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現地採用には…なるな!

試用期間中に就労ビザ(Z)を出さない会社には絶対に就職するな(2)(俺解雇編)

2014-10-21 | 現地採用事情
前回、「試用期間中に就労ビザ(Z)を出さない会社には絶対に就職するな」と書きました。

実はこれ、実体験に基づくものでして。
僕はこういった会社とモメて解雇になったことがあります。
解雇になったのは中国系の会社です。


■入社するまで
語学留学も終わりが見えてきた頃、転職活動を始めました。
いくつか人材紹介会社を利用し、某中国系企業への転職を決めました。
配属は日系企業向けの営業部です。

■学生ビザで入社

留学は7月頭に終わりましたが、ビザの有効期限は7月いっぱいだったので、
学生ビザのまま入社しました。
すぐ就労ビザの取得に入る口約束でした。
※口約束はともかく、入社から数日は就労ビザを持っていないのは仕方ないことです。
ただ、すぐに取得に会社が動いていないようであれば、疑ってください。


■初日に雇用契約を締結
当然ですが、入社初日に雇用契約を締結しました。

労働条件通知書にビザが書いてなかったので、確認しましたが、
「外国人に労働ビザを出すのは当然だから、わざわざ書かないよ」
ということだったので、おかしいなと思いつつも勤務を開始しました。


■1週間後
まだ「パスポートを持ってきてね」とか「この書類を書いて」とか、ビザ取得に向けた動きが一切見られません。だんだん怪しくなってきました。
学生ビザの期限はあと三週間。

そもそも今僕は居留事由外の活動をしており、絶賛違法就労中です。

■2週間後、日本人上司に相談
実はこの会社には日本人上司がいました。50代の日本人男性です。
思い切って相談することにしました。

上司は「わかった、俺に任せろ」と中国人社長に掛け合ってくれる約束をしてくれました。
学生ビザ期限切れまで二週間。焦ってきた。

■中国人社長バックレ
中国人社長がバックレました。

日本人上司もいろいろ動いてくれていますが、僕のビザネタばかりで振り回すわけにもいきません。
この間、色々不安に思いながらも、出張をしたり、業務はしていました。

ビザ切れまであと10日。
就労を取ってくれないなら、とにかく期限までに中国外へ出なくては。。。

■日本人上司が居ないところで事件発生
日本人上司が出張で居ない日にやってしまいました。
別の中国人スタッフに対し、ビザを取ってくれない事に対する不満をぶちまけたのです。

僕は気が気ではなかったのです。
不安で、不安で、何故申請すらしてくれないのか、理解不能だったのです。


■クビ

この僕の行動は、「社内の風紀を乱した」と問題視され、会議にかけられました。
不満をぶちまけた翌日、クビが決定しました。
入社からわずか27日の出来事でした。


■経済補償金を受け取れた
ただ、日本人上司が出張から戻り、かばってくれたおかげで、懲戒解雇でなく、会社都合での退職扱いにすることができました。
ちなみに、この上司とは今でも関係が続いています。

これで、在籍した27日間の給与+1か月分の給与が「経済補償金」
として渡されました。

経済補償金という単語は、この時初めて知りました。

■経済補償金は手渡しだった
就労ビザを得ていない状態だったので、給与振り込みは不可です。
手渡しでした。

■何故ビザを取得してもらえなかったのか
何が理由だったのかは、闇の中です。
数日で「使えない」と判断されたのかもしれません。

■とにかく香港へ
現金を手にしたので、すぐに香港行きのチケットを手配しました。
香港は、中国ですが「一国二制度」の外国扱いなので、期限内に香港に行きさえすれば、不法滞在状態にはならずに済むのです。

こうして、2012年7月31日、僕は失意のどん底で香港に「中国旅行ビザ(L)」を取得するために飛行機に乗り込みました。

香港でのLビザ取得方法はまた次回。


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