夕焼け金魚 

不思議な話
小説もどきや日々の出来事
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謀殺1

2012-11-28 | 創作
「これっぱかしの城に、ようも仰山連れてきたものじゃ」 「ああ、まるで昼間のような明るさじゃ」 眼下に広がる篝火の明かりが、見渡す限りの山裾までに広がっている。 天正十年三月一日伊那高遠城は五万の織田信忠軍に包囲された。 立て籠もる武田軍は仁科盛信を大将に三千という。もとより、玉砕覚悟の戦いであった。 口では強がりを言っても、やはり寂しいものがあった。天下最強と言われた甲斐武田が後詰めも得られなくな . . . 本文を読む
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