横浜焼売(シウマイ)物語2023

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

オルガン広場

2016-11-25 | 横浜ラブ
京急線の日ノ出町駅周辺は問屋街&遊興街でした。
裏手の大岡川沿岸は、隣駅の黄金町あたりまでずらりと売春宿が並んでいたなんて、知っている人は知っている。

近年ようやく再開発が進み、少しずつ新しい街づくりが始まっています。

とはいうものの
川べりに新しく進出してきたビストロ、駅前再開発でできた今時のマンション、コンビニに混じって
複数の金融ローンの店舗と家系ラーメン店。
老舗の洋食屋、かつては質流れ品専門の激安商店。
いわゆるバラ族専用の映画館。
その向こう側に美空ひばりさんのモニュメントがある有名寿司店。
向かいの通りには場外馬券場、老舗のストリップ劇場。などなど、
下町の飲食店遊興店がとりとめなく寄木細工のように並んでいるのが、この界隈の特徴です。

よく知られている山手やみなとみらいとは全く違う顔の横浜下町。

その一角に何やら場違いなモニュメントが立っています。

通る人も大して気に留めていないようなのですが、

ここがオルガン広場。

横浜で初めて国産オルガンを作った工場があったそうです。




西川寅吉という優秀稀有な楽器製作者によって日本初のオルガンを製作し、工場まで作ったものの、
商売は下手だったようです。コストパフォーマンスがあまりに悪くで利益が上がらず、程なく
日本楽器(現・ヤマハ)に吸収合併されました。
とはいえ、西川の技術はその後の日本楽器に大いに貢献し、
日本有数の楽器製作所楽器製作所へと成長するきっかけになりました。

誰がこの記念碑を残そうとしたのかわかりませんが、
明治の昔からこの街があって人々が行き交っていたと思うと、ちょっと嬉しくなります。






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