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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

土を喰らう十二ヵ月

2023-05-16 20:08:30 | 邦画
まぁ私って原則料理を主役に据えた映画って基本見ないんだよね
ってことですが水上勉さんのエッセイ『土を喰う日々 わが精進十二カ月』を原案にして作られた作品ということと
積極的に日本映画を観て行こうっていう企画で視聴をした作品
案の定あんまり馴染めなかった
 
TVヴァラエティでお馴染みの土井義晴先生が劇中のお料理の監修をされていた作品
ですから丁寧に料理する過程が描かれてて
“これを延々と見せられるんだって思ったら見なきゃよかったなぁ”そこは映画ですから
沢田研二演じるツトムという主人公の作家さんとその愛人である担当編集者が四季折々のそこいらに自生したり畑で作られた食材で季節のものとか、いわゆる保存用に加工したものを美味しくいただくだけで紡がれて行くんかい
 
って思ってたらいきなりご近所の独居老人の孤独死により、主人公が愛人と一緒に葬儀用の精進落としの料理を作り出すっていう
静から動っていう映画としての動きを見せてくれた辺りから
ちょっと映画にひここまれた
水上さんを具現化しての主人公のお名前がツトムなのね、でも水上勉さんですから主人公のツトムさんも京都の禅寺に小僧に出されて精進料理何作れていたっていうとこもあるんですね
バリアフリー字幕で見てましたので主人公は“ツトム”表記でしたねぇ
 
さらに主人公は心筋梗塞で緊急入院することで自分の“死”を意識した死生観に到達し
13年前に死亡した奥さんと、ついこの間死んだ孤独死した老婆の息子夫婦に押し付けられた遺骨を湖に散骨して、身辺整理して
毎晩翌朝には死んでることを意識してその日を大切にして生きて行こうっていう達観した境地に到達して行く・・・
そんなありさまを沢田研二とその愛人役の松たか子さんの独白ナレーションで紡いだ作品
 
まぁ水上勉さんのエッセイを原案として中江裕司さんが現代の日本といういわゆる老人だけが居住してる田舎の過疎の村やそんな高齢化社会の孤独死や墓一つ買えない若夫婦の現代日本が抱えてる現実問題を脚本に書いてメガフォンもとられたようですね
たまにこんな作品もまったりと見るのも良いかなぁって思わされた作品
 
2022年製作、日本映画、「土を喰らう十二ヵ月」製作委員会
中江裕司脚本・監督作品
出演:沢田研二、松たか子、西田尚美、尾美としのり、瀧川鯉八、久住小春、檀ふみ、火野正平、奈良岡朋子
 

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