横浜焼売(シウマイ)物語2018

ハマのシンボル崎陽軒なら、シュウマイじゃなくシウマイね。「自分キャラ」始めました。更新随時

さがしています

2013-08-09 | BOOKS & DISCS
68年前の8月6日も8月9日も、東京上空は雲っていて視界が悪かったそうです。

本来なら「ここ」に落とす予定の新型爆弾を搭載したB29は、進路を変更してヒロシマ、ナガサキへと向かいました。

同じ年の3月10日に東京が、5月29日には横浜が、それぞれ大規模な空襲を受けていました。
町は焼け野原で人々は疲れ切っており、もし計画通りに「それ」が落とされていたら、その後の歴史はまったく今とは違うものになっていた、
といわれています。


この写真絵本はその日に命を絶たれた人たちが、
その日に身につけていたであろうドレスや、お弁当箱や、靴がその持ち主を捜す声を拾っています。
おはよう、いただきます、こんにちは、あそぼ…

あの日、晴れていたら
わたしの両親や、祖父母のものだったかもしれない、

わたしは産まれていないかもしれない。
大好きな町は無くなっていたかもしれない。

だから、私たちも捜し続けなければいけない、のです。


さがしています (単行本絵本)
アーサー・ビナード
童心社




____________________
さーて、明日は土曜日。
ナイト野毛山開催中!

夜の動物園に遊びに来てね。
コメント

68年目の夏

2013-08-06 | BOOKS & DISCS
母の本棚にあった暮しの手帖のバックナンバーにこの本がありました。
焼け焦げた手帳に真っ赤なバラの蕾。
この意味は中を読み進むうちにわかってきます。
戦争中の暮しの記録―保存版
暮しの手帖社


いわゆる読者の戦争体験の投稿です。
その当事子どもだった人から、結婚して家庭を持ったばかりの人、戦地に赴いた人、日本全国にいた様々な境遇の人たちの記憶の記録です。
編集されたのが1969年頃、今から45年も前ですから、この本に掲載された投稿者のほとんどはすでに鬼籍におられるかもしれません。

初めて読んだのは小学6年生のころ。
わけもわからず読みました。
不思議な道具の写真に目をうばわれます。
それは一升瓶に入った玄米と木の棒。
これで中の玄米をついて精米した。とありました。
??
やがてその玄米を手に入れるために、着物や子供服が交換となり、それも法律違反だからということで警官に没収され、
その没収した食料をこっそり自分のものにしたり、先生だけが疎開先で夜中に白いお米を食べていたりする投稿が
その瓶の写真に重なるように続きます。
さらに
愛犬を軍にさし出さなければならなくなって(食用に)、裏山に逃がす話。
空襲で焼け出され避難して来た弟一家の目の前で、自分たちだけご飯を食べる農家の兄一家。
疎開先で空腹のあまり、絵の上手な同級生にキャラメルの絵を描いてもらいみんなで眺める小学生たち。
広島、長崎にいた人の投稿もありました。
全身火傷をした父親を家族で介抱し、一匹のウジ虫を湧かせなかった、と結ぶ女性。
火傷も傷も何もなかったのに、数日後に突然亡くなった肉親のことを記す投稿。
どれも、その時を体験したひとのありのままの文章が続いています。
ですが、当時の私には別世界異世界の出来事にしか思えませんでした。

それでもこの時の記憶は心の中にきちんとしまわれ、長じていくにつれ少しづつ消化されていきます。

今日、ある番組で子どもに戦争をどう教えるか、という対談をしていました。
各家庭を一律に揃えてマニュアル化できることではありませんが、
たとえその時わかってもらえなくても、教えようとか教えてやろうなどと力まず、
戦争について語り手が感じている事を素直に話すことが何よりのきっかけになるのではないかと思うのです。

この本はどこにでもいる生活者たちのかけがえのない記録であり、
おそらく何年経とうとも古びることのない人間の感情の記録でもあります。

当時の編集者がその表紙の赤いバラに込めた思いを、ようやく噛みしめています。

コメント

きょうのスズメ食堂3

2013-03-05 | BOOKS & DISCS
スズメの団体が食事を終えたあと…オリーブの葉陰に。…わかりますか?


珍しいお客様、メジロです。

メジロはうぐいすと良く間違われます。
メジロの動きも素早いですが、うぐいすはもっと警戒心がつよく、羽の色も地味なのでなかなかお目にかかれません。

北村薫さんの覆面作家シリーズで、新妻千秋お嬢様の執事、赤沼が、メジロをうぐいすとカン違いしている様子が実に魅力的に書かれておりましたっけ。
このシーン好きなんだー

そのエピソードは、こちら。
覆面作家は二人いる (角川文庫)
北村薫
角川書店
コメント (3)

鍋の季節も、エースをねらえ!

2013-02-23 | BOOKS & DISCS
いきなり40-0!と言われたくらいのインパクト。


けっこう美味しいらしいです。
発売されたのは2011年の秋でしたが、実物を見たのは今日がはじめてでございます。

エースをねらえ!って週刊マーガレットで連載当時「ベルサイユの薔薇」と人気を2分してたんですよね。
アニメーションは総監督・出崎統さん×作画・杉野昭夫さんで、これまた美しゅうございました。

間違いなくスポーツ漫画の金字塔だお!
アスリートに恋愛は御法度、なんて言われていた時代にものすごい一石を投じた作品だと、勝手に思っている次第であります。

(あ、写真撮っていて買い忘れた……お蝶婦人のコラーゲン入り白湯鍋…)


エースをねらえ! 全10巻セット (ホーム社漫画文庫)
山本鈴美香
ホーム社


コメント

春いちばん、が、吹いたので。

2013-02-07 | BOOKS & DISCS
本日の強風は、「春一番」だそうですね。
風は季節を運んできます。
大陸からのPM2.5は困るけれど、こんな出会いなら、ちょっと良いかも!

2013年度アカデミー賞アニメーション短編部門ノミネート作品ですって。
Paperman - Full Animated Short Film


ストーリーも気になるところですが、紙飛行機の動きと登場人物の仕草をご堪能ください。

コメント

聞いて!ロッドが歌うクリスマスソング

2012-12-07 | BOOKS & DISCS

「メリー・クリスマス、ベイビー」
ロッド・スチュワート、シー・ロー、メアリー・J.ブライジ、マイケル・ブーブレ
ユニバーサル ミュージック クラシック


まさかあのロッドがクリスマスソングを?を?を?!!
と思いつつ、すでにクリックして購入してしまった~!!!!

もう。この穏やかでにこやかな素敵なお顔ですよ。
御年67歳。なんというか、なにか悟りを開いたとでもいうのでしょうか。

よくよく口コミをよんでみたら、案の定、一度は『クリスマスソングなんてやってられるか!」と断ったとか。

ところが、レコード会社を移籍。今秋あの名プロデューサー、デビット・フォスターと組んで、初のクリスマスアルバムをリリースしたのであります。

相変わらずのセクシー&ハスキーヴォイスなのです。そして、なんだかとても楽しそうに歌っております。
ソロももちろん良いのですが、錚々たるアーティストたちとのフューチャリングソングがほんとうに素敵。
お気に入りは「シルバー・ベルズ」「ウイ・スリー・キングス(我らはきたりぬ)」そして「アウルドラングザイン(蛍の光)」
特に『アウルドラングザイン(蛍の光)』は私が好きなロッドの名曲『セイリング』を彷彿とさせるサビまわしがあって、ぞぞっと鳥肌が立ちました。

今年のクリスマスソングはこれで決まりだぜ!

おまけ♪
Rod Stewart - Sailing (HQ) |TOTP 23-09-1976|


コメント

銀座百景、銀座八丁、和光の時計台

2012-11-28 | BOOKS & DISCS

銀座のシンボルといえば4丁目の交差点に建つ、このビル。
初めて見たときにとてもきれいだ!と思って以来、ん十年。
印象は今もまったく変わってません。
でも、残念ながら一度も中に入ったことはないんですけどね。
悠々と店内に入れる身分になりたいものですな。ほほほ。


北村薫さんの著作、ベッキーさんシリーズの第一巻「街の灯』は、昭和初期の銀座の様子がこと細かに描写されています。
なかでも、主人公の英子さんがお兄さんと一緒に、この和光の時計台に登るシーンがとても印象的でした。

文庫版には、和光の時計台が。
街の灯 (文春文庫)
北村薫
文藝春秋


余談ですが、初版の装丁は京極夏彦さんという贅沢なものでした。



当時はこの通り一帯に、ずらりとお祭りの夜店のような屋台が並んだそうですよ。


雨の日も絵になりますなー、銀座。

コメント (1)

7分間の新幹線劇場を、すべて一冊にまとめることはできないけれど

2012-10-22 | BOOKS & DISCS

新幹線お掃除の天使たち 「世界一の現場力」はどう生まれたか?
遠藤 功
あさ出版


人の命や心が粗末にされています。
「個人」「個人」とさけんでいるうちに、
みんながたったひとりで生まれて生きているかのように錯覚しちゃったのかもしれない。

悪い言葉は気持を悪くします。
愚痴は気持を暗くします。
自分も聞く相手も。
相手を罵ってスッキリした、なんて本当はうそ。
だってその次はもっとひどい言葉で罵りたくなるはず。
どうしてかというと、そういう悪い言葉は自分が真っ先に聞くからなのだと、教わりました。

この本は、いいことばかりかいてある、という人がいるかもしれません。
それは誰かを批判したり、責めたりする文章がおそらく一行もないからです。
もちろん自画自賛や特定の誰かへの謝辞もありません。
それは事実だからです。
衿を正して、きちんと座って読みたくなります。
ここでとりあげられている人たちが、
これまでに決して順風満帆ではなく、
いろいろな思いをかみしめコツコツとささやかな幸せを大事にしたいと生きてきた
ごく普通の人たちなのだと想像できるからです。

amazonで注文して届いて、開けてちょっとだけ読もうとおもって‥そのまま夢中。
一気に読み終えていました。
ちょっとほろりとして、少し姿勢がよくなった気がしました。


執筆者・遠藤功氏のブログは、こちら



コメント

雲と少年、大橋学画集、落書きも思い出もこぼれ落ちてくるよ。

2012-09-26 | BOOKS & DISCS
私にとってのべスト5に入るアニメーションが「宝島」
そのオープニングとエンディングのキャッチで、アニメーター大橋学さんの名前を知りました。
以来、私の中では作画監督 出崎統さんとアニメーター 大橋学さんの名前は常に一つのものとして認識されるようになりました。
アニメーションが手書きセル画だった時代です。

アニメーションに詳しくない人にざっくりと説明すると、
絵を描くのが作画家。イラストレーター。画家。
コマ割りをしてストーリーを展開させたり、風刺を込めるのが漫画家。
アニメーターというのは、文字通り、それらの絵を動かすための割り付けをする人、本当にざっくり分けるとこういう感じです。

宝島オンエア当時(70後半~80年代)は合体ロボットアニメーション全盛で、アニメ誌もどちらかというとそちらに偏った取材が多かったような記憶がありました。

だから、OUTで宝島をメインに出崎(&大橋)アニメーションの特集をすると聞いた時はそれは嬉しかったものです。
宝島、ガンバの冒険、家なき子、etc.

大橋学さんのプライベート画集「雲と少年」が出版されたことをSNSの友人から教えてもらい、さっそく注文いたしました。


この一冊の中にアニメーションが入ってる、と言ってわかってもらえるかどうか不安ですが、
絵が動くんですよ。モクモクと。そして、この本が届いた晩、夢を見ました。
自分が雲の中をどんどんどんどんと進んでいく夢でした。

気がつけばいつのまにか、少年になり、雲になってしまうような感覚を味わうことができる表題作『雲と少年』をはじめ『私はお馬鹿さん』『街角にて』『森の風の子』など。

カバーを返すとこう記してありました。

「あるいていたら、らくがきがこぼれおちてきた‥」

本からこぼれ落ちそうな落書きがしあわせな一冊です。



もしこの本に興味がある方がいたら、詳細はこちらに。

大橋学さんのウェブサイト:http://www.maocloud.net




コメント (2)

河北新報の一番長い日

2011-12-20 | BOOKS & DISCS


今から約5ヶ月前、横浜駅東口の地下の小さなイベントスペースで、ある写真展が開かれました。



恥ずかしい話ですが、『河北新報』という地方新聞社の名前を知ったのは、この震災の直後です。震災の翌日に朝刊を発行、一部は無料で配布したというニュースきいた時、全身鳥肌が立ちました。
何故,そんなことができたのか。

新聞協定(緊急時の新聞発行相互協定)という耳慣れない言葉も、ここで知りました。
これがなければ、創刊以来1日も欠かす事なく発行し続れた『河北新報』は震災当日と翌日休刊を余儀なくされたでしょう。

未曾有の災害だから、と、言い訳も立派に立ったはずです。
しかし、それを許さなかった、許せなかった人たちが確かにそこにいたのです。
ですが彼らもまた被災者でした。
当時の現場の葛藤、混乱はこの3ヶ月後、一冊の本にまとめらました。

河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙
河北新報社 単行本: 272ページ
文藝春秋


この本の最後で、河北新報社は問いかけています。
地元紙とは、報道とは何か?




このイベントの写真パネルとは別のコーナーにひっそりと百科事典ほどの厚さの冊子が置かれていました。
河北新報が震災直後から一ヶ月の間に発行した朝刊と夕刊の縮刷です。
ずしりとした表紙を開くと、次々に記事が飛び込んできます。
写真というより、その当時の緊迫した息づかいのようなものが、紙面からダイレクトに伝わってきました。
重い重い冊子でした。

年末です。
挨拶の最後に「良いお年を!」ときかれるようになりました。
今年は間もなく終わりますが、今春の震災が起こした現象までが終わるわけではありません。
忘れようとするのではなく、なんとか後世に伝えようとする動きに、希望を託したいと思っています。


合わせて再読。

三陸海岸大津波 (文春文庫)
吉村昭 文庫: 191ページ
文藝春秋


奇しくもこの二冊、どちらも文芸春秋社発行でした!!


コメント