盟国の選手を1名登録できます(アジア枠)。

ただし、リーグ開催中に仮に1名外国人を解雇しても、新たに登録できる制限は、のべ7名まで。

香港、台湾、マカオの国籍(地域籍)を有する選手は、中国人として扱われます。
同時に出場できるのは3名。アジア枠はこの枠外になりますので3+1名となります。


つまり、
登録人数 4+1 ただし、延べ最大7名まで登録変更可能
出場人数 3+1
ということになります。


日本で言うところの在日枠、これは、超平たく言うと日本で生まれ育った外国人のための制度で、
該当する選手は更に1名追加で登録できますが、中国に同様の制度は無いです。

つまり、一国二制度「ひとつの中国」論に基づく港澳台圏内の選手が自国選手扱いになる以外は基本的に日本と同じということですね。

香港代表の選手などは、中国のチームでプレーする選手も少なくないです。

■最後に
結論ですが、外国人である日本人は、外国人選手として登録されるか、アジア枠として登録されるかの2択ということになりますね。


明日も続きます。
サッカーネタはアクセス数がガクンと落ちるんですが、仕方ない。




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