ポール・トーマス・アンダーソン監督の、70年代のカルフォルニアを舞台にした青春映画です。
リアルなアメリカを描いた作品が好きなので、楽しみにしていた本作。アンダーソン監督の作品は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」「ファントム・スレッド」と見ていますが、今回はどちらともテイストの違う青春映画でした。
主演の2人の新人俳優が、フレッシュでみずみずしく、おもちゃ箱をひっくり返したように次々と話が展開していくこの作品を、ぐいぐいとパワフルに引っ張っていました。
ちなみにリコリスというのは真っ黒いひものようなグミで、ちょっとクセのあるお菓子です。リコリス・ピザは黒い円盤=LPレコードのことだとすぐにわかりましたが、Wikiによると、70~80年代にカルフォルニアに実在したレコードチェーンだそうです。
高校生のゲイリーを演じるクーパー・ホフマンは、なんとフィリップ・シーモア・ホフマンの息子さんだそうですが、そうえばぽっちゃりしたところがどことなく似ているでしょうか。
ゲイリーが一目惚れする10歳年上のアラナを演じるアラナ・ハイムは3姉妹のポップスバンドHAIMのメンバーで、本作にはバンドの姉妹3人で出演しています。
ゲイリーは高校生ながら俳優をしていて、他にも自分のアイデアで次々と事業を始めてしまうような行動力のある男の子。ユダヤ系の堅い家庭で育ったアラナにとって、ゲイリーは自分を見知らぬ広い世界へと連れて行ってくれる刺激的な存在なのだと思います。
ゲイリーもアラナも、相手に対して年齢ゆえの引け目のようなものを感じていて、素直になれず、ほんとうは気になってしかたがないのに、押したり引いたりすれ違ってしまうのがもどかしい。
スター誕生や、タクシードライバーを思わせる映画ネタ。幅広のネクタイやミニスカートなどの70年代のファッション。当時のアメリカンカルチャーがノスタルジーたっぷりに描かれた愛すべき作品でした。
感想楽しみにしていました!
70年代をたっぷり楽しめましたよね♬
黒いタイヤのチューブみたいなマズイグミは知っていましたが、それをピザにするって?と思っていたら、ぐるぐる巻いて見た目がレコード盤みたいだっていうことなのですね☆
PTA監督の他の作品との違いはどうでしたか?近いうちに他のものも見てみようかな♬
映画が公開されてすぐに見に行ったのですが
記事にするのがすっかり遅くなりました。
ノスタルジーあふれる作品でしたね。
リコリスのぐるぐるがレコードという発想がしゃれてますね。
ゼア・ウィル・ビー・ブラッドはバイオレンスはあるし、正直私の好みではないのですが(でも評価は高い)ファントム・スレッドは全くタイプの違う作品で、私好みです。
↓こちらに感想を書いていますのでよかったら。
https://blog.goo.ne.jp/serendpt3/e/335269a921aa36c0323b44013299ddd2
この作品の記事、まだ~むさんのところでも読ませていただいて、すごい面白そう!と思ってるのですが、近所の映画館でやってないもんで、いけるかどうか・・。
私が唯一見たアンダーソン監督作品の「マグノリア」には、お父さんのPSホフマンが出てたので、親子そろっての出演になったんですね。
脇を固める俳優たちも渋いし、これは絶対に楽しめそうです。
この作品、あまり一般受けしにくいせいか、上映館も少ないし
時間帯も微妙なところが多かったです。
最近よく行くイクスピアリの映画館ではちょうどいい時間にやっていました。
すごくお勧めできるかというと、迷うところですが
いつか配信などで機会がありましたらご覧になってみてください。
クーパー・ホフマンは本作が映画デビュー作だそうです。
お父さんのPSホフマンは大好きな俳優だったので
クーパーのこれからの活躍が楽しみです♪
1970年代前半 の空気感に満ち溢れていて、
エンドクレジットの一行一行すら...
素晴しかったです!
70年代のカリフォルニアの空気が存分に味わえる
愛すべき作品でしたね。
エピソードが次から次と飛び出して
まるでおもちゃ箱のようでした。
監督と同じく、この時代のアメリカンカルチャーに触れた世代には
共感する場面が多々ありましたね。
こちらで記事を読んで気になっていた本作、とても良かったです。
決して美男美女じゃない二人、胸キュン!にならないようなラブストーリーにきゅん!としました(*^-^*)
なにこれ~~!?と思うような数々のエピソードが面白くて、130分が全然長く感じませんでした。
2人がとても愛おしかったですね。
本作、ご覧になられたのですねー。
決して美男美女ではないですが、魅力的な2人でしたね。
私は最初の2人の出会いの場面がツボで...
その後の一筋縄ではいかないロマンスの展開にきゅんとしました。
映画ネタもちょこちょこ入っていて
むふふ...となりました。