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千里山ブラウズ

SENRIYAMA BROWSE 千里山の商店街や街並みを散策しながら、素敵な人やお店そして風景と出会えれば‥‥

佐井寺への路

2006-05-22 01:09:44 | 千里山ウォーカー
今日は久しぶりの陽気の中、千里第二小学校での子供カーニバルや千里山から吹田市立博物館までの散策イベントなど、多彩な催し物が行われました。僕は迷いましたがお昼から子供カーニバルを一時間ほど覗いてから、かねてから計画していた佐井寺地区の写真撮影に向かいました。
佐井寺地区は千里山駅から東の方角へ、「ちさと図書館」を過ぎて松が丘を抜け、田園風景を見渡せる坂道を下って伊射奈岐神社に至る、今も旧い佇まいの残る情緒ある一帯です。その成果は追々千里山.NETの「街並み案内」のページでご覧頂く予定ですが、伊射奈岐神社については今日早速アップしていますのでお楽しみ下さい!!
さて、その「佐井寺への路」の入り口にあるのが、今回ご紹介する河田新池です。ずいぶん昔になりますが、お付き合いしていた人を夜遅く送ってよくこの路を行きました。そしてこの池の側を通る時に牛蛙のボーッという不気味な鳴き声を聴いた想い出があります。今は水草が覆い葦の葉が青々として綺麗に見えますが、生活排水が流れ込むのかどうしても汚れがちになっています。そこで年に2回ほど周辺の自治会の皆さんがお掃除をされています。最近参加された様子をgogonetさんのブログに見つけましたのでご紹介します。
ちなみに、千里山.NETの連載絵小説「RABINI」のプロローグで、猫のティッキーが夢中でモンシロ蝶を追いかけていき、脚を滑らせて溺れてしまった池は、この河田新池がモデルになっています。
全景写真

メゾン千里山の遊歩道

2006-05-19 00:22:54 | 千里山ウォーカー
先日、千里山ロイヤルマンションや「ハーブの丘」と共に訪れたメゾン千里山は、千里山でも東の平野部に開発された集合住宅地です。千里山の地形の特徴である斜面や丘もほとんど無く、建物的にもごく普通の印象を受けました。
しかし、その中でも西外周を巡る遊歩道には、昼間であるにも関わらず、頭上を覆う木立の枝葉によって、仄暗く感じる程の自然が保たれていました。
隣接する千里山公園の東屋付近から遊歩道へ踏み入ってみると、途中の道端でたんぽぽの綿毛が折から風もなく、完全な姿ですっくと立っていました。余り人通りも無く、これほど静かな遊歩道は千里山には珍しいということが、より強調される小景でした。

里道(さとのみち)

2006-05-17 00:08:06 | 千里山ウォーカー
千里山.NETの「街並み案内」の冒頭にも記しましたが、千里山はフラットでリーズナブルな周辺地域とは違って、山丘の自然形状に添って曲がりくねった道が、迷路のように分岐していきます。それが長く住宅開発の障害にもなり、又同時にその趣きや面白さにも繋がっていると思います。
近隣地域の人達が、昔互いに往来した道を里道(りどう・さとのみち)と言いますが、千里山では合理的に割り切れない地形であったために、そのような里道が幾つか残されています。分断されて今はもう全く人の踏み入れない草道が、昔日の郷愁とロマンを感じさせてくれます。
写真の道は、昨日撮影に訪れた千里山ロイヤルマンションの、共有ガーデン・スペースを貫通していた里道を残し、現代的な空間にリニュアルしたものです。
里道の行く先には、レッチワース・ロードに続く幹線道路を横断して、竹林の中を春日地区へと越えていく、昔のままの姿の里道の入り口が見えてきます。

千里山ロイヤルマンション

2006-05-16 01:19:38 | 千里山ウォーカー
千里山まちづくり協議会で「まちづくり作法集」という、千里山の住まいと生活スタイルのマナー提案パンフレットを制作していることは、再三ご紹介させて頂いています。今日はそこに掲載する集合住宅の参考写真の撮影で、千里山ロイヤルマンションやメゾン千里山、そして集合戸建て住宅の「ハーブの丘」といった、千里山でも個性的な住宅区域を廻りました。
千里山ロイヤルマンションは、第一回大阪まちなみ賞(1981年)を受けた、千里山を代表する集合住宅というだけあり、撮影スポットにも事欠かない楽しい住空間でした。千里山の丘陵を活かして、階段やスロープ、そしてブリッジで、迷路のように様々なタイプの部屋をつなごうという構成です。従来の竹林や里道(りどう)を組み込んでストーリー性を持たせた演出が効いています。ただその自然は設計された美しさと快適感はあるのですが、50年の時を経た公団千里山団地の持つ自然の深さには未だまだ及ばない感じがしました。
「ハーブの丘」にはその名の通り、今日はジャスミンと薔薇の薫りが漂っていました。一帯感のある住宅群で、その家々もガーデニングというコンセプトを大切にしていこうという気持ちで結ばれている気がします。千里山の新しいまちづくりのサンプル的な区域でしょうか。電線なども目に付きにくく配慮がされているそうです。
千里山の集合住宅にも又、地域の特徴や個性を活かすスタイルが多く見られることは、まちづくりにとって嬉しいことだと思います。現在進行中の千里山団地の建て替えプロジェクトも、そのような方向性の開発になる事を望みたいと思います。

※ 千里山.NETの「街並み案内」に、千里山ロイヤルマンションの紹介ページを作成しましたので、ぜひ一度ご覧下さい。

レッチワース・ロード

2006-05-05 00:44:01 | 千里山ウォーカー
千里山.NETの「街並み案内」のコンテンツとして、「レッチワース・ロード」の紹介ページを新たに作成しました。
千里山は今から80数年前の大正時代に、郊外型田園都市として日本で初めて宅地開発がされた由緒ある街です。その後東京などでも田園調布が造成され、全国に普及して今日に至っています。そういう意味からも現代にも通ずる快適な住環境を求めて、初期からイメージづくりがされてきたという事は、住民として大いに誇りに思えることです。
英国ロンドン郊外の田園都市レッチワースを模して噴水が5ヶ所も作られ、放射状につながる並木道の両側に、レンガ塀や白い窓枠などの洋風家屋が建ち並ぶ風景は、当時異彩を放っていたことだろうと思います。それに因んで千里山駅から第一噴水を通過し、きのね薬局の交差点までの間が「レッチワース・ロード」と名付けられました(石本貢氏提案)
今回「街並み案内」の紹介ページでは、もっと延長して緑地公園まで続く下り坂まで含めて、写真を掲載しております。開発当時の地勢で言えばその辺りは丘だったと思いますが、将来的に千里山の活性化をイメージする時、緑地公園と千里山とをつなぐこの区間は、一体的にとらえることでより魅力を発揮すると思われます。この道がかつてのように緑濃い並木が立ち並び、お洒落なお店や事業所が続く活気のある姿になった時、はじめてこの名前が似合うことになるのでしょう。
 千里山住宅地売り出しポスター

ナオミ幼稚園のアプローチ

2006-05-04 00:20:11 | 千里山ウォーカー
千里山には現在吹田市立の幼稚園と、私立でグレース幼稚園・ナオミ幼稚園がありますが、地元のF氏のお話では、千里山住宅株式会社が日本で最初の郊外型田園都市として宅地開発を始めた頃から、幼稚園は何回か場所を移動してきたという事らしいです。
それは幼稚園として専用の建物を建てるのではなく、一般住宅の中で空き家となったところを幼稚園として使用していたからなのだそうです。F氏のお話ではお兄さんの出た幼稚園は千里山神社のすぐ下辺りですが、お姉さんはもっと下った住宅地のまっただ中にあったという事です。そしてご自分はできたばかりのグレース幼稚園に通われました。
一般住宅を幼稚園が点々と移動することなどは、開発途上の住宅地の“若さ”のようなものが感じられて面白いですネ。その頃に比べて今の千里山は豊かで落ち着きのある街になりましたが、果たして活気やざわめきという点ではどうでしょうか?
さて、写真はナオミ幼稚園の西門からのアプローチの木立です。東正門の桜並木の坂も素晴らしいのですが、僕はこの木立の園路の懐かしい佇まいに、ここを毎朝通る子供達の心の安定に何らかの恵みを与えているに違いないと思いました。

千里山の原風景

2006-04-30 00:41:36 | 千里山ウォーカー
このいかにも千里に相応しいイメージの道は、先日「千里山ALWAYS」でご紹介した駄菓子屋「甲斐商店」の6差路から、南へ「プリマドンナ」を繋ぐ路地です。
さすがに6差路ともなりますと、単純には60度の交差角度となりますが、実際は90度の交差もあったりしますので、すごく鋭角で道が交差する場合も出てくるのです。この竹林は写真の右上の坂道との間に挟まれた5~10度ほどの土地ということで、奇跡的に残された千里山の原風景なのです。おそらくこれからもずっと風薫る五月に、笹擦れの音を聴かせ続けてくれると思います。
そろそろ、このささやかな竹林にも、めぐみ豊かな筍の季節がやってきます。

【追記】後日、筍が出ているのを確認しました。

緑の路地

2006-04-09 00:34:35 | 千里山ウォーカー
千里山月が丘のすそ野辺りにこの路地はあります。少し石段で降りたところで、両側から鬱蒼とした植物群がジャングルのように覆い被さってきます。枝先が身体に触れてきそうな近さです。初めから雑木林だったような所は別にして、まったく街中の路地でこれ程に自然の生命力を感じさせるものは、さすがに千里山でもわずかになっています。
ほとんど両側に建つ家の人達の他は使わない道だと思いますが、僕は時々ピーコックなどで買い物の後に、よくこの道を通り抜けて帰ってきます。植物群の持つ快い湿度のようなものが、僕をリラックスさせて、仕事の疲れやストレスで傾いた心身を、ニュートラルに戻してくれるように感じられるのです。
最近「イヤシロチ」という言葉をよく聞きます。人の心を癒してくれるマイナスイオンをたっぷり含んだ土地という意味だと思います。本来はもっと大きなエリア単位の場所でしょうが、この小さな緑の路地も、僕にとっては千里山の「イヤシロ・スポット」の一つなのです。
これからの千里山にとっても、僕はこの「イヤシロチ」の捉え方が、大きなまちづくり要素になると考えています。

続・坂道と石段のまち千里山

2006-03-29 00:50:23 | 千里山ウォーカー
昨日の記事で千里山で良く知られた石段を紹介させて頂いたところ、「あんちゃん」からコメントを頂き、やはり石段は千里山の特長であり、それを活かしたまちづくりには基本的に賛成で、僕にもデザイナー的な立場から何らかの提案をすることを求められました。そこで「続・坂道と石段のまち千里山」として、少し考えを書いてみようと思います。
先ず千里山の石段を活かした街風景を創るために、現在も所々で行われておりますように、石段をディスプレイのシェルフとして街ぐるみ徹底して使うということを案します。ただし石段にものを置くのは危険を伴いますので、そこを解決する方法を器具デザインなどで工夫することによって、オンリーワンな風景が創れるのではないでしょうか。
石段のディスプレイはなにも日常の草花を飾るばかりではありません。時には例えばイベントなどで作品を並べて鑑賞して貰うステージとしても使うなど、楽しく効果的な使い方で石段をアピールするのです。題して「千里山石段ミュージアム」です。
次の提案は、石段や坂道スポットの認定を行うのはどうでしょう。僕の故郷の徳島県の上勝町で山彦のよく聞こえる場所を「ヤッホーポイント」として町で認定をしています。認定員や資格制度まで制定し町ぐるみ大まじめで遊んでいます。例えばどこに腰を掛ければ一番夕陽が美しく見えるかとか、石段の色んなビューポイントを認定します。又「一休みスポット」には楽しいデザインの多様なベンチを公募して置きます。千里山.NETでもMAPを作成・発表して内外にアピールします。
多くの坂道や石段の名所がアピールできれば、次には千里山の「ウォーキング聖地化」です。千里山駅で降りてウォーキングを楽しみ、帰りには緑地公園駅も利用できます。フリーマーケットや「千里山石段ミュージアム」などを絡めてウォーキング・イベントで人を呼び活性化します。
こんなことを考えてみました。その他、石段や傾斜地での住まい方・千里山スタイルについても考えてみましたが、それは後日書かせて頂きます。

坂道と石段のまち千里山

2006-03-28 00:26:07 | 千里山ウォーカー
坂道や石段の多い街にはロマンチックなイメージがあります。尾道や長崎は坂道を昇る途中で家々の間から海が見えるし、函館なども夜景が美しく望めます。たしか「魔女の宅急便」の舞台になっていた素敵な街も、坂道と石段の多い設定でした。坂道を高く昇ると視界が開けて、人は遙か遠くを見ることによって、しばし現実を忘れることができるという事なのでしょうか?
千里山は北摂にあって独りほっこりと小高い丘になっていて、海は見えないのですが大阪の高層ビル群や夜景も楽しめます。ブログ仲間の「あんちゃん」の幼い頃の記憶では伊丹の飛行場を発着する音が流れて聴こえたらしいです。いずれにしても静かで空気も澄んでいた時代のことです。
さて、千里山の石段の中で最も有名なものの一つが写真の石段でしょう。春・夏の花の季節ともなりますと、石段の両側に草花や鉢植が飾られ、毎日の昇り下りの人々の気持ちを楽しませてくれます。千里山の住宅でも階段を昇って(時には降りて)、玄関へ導くスタイルがよく見られます。そういう階段には必ず草花のディスプレイが施され、訪れる人を優しく迎えてくれるのです。こういうことでも千里山は心美しく住まえる街ということが言えると思います。

続・坂道と石段のまち千里山

表参道脇路風情

2006-03-23 00:06:03 | 千里山ウォーカー
「千里山ウォーカー」では千里山の坂路や石段など、千里山らしさを風情として感じる魅力的な場所をご紹介しています。今回は千里寺の桜の表参道をのぼって、山門の向かい辺りから脇路を降りていくことにしました。逆に「おかだ食堂」の横を抜けて、参道へ上がってくる時の眺めもなかなか良いものです。
おそらくこの路はもう何十年も昔から、あまり変わってはいないのではないかと想像しています。というのも、家の裏山斜面を削り、便利に設けられた私道が、そのまま幾度かの区画整理の間に、一般道になってしまったようなタイプです。一応簡易舗装はされていますが、所どころ土も覗いて、道草や鬱蒼とした灌木など、街中のわずかな緑地として、僕には懐かしく心地よい路なのです。
今年の桜は例年よりやや早咲きと聞きます。この路を通って花見の表参道を楽しんで下さい。

杉の杣道(そまみち)

2006-03-10 00:05:40 | 千里山ウォーカー
花粉症の方には申し訳ないのですが、千里山には「杉の杣道(そまみち)」と僕が呼んでいる大好きな間道があります。
千里山月が丘の市営住宅団地のメインストリートから横に分け入った所に、この魅力的な山道はあります。短い距離ではあるのですが、道の途中でしばし佇むと、まるで深山に分け入ったかのような錯覚すら覚えます。梢を見上げると、何年か前に四国巡礼の12番札所「焼山寺」へ向かう遍路道で、自然石に座って汗を冷ました時の、静かで穏やかな春宙を想い出しました。こんなに近くにこのような場所が残されて、そしていつも綺麗に整備されているということが、千里山らしいと嬉しく思うのは僕だけではないでしょう。

千里山ウォーキングの薦め

2006-02-20 00:12:53 | 千里山ウォーカー
なぜか懐かしさを覚える道があります。全く初めて通る道なのに心がホッと悦ぶ道。千里山にはそんな坂道や石段が多いのです。千里山は全体に小高い丘のような地形が重なり、空に向かって思わぬ視界が開けたり、いわゆるプチ山の手的な変化と物語のある街空間です。山丘の自然形状に沿って、坂道が迷路のように分岐していく面白さは、周辺地域のフラットでリーズナブルな街並みとは一味違ったものがあります。
そんな何でも無いようでいて、実は魅力的で愛すべき道々を、新カテゴリー「千里山ウォーカー」で紹介していきたいと思います。
さて、写真はブログ仲間のgogonetさんから情報を頂いて行ってみた路地裏です。千里山東の西田産業(畳製造)の横の細道を入ると、曲がりくねったその先に静かで心優しい空間が広がりました。いつもは気にも留めずに通り過ぎている側道に、皆さんも一度足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?