goo blog サービス終了のお知らせ 

千里山ブラウズ

SENRIYAMA BROWSE 千里山の商店街や街並みを散策しながら、素敵な人やお店そして風景と出会えれば‥‥

糸田川フォーラム

2007-02-04 02:09:06 | 千里山トラスト
今夜は前から楽しみにしていた「糸田川フォーラム」が吹田メイシアターで開催され、10時近くまで興味深いパネルトークと、悠長な音楽や踊りとで感じるところが多い内容でした。
糸田川は阪急千里線の豊津から江坂の方へ、そして神崎川に合流する川ですが、その上流は千里山東を遡る「上の川」であり、まさに千里山とも繋がる問題だということが一つ。そしてもう一つの目的はパネリストとして講演をされた「NPO法人:新町川を守る会」代表の中村英雄氏の説明をお聞きすることでした。ちなみに僕は新町川のある徳島出身でもあります。
中村氏のお話は、住民のまちづくりへのプロセスや本当の知恵がつまった、素晴らしい活動報告で非常に感銘を受けました。千里山でのまちづくり協議会などの方向性に、参考にさせて頂くべきたくさんの示唆が含まれていたように思います。
フォーラムの主宰者である「モモの家」代表のぎのりえさんの熱い想いのこもったトークも印象的でした。
最後に愛甲武志さんの作られた歌「自然のちから」を、月や太陽などの自然を表現するフラダンスとの共演で初めて聴きました。不思議で魅力的な旋律の心にしみる良い曲でした。

※千里山.NETの「NET放送局」×「アーカイブ(倉庫)」にライブの動画をアップしています。

千の里山風景(2)

2006-12-19 00:45:37 | 千里山トラスト


冬らしい肌寒さがようやく感じられる季節になりました。そのような中で昨日の休みを利用して「千里山の三大里山風景」と僕が呼んでいる場所の一つ、竹園の竹林と田畑を取材撮影に行ってきました。もちろん里山にも冷たい空気があるはずですが、竹林の麓まで足を踏み入れると、土や自然のやさしさと言うのか、こころまでも少し温かくなる感じがします。
千里山の里山風景の中でも、竹園が最も古への千里丘陵の農村の様子を色濃く残していると僕が思っているのは、大きな溜め池「後谷新池」の存在です。昔は山田の灌漑用の溜め池がたくさん在ったと思われますが、その原風景がここ竹園の辺りにはありありと想像されるのです。
最近までコスモスが咲き乱れていた畑の奥に、晩生の蜜柑や熟柿の彩りがとても印象的でした。

※千里山の三大里山風景は他に「松が丘の里山」「佐井寺の里山」があります。

※千里山.NETの「街並み案内」に里山風景(竹園)の紹介ページを作成しました。右上矢印ボタンからリンクしています。

スズメの宿り木

2006-11-21 00:13:51 | 千里山トラスト
今日の午前中はまだ千里山では冷たい雨がしとしと降り続いていました。しかしお昼前には雨もどうにか上がり、久しぶりに雲間に青空も見え始めていました。
そして僕が昼休みを終えて事務所に戻る途中、フリースの縦襟越しにふと気が付くと小さく「チュンチュン」とスズメらしき鳴き声が聞こえてきます。音の方向を見ると一本の丸い葉形をした灌木が立っており、その葉の茂みの中に何十羽ものスズメ達が雨宿りをしていました。
こんな小さな木陰に多くの仲間で羽を摺り寄せるように雨避けをしているのが、何か愛おしい気持ちになってもう少し近づこうとした瞬間、僕の気配を感じたスズメ達はパーッと一斉に飛び立ってしまいました。
この写真は夕方もう一度外出した時に撮影したものですが、残念ながら微かな期待は外れて、スズメ達は一羽も帰ってきてはいませんでした。これから恐らく雨の日には僕はこの木陰の側をゆっくりと、そしてきっと覗き込みながら通り過ぎることになるのでしょう。

千里山“トトロの森”

2006-11-12 00:05:55 | 千里山トラスト


千里山で唯一と言ってもいい位に、鬱蒼とした木立に囲まれた一軒家が、月が丘の峠道を上りきったところに建っています。建設工事を業としておられる様子で、広々とした前庭には建設機械や資材が置かれています。又その前庭にも大きな楠が何本も青々と枝葉を拡げています。
僕はいつの頃からかこの辺りを、千里山の“トトロの森”と呼ぶようになりました。ちょうどアニメの田舎家の裏山のイメージがすることと、生き物の気配も何か特別に濃いものを感じます。“トトロの森”からはひっきりなしに野鳥の声が聞こえてきますし、手前の草原は現在はきれいに刈り取られていますが、普段はもっと雑草が繁茂し、中で虫たちのうごめく声音に覆われています。
最近は夕方の空が薄暗くなる頃には、千里山駅前や東公園の辺りでも、コウモリがよく見られると聞きましたが、“トトロの森”の回りでも多くのコウモリ達が独特の不規則な軌跡を描きながら飛び交っています。昼間はおそらくこの木立の聖域で、静かな眠りについているものと思われます。

※「NET放送局」×「アーカイブ(倉庫)」にコウモリの飛び交う動画をアップしています。

命がけのいとなみ

2006-09-06 00:19:30 | 千里山トラスト
千里山月が丘の急な峠を越えた辺り、あまり車も通らない路上でカナブンが交尾しているのに出くわしました。トンボや蝶なら直ぐに逃げていくものですが、近づいても警戒する気配もなく命をつなぐ営みに没頭しているようでした。
写真を撮りしばらく見守った後で帰ろうと思い、どこか安全な草むらに移してやろうかと考えたのですが、それで交尾を中断させるのも野暮な話かなと思い直し、そのままにして坂を下り始めました。丁度その時下から軽トラックが昇ってきました!!
まさか大丈夫だろうと見守っていると、運悪く車輪が一直線に小さな二匹に向かっていきます。あっと思った瞬間、一匹は間一髪飛び立ったのですが、残された者は無惨な音と共に半身を潰されていました。
飛び立ったのは絶対に上に乗っていた♂の方だと思いました。しかし、近づいてよく見ると瀕死の方は緑色に輝いています。写真でも分かりますが、それは♂の方でした。ということは、♀がいち速く危険を察知して飛び立ったのに対して、営みに没頭していた♂の方は‥‥。
ちなみに、カマキリでは交尾を終えた♂は♀に食べられてしまうそうです。食べられながらも恍惚の表情をしているように見えると言います。♀はお産に命を懸けますが、その変わりに♂は交尾に命がけなのでしょうか? 飛び立った♀のカナブンに♂の種が宿っていることを祈らずには居られませんでした。

実りゆく千里山

2006-09-03 00:20:03 | 千里山トラスト


空気に秋の爽やかさが感じられた分、かえって眩しさが強調される日差しの中、佐井寺への道を辿って田圃の実りぐあいを見に行きました。田植えの頃にアオサギが舞っていた辺りは、青々とした稲葉の内にたわわに美穂が付いています。千里山は今はほとんど住宅街に変わっていますが、こうして所々に僅かに残されている里山の風景が、僕らに季節の営みと移ろいを感じさせてくれます。歩いて数分の身近な自然だからこそ、千里山の季節感にとってとても貴重な場所だと改めて思いました。

ちさと図書館前の大楠

2006-08-30 00:52:42 | 千里山トラスト


今日夕方近く、久しぶりに河田新池辺りを散歩した帰りに、図書館に立ち寄り雑誌などを閲覧しました。しばらくして校門を出ると楠の葉陰からキラキラと日差しが美しく漏れています。この楠は千里山第二小学校の旧木造校舎のセピアな写真には写っていません。いつ頃から植えられたものでしょうか? 見上げると木と対話できた少年の頃にタイムスリップしていきます。

【追記】gogonetさんのコメントに教えて頂き石碑を取材してきました。「昭和十一年三月卒業記念」と微かに刻まれています。樹齢70年ほどになるのですネ。木と空ばかり見上げていて足元に気付きませんでした。

草むらに虫の声

2006-08-28 00:47:04 | 千里山トラスト
先程ようやくPC作業が終わりましたので、散歩をしながら気分をリラックスさせようと、千里山駅前の自販機までオレンジジュースを買いに行きました。
深夜過ぎはもうかなり過ごしやすい気温になっており、道々の草むらからは虫の声が聞こえてきます。駅前まで行くと終電車が到着するところでしたが、それでも気にも留めずに虫は鳴き続けています。側を人が通ったり僕が腰を下ろしてじっと聞き入っても、一心に鳴いているという感じです。時に小さくコオロギの声も聞こえますが、多くはマツムシでした。
一方昼間はまだ蝉の合唱が絶えないのですが、よく聞き分けると秋を告げるツクツクボウシが混じっていました。ヒグラシはまだ聞いていませんので、もう少し残暑は続くのかと想われますが、確実に季節は秋モードに切り替わっているようです。

※ 千里山.NETの「NET放送局」×「千里山の音」に、虫の声とツクツクボウシを追加しましたので、故郷千里山の夏の終わりを感じて下さい。

市民農園の申し込み

2006-08-01 00:34:55 | 千里山トラスト
松が丘から佐井寺地区へ入った辺りには、「南が丘市民農園」が広がっています。土・日ともなると若い家族連れや年輩のご夫婦など、多くの人達が野菜や花の栽培を楽しみ、千里山の街中で土と親しむライフスタイルを満喫されています。ここは高台に位置していますので南北に眺望が開け、立っているだけでとても爽快感があります。今の季節はやはりトマトやナスなどの夏野菜が人気のようですが、もちろんキャベツやレタスなどの葉物やシシトウも緑色を競っています。
面白いのは市民農園の近くに無人の農作物販売所があって、たくさん採れすぎた新鮮な作物を住民にお裾分けして貰えるシステムになっていることです。今春僕も散歩の途中に立ち寄って、小さくて美味しいイチゴを200円程で頂き、いわゆる“地のもの”を感慨深く味わいました。
千里山.NETでは、月2回発行の「市報すいた」の中から、千里山関連のニュースや話題を「公共・学校」メニューで転載・更新しています。今回(8月1日号)は《情報広場 P15》に市民農園の利用申し込み募集の記事が載っています。9月上旬から3年間の利用となるようです。興味のある方は「市報すいた」のHPで詳細確認の上で、産業労働室(TEL:06-6384-1373)までお問い合わせ下さい。

季節の準備

2006-07-28 00:44:16 | 千里山トラスト
千里山地域に限って言えば、千里山.NETが勝手に今日梅雨明けを宣言してしまいます。4時頃のにわか雨もご愛嬌の暑い一日でした。ずいぶん以前にセミの抜け殻を見つけて以来、初めて蝉時雨も聴こえてきました。このように季節はようやく待ちにまった夏本番に向かっているようですが、隠れたところでは既に秋の季節の準備も進んでいるようです。
マンションの花壇の隅にどんぐりが一つ転がっていました。少し早いのではと思いつつ拾ってみると、まだ色付くには熟してなくて蒼さが痛々しく感じられるほど皮も薄いものでした。
どんぐりが育っているのであればと、心当たりを少し探してみると、イガ栗柿の実が若い膨らみを覗かせていました。今年の夏は短く過ぎ去るのではないかと感じます。短い中にも充実した夏にしたいものです。

ところで、どんぐりの下にあるのは「土橋隆弘 ガラス工芸展」の案内葉書です。土橋君はデザイン学校時代の同期で、ガラス作家一筋に作品づくりを続け、現在は滋賀県長浜の「黒壁ガラス工房」で中心的な存在になっています。学生時代から卓越した技術と美的センスは認められており、僕自身も彼の作品のファンで幾つか持っています。夏休みにお近くにお出かけの節には、ぜひ覗いて見て下さい。

土橋隆弘 ガラス工芸展
日時:2006年8月2日(水)~8日(火) 最終日は午後5時閉場です
場所:大丸京都店6階アートサロン  最寄り駅は阪急烏丸駅です
電話:075-211-8111(代表)

植物生命体の反乱

2006-07-26 00:05:25 | 千里山トラスト
2006年○月×日辛うじて生き延びた人々はこの日を「植物の反乱に気付けなかった、人類滅亡の前ぶれ」として記憶するに違いない。それは無理のないことでもあった。というのも、多くの植物は生命体として大地に縛り付けられ、動物のように移動するという自由も持たず、生物の頂点に君臨する惑星の支配者にとっては、どこまでも従順で利用すべきものとしては認識しても、自らを脅かす存在としては想像すらできないものだったのだ。序章は千里山6丁目のこの一郭から秘かに始まっていた。
開発という名のもとに多くの生命体を絶滅の危機に陥らせ、今なお飽くなき異常な増殖を続けようとする人類を、これ以上許しておくべきではないという全惑星会議の結論が出たのだ。
確かに宇宙的な時間の概念の中では、植物の運動は極めて意志的なイメージとして捉えられてはいた。しかし植物の秘められた本来の運動能力を人類は見極めてはいなかったのだ。“文明の機器”や建造物そして人類の体内に一夜にして侵入し、全てを乗っ取ることは容易いことではないだろうが、植物生命体はそのゆっくりとした動きで慎重に準備を進め、舗装道路や床下など街のあらゆる地下伝いにそれぞれの根を張り巡らせて、今まさに人類に襲いかかろうとしていた‥‥‥。

千里メダカ

2006-07-22 00:08:14 | 千里山トラスト
全国的にメダカの生息地が減少し、日本在来のいわゆるクロメダカが絶滅の危機に瀕していると聞かされても、いまいち現実感が無かったというのが正直なところです。子供の頃にあんなにたくさん居たのに、と信じられなかったのも無理はないのですが、何処かに逃げ延びてくれるに違いないと何故か単純に安心していました。
さて、吹田では「千里メダカ友の会」が結成されて、急速な宅地開発などで絶滅してしまう可能性のある「千里メダカ」の環境保全を、市と協働の中で進めておられます。外来のヒメダカとは違うクロメダカで吹田棲息の野生メダカを「千里メダカ」と仮に名付けていますが、固有種というより地域個体群と言うべきものです。千里メダカの保護を通じて、吹田の原風景を保全・再生することを目的とされています。
僕が最近飼い始めたのは貴重な「千里メダカ」ではなく、熱帯魚の生餌として売られていたヒメダカを5匹ほど友人に分けて貰ったものです。ジャスコで買って置いたガラス器に、河原で拾った石と水草を入れるともう涼し気なミニ水槽のできあがりです。
千里山では最近クロメダカを飼っているお家をよく見かけます。昼食を食べに通う「魚伊」さんでも、入り口付近の大きな瓶で千里メダカを飼われています。僕が飼い始めたことを知って、板前さんが小さな“お掃除貝”と乾燥餌を下さいました。

※ お掃除貝 : お掃除ロボットよろしく鉢に吸着しながら移動し、汚れを拭き取ってくれるスグレモノの小さな貝類(名前は忘れました)。

蝉の抜け殻を発見

2006-07-18 00:03:21 | 千里山トラスト
最後の梅雨空がしばらく続きそうです。それが終われば2ヶ月程の夏日になりますが、それも又厳しいものがあります。今年の梅雨は長く感じられていましたが、天気予報によりますと平年並みらしいです。最近は空梅雨で水不足のニュースなどが多いので、今年の梅雨が比較的長く感じられるのかも知れません。
さて、なかなか夏にならない千里山では、まだ蝉の鳴き声は聴いておりません。しかし時は確実に季節を刻んでいるようで、今朝マンションの植栽のふもとで蝉の抜け殻を見つけました。昨日はオニヤンマが道端に落ちているのも見ましたが、残念ながらデジカメが無くて写真ではお見せできません。久しぶりに見る美しく立派なオニヤンマの姿に、野原を追いかけ廻した子供の頃がしばし蘇ってきました。
もうすぐ子供達には楽しい夏休みがやって来ます。千里山の子供達には虫採りや自然観察など、恵まれた千里山の環境を体験・再発見して、出来るだけたくさんの想い出を作って貰いたいと思います。

【追記】千里山会の田代しんたろう氏の漫画「ジグモ少年の夏」にも、懐かしい千里山の夏の一日が描かれています。

里山歩きのススメ

2006-07-01 00:19:49 | 千里山トラスト
はじめての里山歩き

日本放送出版協会

このアイテムの詳細を見る

NHK『趣味悠々・選』の「はじめての里山歩き」の放送が始まりました。今日の第1回では千里山と同じように、市街地に残された里山に親しむというテーマで、多摩ニュータウンでのロケでした。そこでは元の雑木林が残され、谷には水田が地区の有志(NPO)によって営まれています。市民が里山生活に触れられたり、展示を見られるコテージのような施設まで整えられていました。千里山.NETでも佐井寺地区の今も残る里山風景を紹介していますが、身近に感じられる自然や生き物たちを、この街のように大切にしていければと思いました。
番組では、そうしたどの地方にも残されている里山の楽しみ方や感じ方を、8回にコース分けして様々に案内してくれる予定です。
第1回 里山歩きのすすめ
第2回 里山の歩き方とコース設定
第3回 水系をたどる楽しさ
第4回 農の風景を楽しむ
第5回 まちの小さな歴史を歩く
第6回 野山の植物の楽しみ方
第7回 生きものとフィールドサイン
第8回 里山歩きをより豊かに
特に第5回 まちの小さな歴史を歩く、にあるように里山はその街の歴史の1ヘージを見ることにも繋がります。そのような視点でこれからも千里山の里山を楽しみたいと思います。

アオサギのいる風景

2006-06-20 00:24:40 | 千里山トラスト
先日の記事でアオサギやアイガモが千里山の水田にも棲息しているということをお知らせしましたが、その日の写真はとても遠くにその姿を捉えただけでした。
今日もその一帯の里山風景のディティールを撮影するために、昼休みに出かけていったのですが、動画や畦道のアップなどを撮影していた時に、ふと目の前5メートル位の木蔭にアオサギがすっくと立っているではありませんか!! 思わず息を飲み、動きを止めました。
もちろん野生の鳥ですから、僕がどんなに気配を消した積もりでも、感づかない筈がありません。しかし、アオサギは人間には慣れているのか、悠々として土手の上を僅かに歩を進めるだけです。僕は意を決して色んな角度から回り込んで何枚も撮影することができました。
これくらいの事でなぜ自分の心がこのように興奮するのか、それはやはり千里山にとって身近に自然を感じられる貴重な場所であり、そしてそこを選んで飛来してくれる数少ない野鳥たちだからだと思います。

拡大写真 ・ブログ紹介
※千里山.NETの「NET放送局」×「アーカイブ(倉庫)」でアオサギの動画が見られます。