瀬戸市民言論広場

明るい未来社会をみんなで考えるために瀬戸市民言論広場を開設しました。

私見 市議会考

2015年12月24日 | お知らせ
今年開かれた定例会の本会議と常任委員会の全てを傍聴して報告させていただきました。
本稿は瀬戸市議会の有様について私見を述べます。

地方自治法は常任委員会、議会運営委員会、特別委員会の3つを定めています。
ここでは常任委員会について考えてみましょう。
首長または議員から上程された議案は複雑かつ専門的な内容が多いので、行政分野や部局別に「総務生活」「厚生文教」「都市活力」の3委員会(瀬戸市の場合)でそれぞれ詳しく審査します。
これを委員会付託といいます。

委員会では担当部課長など職員幹部が議案の詳細を説明したあと、委員(議員)は理事者に質疑できます。
修正案の提出もできます。
委員間で討議もできます。

地方自治法第109条4は「常任委員会は、その部門に属する当該普通地方公共団体事務に関する調査を行い、議案、陳情等を審査する」としています。
傍聴していて時々疑問に感じるのは、一部委員が議案の審査から逸脱して自らの政治的政策主張を「質疑」として発言することです。

例えば公共施設の管理運営に関する業務委託の指定が付託議案の審査なのに、業務委託契約そのものを破棄して自治体直営とするべきだと主張します。
これは「質疑」でしょうか。
議会の議決により自治体の意思決定が確定する予算提案、行政内部組織の設置、契約締結等は首長のみが議案提出権者です。
どうしても契約を破棄させ自治体直営にすべきと論じるなら、第109条6に基づいて参考人を委員会招致すればよいと考えます。

民主主義の議会は言論の自由が確保され、積極的に議論すべきは論を待ちませんが、委員会は自治法のいうとおり「議案、陳情等を審査」する会議であって、自身の主義主張を述べるところではないと考えます。



次は市議会に提出される請願、陳情についてです。
請願は日本国憲法第16条にある国民の権利です。
瀬戸市議会会議規則の第10章に記載されています。
請願書には請願者の住所氏名の記載と紹介議員の署名(記名)が必要です。
一方陳情は議員の紹介は不要です。

平成27年度瀬戸市議会に提出された請願、陳情は次のとおりです。
6月定例会
平成27年請願第1号:安全保障法制関連法案の国会審議の中止を求める意見書に対する請願
平成27年陳情第1号:憲法をいかして働く者の権利を守り、住民生活の向上、核兵器のない平和な世界を求める陳情(その1)
平成27年陳情第2号:同上(その2)
平成27年陳情第3号:同上(その3)
平成27年陳情第4号:憲法をいかして働く者の権利を守り、住民生活の向上を求める陳情
平成27年陳情第5号:住民生活の向上を求める陳情(その1)
平成27年陳情第6号:同上(その2)

9月定例会
平成27年陳情第7号:ヘイトスピーチに対する法整備を求める意見書の提出を求める陳情
平成27年陳情第8号:「年金積立金の適正運用の確保についての意見書」の採択を求める陳情

12月定例会
平成27年請願第2号:憲法違反の安保法制強行採決に抗議し廃止の意見書を求める請願
平成27年陳情第9号:介護・福祉・医療など社会保障の施策拡充についての陳情
平成27年陳情第10号:高齢者福祉施策充実および税の徴収のあり方等についての陳情
平成27年陳情第11号:国・愛知県等に意見書を提出することについての陳情
平成27年陳情第12号:消費税に関する意見書提出を求める陳情
平成27年陳情第13号:安全・安心の医療・介護の実現と夜勤改善・大幅増員を求める陳情
平成27年陳情第14号:「介護従事者の勤務環境改善及び処遇改善の実現」を求める陳情
平成27年陳情第15号:愛知県看護職員15万人体制などの実現を求める陳情
平成27年陳情第16号:「憲法25条に基づく権利保障としての社会福祉事業を守り拡充すること」に関する国への意見書採択についての陳情

採択可となったのは1本だけでした。
提出した陳情者の多くは瀬戸市民ではありません。
請願、陳情は議長が請願文書表を作成し議員に配布します。
議長は受理したときは、会議に諮り、所管の常任委員会等に付託します。(付託必要がないと認めるときを除く)

「議長は」とあるのはあくまでも瀬戸市市議会会議規則上です。

陳情の受付けに関して条件を付帯している自治体は少なくありません。
受付不可とする付帯条件として
1、陳情者の住所、氏名、押印の各要件が整っていないもの
2、明らかに市の事務に属さないもの
3、すでに願意が達成されているもの、もしくは実現の見通しが明らかなもの
4、明らかに実現性がないもの
5、その他議会が関与することが適当でないと認められるもの
などを定めています。

近隣の尾張旭市も受付注意事項として、
「国の事務や他の地方公共団体の事務に関わることなど、明らかに尾張旭市の権限外の事項を願意とするもの」
は取り扱わない場合があると定めていますが、
瀬戸市には氏名、住所、押印など以外の受付注意事項や付帯条件がありません。

受理したあとは議会事務局による文書表等多くの書類作成や事務手続きが必要となります。
付託された委員会では議案審査のため出頭していた部課長たちが、陳情採択に付き合わなければなりません。
委員会終了まで本来の仕事場に戻れません。(委員会室にカンヅメ)

請願権は憲法に保障された国民の権利です。
地方議会も地方自治法第99、124、125条に意見提出権が定められています。

憲法附属法である請願法第3条には「請願書は請願の事項を所管する官公署にこれを提出しなければならない」とあります。

瀬戸市議会も請願はともかくとして、陳情受付の付帯条件を議論してはいいかがでしょうか。
高給幹部職員の非生産効率という観点からも、です。

当ブログは本稿で冬休みに入りますが、みなさんからのコメントは常時お待ちしています。

どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
明年もよろしくお願い申し上げます。



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12月定例会本会議閉会日 傍聴報告

2015年12月18日 | お知らせ
平成27年12月定例会は17日最終日となりました。
傍聴報告をお伝えするまえに議会の議決について簡単に説明します。

本会議は各議案を付託されていた委員会委員長から審議の結果報告があり、そのあと採決へと移ります。
上程された議案の採決にあたり、議員から討論通告のある議案は「表決システム」を使って賛否投票を行います。
「表決システム」は各議員席に白色と赤色のボタンがあり、議案に賛成の議員は白色ボタンを押して起立します。
議案に反対の議員は赤色ボタンを押して着席します。
表決議員(議長以外25人)の投票結果は議場左右壁面に設置されたモニター画面に映し出されます。
討論通告がない議案の採決は議長が「ご異議ございませんか」と全議員に訊ね、議員たちが「異議なし」と答えれば全会一致の可決となります。
「広報せと」の議会だよりに掲載される議案採決結果で、反対(×印)があるのは表決システムを使った案件です。

本定例会には36本の議案が上程されました。採決結果をお伝えしていきましょう。



第61号議案:瀬戸市行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の制定について(マイナンバー関連です)
表決システム=賛成23、反対2。可決

第62号議案:瀬戸市事務分掌条例の一部改正について(行政経営部を2つに分ける)
臼井議員より「異議あり」投票採決となった
表決システム=賛成24、反対1。可決

第63号議案:被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険等の一部改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について
全員賛成。可決

第64号議案:瀬戸市職員の自己啓発等休業及び就学部分休業に関する条例の制定について
全員賛成。可決

第65号議案:瀬戸市職員の配偶者同行休業に関する条例の制定について
全員賛成。可決

第66号議案:瀬戸市市税条例の一部改正について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第67号議案:瀬戸市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正について
表決システム=賛成23、反対2。可決
以上、総務生活委員会付託議案


第68号議案:瀬戸市国民健康保険条例及び瀬戸市介護保険条例の一部改正について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第69号議案:瀬戸市老人デイサービスセンターに係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第70号議案:瀬戸市老人憩いの家に係る指定管理者に指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第71号議案:瀬戸市高齢者生きがい活動施設に係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第72号議案:瀬戸市水野在宅福祉センター(瀬戸市水野地域包括支援センターを除く。)に係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第73号議案:瀬戸市保育所条例の一部改正について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第74号議案:財産の貸付けについて
表決システム=賛成23、反対2。可決

第75号議案:瀬戸市福祉保健センター(瀬戸市老人デイサービスセンターを除く。)に係る指定管理者の指定について
全員賛成。可決
以上、厚生文教委員会付託議案


第76号議案:道の駅瀬戸しなのに係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第77号議案:瀬戸市体育館第1競技場耐震補強工事請負契約の変更について
全員賛成。可決

第78号議案:瀬戸市定光寺野外活動センターに係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第79号議案:尾張東部(瀬戸)地域文化広場に係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第80号議案:瀬戸市新世紀工芸館に係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第81号議案:瀬戸市染付工芸館に係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第82号議案:瀬戸市西陵地域交流センターに係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第83号議案:瀬戸市品野台地域交流センターに係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第84号議案:瀬戸市水野地域交流センターに係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第85号議案:瀬戸市自然児童遊園に係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第86号議案:駐車場に係る指定管理者の指定について
全員賛成。可決

第87号議案:瀬戸市都市公園に係る指定管理者の指定について
表決システム=賛成23、反対2。可決

第88号議案:瀬戸市下水道条例の一部改正
第89号議案:市道路線の認定について
一括採決、全会一致。可決
以上、都市活力委員会付託議案


第90号議案:平成27年度瀬戸市一般会計補正予算(第5号)
表決システム=賛成23、反対2。可決
第91号から第96号までの各補正予算議案は
一括採決、全会一致。可決
以上、予算決算委員会付託議案


請願第2号:憲法違反の安全保障強行採決に抗議し廃止の意見書を求める請願
総務生活委員会付託審議のため委員長より報告
質疑なし。
討論。賛成の立場からの討論者、原田学議員。反対の立場からの討論者、三木雪実議員、高桑茂樹議員
採決。賛成8、反対17で不採択。
その他諮問3件:委員会付託なし、質疑なし、討論なし、全会一致。

最後に伊藤保徳市長よりあいさつがあり、閉会しました。
本会議傍聴受付人数は10人(議会事務局)


本会議終了後、議会運営委員会が開かれました。
議題は来年3月定例会について、行政組織再構築に伴う常任委員会事項の変更等について、瀬戸市議会規則の一部改正についてです。
3月定例会は2月15日招集告示、22日本会議開会、3月23日本会議閉会の予定です。
常任委員会事項変更は行政経営部の組織改編に伴うことですが、持ち越し議論となりました。
市議会規則改正は女性議員出産のため議会欠席に関する改正です。
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常任委員会 傍聴雑感

2015年12月13日 | お知らせ
常任委員会は地方自治法第109条「普通地方公共団体の議会は、条例で常任委員会を置くことができる」により設置されている議会の内部組織です。
本会議が開催される会期中に所管執行部(部課長など)をよんで、議会に提出されている議案、請願等について審議を行います。
これは本会議(議長)から付託されています。

本会議は全議員参加のもと事前通告をした一般質問の一問一答制で、議員たちが議論することはありません。
しかし委員会では理事者に対し自由な質疑ができて、議員たちで討議を行うこともできます。
本会議傍聴とは違い、委員会会議に必要な資料を事務局が用意してくれます(持ち出し禁止ですが)。

委員会のほうが本会議よりも議員の実力や考え方がわかります。
なのですが、傍聴者が少ない。本会議も少ないですが・・。
時間の許す限り委員会傍聴をお勧めします。
但し傍聴受付は開始15分前までで原則会議中の入退出はできません。
傍聴許可人数は12人で希望者多数の場合は抽選となります。

さて12月定例会に36本の議案が出されました。そのうちの16本が指定管理者の指定についてです。
審議の結果はお伝えした通りですが、
指定管理者とはどのような施策なのか見ていくことにしましょう。

地方自治法第244条2の3「普通地方公共団体は、公の施設の目的を効果的に達成するため必要があると認めるときは、条例の定めるところにより、法人その他の団体であって当該普通地方公共団体が指定するものに、当該公の施設の管理を行わせることができる」。

同法の4「前項の条例には、指定管理者の指定の手続、指定管理者が行う管理の基準及び業務の範囲その他必要な事項を定めるものとする」。
そして同法の6に「議会の議決を経なければならない」とあります。

普通の業務委託や請負と違い、指定管理者に委任する各施設には条例が定められています。
「パルティせと」も「瀬戸蔵」も「染付工芸館」も条例があるのです。

指定管理者の指定の手続きにも条例が定められています。
瀬戸市条例第16号平成16年6月24日「瀬戸市公の施設に係る指定管理者の指定の手続等に関する条例」。
第2条に「指定管理者になろうとする法人その他の団体を公募するものとする」とあります。

そして瀬戸市附属機関設置条例に基づき「瀬戸市指定管理者選定委員会運営規則」が定められています。
この選定委員会で指定管理者の候補者の審査と選定が行われるのですが、この委員会会議は『非公開』です。

『非公開』なのは候補者のプライベート情報、個人情報保護条例に従っているからです。
それだけに選定委員会が決定した指定を審議する常任委員会の役割は重要です。
この時点で私たち市民は「なぜその団体が指定されたのか」知る由がないからです。

さらに条例で「指定管理者は、毎年度終了後30日以内に(中略)事業報告書を作成し、市長に提出しなければならない」と定めています。
報告書を受けて所管各課や選定委員会はどのような評価をしているのでしょう。
過去の定例会一般質問に対し行政は「利用者への聞き取りや受付などに寄せられた意見を参考に市民ニーズを把握して・・」と答えていますが、もっとオープンに市民意見を収集するやり方を図るべきではないでしょうか。

施設の管理運営の最終責任は設置者として行政当局にあります。
指定管理者に委任している施設はいずれも市民の身近なものです。
市民の声も行政の身近にならなくてはいけませんね。



本稿最後に主な指定管理者の管理業務委託費をご紹介しましょう。
平成27年度瀬戸市一般会計補正予算第5号 債務負担行為調書より
なお金額は平成28年度から32年度までの限度額です。

尾張東部(瀬戸)地域文化広場=7億4080万円
新世紀工芸館        =2億4810万円
染付工芸館         =6880万円
西陵地域交流センター    =3500万円
品野台地域交流センター   =3500万円
水野地域交流センター    =3500万円
福祉保健センター      =5億1210万円
老人憩いの家        =1億660万円
道の駅瀬戸しなの      =8410万円
自然児童遊園        =2000万円
都市公園          =1億4200万円
市営駐車場         =4690万円
定光寺野外活動センター   =1億620万円
*パルティせと(H27~H31) =2億7950万円



追記:休日急病診療所が造られる予定です。施設設備事業費として今年度3600万円、来年度8400万円が計上されています。
場所は瀬戸市長根です。







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常任委員会 傍聴報告(12月10日都市活力委員会)

2015年12月12日 | お知らせ
都市活力委員会 12月10日(木)
委員長島原治美 副委員長冨田宗一 委員朝井賢次 浅井寿美 戸田由久 三木雪実 中川昌也 臼井淳 伊藤賢二(敬称略)

1.第76号議案
道の駅瀬戸しなのに係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市品野町1-126-1 道の駅瀬戸しなの株式会社 代表取締役成田一成
委員から駐車場の問題や人件費、管理料などの質疑がありました。
賛成多数で可とされました。

2.第77号議案
瀬戸市体育館第1競技場耐震補強工事請負契約の変更について
これは1億3932万円だった契約が1億5726万40円と約1800万円の増額となった事件です。
委員から増額になった経緯はなにか。(設計書の鋼材数量と実工事に差が生じた、設計ソフトに問題があったようだ)。
今後のリスク管理は大丈夫なのかなどの質疑がありました。
討議はなく全会一致で可とされました。

3.第78号議案
瀬戸市定光寺野外活動センターに係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 愛知県豊田市錦町1-95 ホーメックス株式会社 代表取締役 餅原幹也
委員から修繕費用は管理料に含まれているのか。(含まれているはず)、教育委員会所管施設だが報告はしてあるのか。(はい)、管理料が増額になったのは。(修繕費用のため)などが質疑されました。
賛成多数で可とされました。

4.第79号議案
尾張東部(瀬戸)地域文化広場に係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市西茨町113の3 公益財団法人瀬戸市文化振興財団 理事長 伊藤保徳
これは文化センター、美術館、交流館などの管理運営です。
委員から稼働率や運営スタッフについて質疑がありました。
賛成多数で可とされました。

5.第80号議案
瀬戸市新世紀工芸館に係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市西茨町113の3 公益財団法人瀬戸市文化振興財団 理事長 伊藤保徳
委員から年間4800万円の管理料が支出されているが費用対効果はどうか、抜本的見直しの時期ではないかなどの質疑がありました。
賛成多数で可とされました。

6.第81号議案
瀬戸市染付工芸館に係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市西茨町113の3 公益財団法人瀬戸市文化振興財団 理事長 伊藤保徳
委員から染付けは他市にはない特徴ある施設だが今後は。(研修生の協力で来館者の体験に力を入れたい)などの質疑がありました。
賛成多数で可とされました。

7.第82号議案
瀬戸市西陵地域交流センターに係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市はぎの台1-1 西陵地域力推進会議 議長 中田英雄
委員から管理料年間700万円を超えた分は利用料で賄うのかなどの質疑がありました。
賛成多数で可とされました。

8.第83号議案
瀬戸市品野台地域交流センターに係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市上品野町1211 品野台地域力向上委員会 委員長 河村貞夫
委員から若年層の利用率が低く選定委員会の評価が下がっている。小学校と隣接している特長を活かしていけば。(子どもたちの居場所にはなっているがそれ以上の企画提供するには至っていない)などの質疑がありました。
賛成多数で可とされました。

9.第84号議案
瀬戸市水野地域交流センターに係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市中水野町1-150 水野地域力向上委員会 会長 林 春治
委員から建物はそのままで地域交流センターとして運営するのかなどの質疑がありました。
賛成多数で可とされました。

10.第85号議案
瀬戸市自然児童公園に係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市菱野台4-4-3 NPO法人エム・トゥ・エム 理事長 服部悦子
これは赤津のねむの森の管理運営についてです。
委員から選定された理由は。(情報発信やイベント企画力、地域ボラとの連携)、活動実績は。(公園管理の実績はない)、施設設備の老朽化修繕は。(必要なものから修繕に努める)などの質疑がありました。
賛成多数で可とされました。

11.第86号議案
駐車場に係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 名古屋市中川区八熊2-1-11(株)日本メカトロニクス 代表取締役 山口正孝
これは宮前・瀬戸駅前・東横山・瀬戸口駅北の各駐車場の管理運営についてです。
委員から市外業者だがメンテナンスは大丈夫か。(24時間体制のコールセンターで対応)、選定委員会評価は最高得点だが他での実績は。(県内名古屋市、岡崎、豊川、安城など)などの質疑がありました。
全会一致で可とされました。

12.第87号議案
瀬戸市都市公園に係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市追分町64-1 公益財団法人瀬戸市開発公社 理事長 伊藤保徳
委員から市内57ヵ所あるが市民の意見収集は。(まだです)、トイレなどの管理は。(場所利用状況により異なる)、実質的に業務はほぼ外部業者への委託となっているが。(日常的点検は指定管理者が行っている。法定点検など専門性が必要な維持管理は業者が)などの質疑がありました。
賛成多数で可とされました。

13.第88号議案
瀬戸市下水道条例の一部改正について
これは指定工事店の有効期限が無かったので今回は指定を受けた日から4年経過後年の3月31日までとし、指定更新料などを有料化するものです。
全会一致で可とされました。

14.第89号議案
市道路線の認定について
これは南山31号線、北山6号線についてです。
全会一致で可とされました。

15.常任委員会に報告すべき工事・製造の請負契約について
(1)文化課 文化センター舞台機構更新工事3493万8千円、文化センター文化ホール音響設備更新工事3989万4120円。
(2)維持管理課 南が丘町内排水路整備工事3672万円。
(3)下水道課 南山町1丁目地区舗装復旧工事6354万7200円
全会一致で承認されました。

16.その他
臼井委員から「陶都せと躍進会議」の定期監査報告によると、この会は770万円超の余剰金があり一部書類保管ができていない等が指摘されているが理事者の説明を求めるとして議題になりました。
産業課は「余剰金は過去産業振興会議からの再編時からのもの」と答えました。
各委員から「監査報告を見る限り指摘を受けているので、改善すべきところは速やかな対応を求める」などの意見がありました。

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常任委員会 傍聴報告(12月9日厚生文教委員会)

2015年12月12日 | お知らせ
厚生文教委員会 12月9日(水)
委員長水野良一 副委員長宮薗伸仁 委員石神栄治 馬嶋みゆき 西本潤 柴田惠子 長江秀幸 原田学 藤井篤保(敬称略)

1.第68号議案
マイナンバーに伴う国民健康保険、介護保険条例の改正について審議されました。
一部委員からマイナンバー制度導入の反対意見がでましたが、多くの委員は今後の利便性を鑑み概ね問題ないと発言。
討議を経て賛成多数で可とされました。

2.第69号議案
瀬戸市老人デイサービスセンターに係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市菱野台4-4-2菱野台ウィングビルB棟3号4号 NPO法人瀬戸地域福祉を考える会「まごころ」 代表大秋惠子
委員から指定管理料なしで運営しているが大丈夫かなどの質疑がありました。
討議では直接管理運営にすべきか否かが論点となりましたが、行政が強制しているのではなくNPO法人自ら手を挙げているのだから問題ないはずであるという意見が多く、
賛成多数で可とされました。

3.第70号議案
瀬戸市老人憩いの家に係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市追分町64-1 公益財団法人瀬戸市開発公社 理事長伊藤保徳
委員からどのくらいの市民利用があるのか、スタッフ体制などの質疑がありました。
討議を経て賛成多数で可とされました。

4.第71号議案
瀬戸市高齢者生きがい活動施設に係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市東権現町51 公益社団法人瀬戸市シルバー人材センター 会長寺田和夫
委員から市民のニーズや利用状況の質疑がありました。
指定管理者委任ではなく直接管理運営にすべきか否かが討議されましたが、
委任で特に問題はないとする委員が多く、賛成多数で可とされました。

5.第72号議案
瀬戸市水野在宅福祉センター(瀬戸市水野地域包括支援センターを除く)に係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市深川町48 社会福祉法人瀬戸中央会 理事長青山貴彦
委員から指定管理料なしで運営しているが大丈夫かなどの質疑がありました。
指定管理者委任ではなく直接管理運営にすべきか否か討議されましたが、
実績ある団体なので特に問題はないとする委員が多く、賛成多数で可とされました。

6.第73号議案
瀬戸市保育所条例の一部改正について審議されました。
これは幡山西保育園を民間事業者に移管するための改正です。
委員から職員体制や行事など引継ぎに問題はないのかなどの質疑がありました。
討議を経て賛成多数で可とされました。

7.第74号議案
財産の貸付けについて審議されました。
これは瀬戸市西本地町1丁目110番地1外 幡山西保育園の土地無償、建物月額180000円で、
アートチャイルドケアに貸付けるものです。(第73号議案の関連)
委員から他にも応募はあったのか(8事業者が応募、1社辞退)、建物賃料額算定根拠などの質疑がありました。
討議を経て賛成多数で可とされました。

8.瀬戸市福祉保健センター(瀬戸市老人デイサービスセンターを除く)に係る指定管理者の指定について審議されました。
管理者 瀬戸市川端町1-31 社会福祉法人瀬戸市社会福祉協議会 会長大澤信也
特に質疑討議はなく全会一致で可とされました。

9.陳情について
6本の陳情のうち1本は「検討方」5本は「不採択」となりました。


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常任委員会 傍聴報告(12月8日総務委員会)

2015年12月11日 | お知らせ
各議案については当ブログ11月30日「12月定例会本会議(議案)」「議案の説明」を参照ください。

総務委員会 12月8日(火)
委員長高桑茂樹、副委員長山田伸夫、委員高嶋淳、池田信子、山田治義、長江公夫、東伸二、森英一(敬称略)

1.第61号議案
特定個人情報(マイナンバー)の情報提供に関する条例制定について審議されました。
委員からセキュリティーやログイン記録のチェック体制、来年1月1日施行までの各部署準備などが質疑されました。
討議なく、全会一致で可とされました。

2.第62号議案
行政組織の一部改編に関する条例改正について審議されました。
これは現、行政経営部を経営戦略部と行政管理部に分けるものです
委員から「来年度末までを第1ステップ、その後ゼロベースで見直し第2ステップ」とする意図が不明確。
デジタルリサーチパーク管理をなぜ情報課から秘書課管轄に移行するのか等の質疑がありました。
討議なく、全会一致で可とされました。

3.第63号議案
市職員や消防団員の厚生年金保険等の改正に伴う条例の制定について審議されました。
委員から公務での災害補償は年間どのくらいあるのかなどの質疑がありました。
討議なく、全会一致で可とされました。

4.第64号議案
市職員の自己啓発(大学、大学院での修学や国際貢献活動など)のため休業する条例の制定について審議されました。
委員から同様の制度は県内自治体にもあるのか(県下13市実施)、何人くらい認めるのか(できる限り活用したい)、条件はあるのか
(在職3年以上で復帰後5年以上勤務すること、管理職員も可)などの質疑がありました。
討議なく、全会一致で可とされました。

5.第65号議案
市職員の配偶者同行(海外勤務)で休業する条例の制定について審議されました。
委員から休業できる期間はどのくらいか(3年超とならないこと)、他の自治体はどうか(県下15市実施)などの質疑がありました。
討議なく、全会一致で可とされました。


6.第66号議案
特定個人情報(マイナンバー)を識別するための市税条例の改正について審議されました。
委員からとくに質疑はなく
討議なく、全会一致で可とされました。

7.マイナンバー導入に伴い印鑑の登録や証明に関する条例の改正について審議されました。
委員から印鑑証明書がコンビニで取得可能となるが何ヶ所くらいか(全国チェーン店全店)、手数料はどうなるのか(現料金と同額)
などの質疑がありました。理事者は年度内実施を目指したいとしています。
討議なく、全会一致で可とされました。

8.請願について
憲法違反の安全法制強行採決に抗議し廃止の意見書を求める請願(紹介議員 原田 学議員)
採決は森英一委員が採択、他の委員は不採択。結果「不採択」となりました。

9.陳情について
(1)ヘイトスピーチに対する法整備を求める意見書の提出を求める陳情
採択は東伸二、森英一、池田信子各委員、山田伸夫副委員長。不採択は長江公夫、高嶋淳、山田治義各委員。
多数により「採択」されました。

(2)高齢者福祉施設充実および税の徴収のあり方等についての陳情
採決は全委員「検討方」。

(3)消費税に関する意見書提出を求める陳情
採決は全委員「不採択」。

10.常任委員会に報告すべき工事・製造の請負契約について
 (1)クリーンセンター
瀬戸市西山路町1番地、瀬戸市クリーンセンターし尿処理施設の定期整備工事。
契約金3790万8千円、相手方クボタ環境サービス株式会社中部支店
全会一致で承認。
  
 
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12月定例会一般質問

2015年12月08日 | お知らせ
瀬戸市議会本会議は「議会事務局より生ネット中継」「議会ライブ映像」「会議の記録」
さらに「グリーンシティテレビ・11CHそらまめ議会中継」などいろいろな方法で観ることができます。
当ブログ傍聴報告は簡略にしてお伝えすることにします。

12月3日一般質問
1.馬嶋みゆき 議員
 1瀬戸市における地方版総合戦略「瀬戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略」について

2.原田 学 議員
 1住民にとって使いやすい市立図書館の建設を
 2市長は今回の教育大綱の策定に当たり、瀬戸市の教育をどのように考えられるのか

3. 山田伸夫 議員
 1瀬戸市の教育について

4. 高島 淳 議員
 1瀬戸市におけるICT施策について

5.長江秀幸 議員
 1陶磁器産業の支援策と観光資源を活かしたまちづくりについて

6.池田信子 議員
 1予防接種について
 2有償ボランティアについて
 3防災について

本会議傍聴受付人数6人(議会事務局)



12月4日一般質問
7.朝井賢次 議員
 1菱野団地の現状と今後について

8.宮薗伸仁 議員
 1学力向上のために

9.臼井 淳 議員
 1高裁判決を受け塩草土地区画整理組合はどう対応するのか
 2道の駅瀬戸しなのの運営状況について
 3瀬戸市役所喫茶コーナー出店について

10.東 伸二 議員
 1都市公園の今後の活性化と方向性について
 2名鉄瀬戸市役所前トイレの設置について

11.島原治美 議員
 1男女共同参画の推進について

本会議傍聴受付人数12人(議会事務局)



12月7日一般質問
12.石神栄治 議員
 1犯罪の起きにくい安心・安全なまちづくりについて

13.柴田惠子 議員
 1「瀬戸市子ども・子育て支援事業計画」の推進について

14.浅井寿美 議員
 1人間の尊厳を守る社会保障としての国保制度等への転換を
 2中学生に判断をゆだねる自衛隊職場体験の中止を求める

本会議傍聴受付人数10人(議会事務局)

 
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言語明瞭、意味不明

2015年12月02日 | お知らせ
行政から近未来を示す2つの提案書と報告書1つが公表されています。

「瀬戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略」と「中期事業計画書」
それと「瀬戸市行政改革第2次集中改革プラン・取組状況報告書」です。
これらについてペンを走らせます。

政治や行政で使用する「言語」は極めて重要です。さらに重要なのがその言語の「定義付け」です。

まず、頻繁に使われている「活性」「活性化」とはどういう定義で使っているのでしょうか。
「経済力」「収益性」「売り上げ」などのことでしょうか。
重点政策のひとつとして”やきもの”による活性化と記されていますが、”やきもの”の定義は何でしょう。
陶器、陶磁器に限られているのでしょうか、セラミックはここで使っている”やきもの”には含まれないのでしょうか。

そうだと「定義」するなら、「陶器、陶磁器」による経済力向上という意味なのでしょうか。
行政において民間経済力とは「財源」「歳入」を指します。

さらに計画書や総合戦略には地場産業振興ビジョンの進化として「瀬戸のやきもの文化を希少価値、高付加価値へ」としています。
行政が民間生産者に「高値で売れる陶器、陶磁器を作りなさい」と指導するのでしょうか、また補助金や税制優遇など給付行政を図るという意味なのでしょうか。
ならば「廉売市」であるせともの祭りとの整合性をどう定義づけするのでしょう。

中期事業計画には、本市のアイデンティティである”やきもの”をまち全体の振興や新産業の創出に活かし、新たなシティプロモーション”せとまちブランディング”を展開・・と書いてあります。
みなさんはこの文章の意味するところを読解できますか。
”せとまちブランディング”という言葉の「定義」を知りたいですね。
螺子や碍子など既存の地場産業に加え、”やきもの”で新産業を創出するのですか。

まだつづきます。「瀬戸市の固有資産である”やきもの”による活性化」で瀬戸市の歴史・伝統に培われた固有の資産を活かし、産業・観光・文化・交流・まちづくり等の地域の活性化やまち全体のブランド化につなげるためのムーブメントとして、「せと・まるっとミュージアム」を進化させますと書かれています。
”やきもの”は瀬戸市固有の資産なのですか。先日まで開催していた「ドームやきものワールド」に出展した市町が聞けば顔色が変りそうな文言です。
この政策目的は何でしょう。創生総合戦略のいう「市外からの来訪者を呼び込むこと」ですか。
「にぎわい」と「活性化」は同じ定義ではないでしょう。
「活性」「活性化」とするからには、ズバリこれで「いくら稼げるようにするか」ではないのですか。


次に「中心市街地」の定義です。
中期事業計画書によれば、新瀬戸駅・瀬戸市駅、水野駅、中水野駅周辺を都市機能の拠点としています。
今後も尾張瀬戸駅周辺が「中心市街地」であり、上記の地域は「拠点」であって別の定義なのですか。
中水野駅バイアフリー化、水野駅北口整備、新瀬戸駅と瀬戸市駅北口の交通結節整備などを「中心市街地の機能集約事業」と書かれています。
さらに空き家の利活用に関連して「中心市街地商店街空き家店舗対策事業費補助金」事業も書いてあります。
国庫補助金に対応する意ではなく「これからの瀬戸市中心地は新瀬戸駅、瀬戸市駅付近を核とする」として意見を求めればいいのでは。

まだまだありますが・・。
「細かいことなどどうでもいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、
これら行政から出されるものは、市民に対する問いかけであり道しるべでしょう。
ならばここに紹介したような「言語」の定義を、市民と行政が共有していなければなりません。
せめてイメージだけでも同姿形、同じ方向を共有すべきです。

これ無くして「住みたい街」「まちづくり」の市民意見やアンケートを聴取しても、「貴重なご意見ありがとうございました。参考にさせていただきます」の繰り返しになるのは必定です。
特に「住みたい街」をどう定義するのか大切です。

もし「わずらわしさがなく、小シャレタ店がある、ピカピカの街」が住みたい街ならば、さて瀬戸はどうします?
中心地から遠く離れた丘陵地を開発しますか?
それとも「ごめんなさい。それなら瀬戸はムリですね。歴史と文化と自然に恵まれた街なので」といいますか。
定義や課題を共有してからそれぞれの意見を「議論」しましょう。


本稿最後にふたつ指摘します。
行政にとって事務事業の「継続性、踏襲性、無謬性」そして「整合性」が求められるのは承知しています。が、現在市民意見を公募中にもかかわらず、「第6次総合計画」のパイロットプランと称しているのには違和感を覚えます。
もうひとつ、「高齢化社会」でしょう。行政は安っぽいセミナーやエージェントのような「ヨコ文字」多様は極力避けるべきです。
日本語でさえ「定義づけ」を共有するのは難しいのですから。








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