まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ゴールドラッシュ(三洋、デジパチ)

2014-05-17 18:30:55 | 現金機デジパチ

1992年(平成4年)に三洋から登場した新要件デジパチ「ゴールドラッシュ」

 

★賞球…7&15

★大当り確率…1/205

★デジタル停止順…左⇒中⇒右

★大当り図柄…0~9、カギ、ベル、ドル袋、カクテルグラス、18K(ゴールドバー)の計15種類

★平均出玉…2450個(アタッカーセンサーの感応鈍く、出玉は多め)

★連チャン性…なし
(好調時は100回以内にポンポン当たる感じで、数珠連が疑われたがノーマル機とされた。)

★兄弟機…ゴールドラッシュII(1992年)


同時期登場の「II」。賞球7&15、16R継続で出玉は本機と同じ。ただ、大当り確率が1/238と低い。コチラも意図的な連チャン性は確認できず。低確率ゆえに無制限営業向けとされたが、出玉の多さは特筆すべき(通常、無制限向けは「6&13」)。大当り図柄も異なり、0~9の数字の他、「大入」、「千両」、ドル袋、鍵、「宝」の15種類。

 

★1995年に登場した、サミー初のデジパチ「CRゴールドラッシュ2」とは無関係。

 

★当時の実戦ホール…新宿・西口「アラジン」(現存)、千歳船橋「キング」(現存)

(C)Google
千歳船橋「キング」…外観は変わったが今も健在。当時、隣には「丸長」というラーメン屋があったが、既に閉店した模様…。

※当時の千歳船橋駅は、まだ小田急線の「高架化」が始まる前でレトロな感じがした。夜、電車に乗っていると、駅手前の線路沿いに、「船橋会館」だか「国際センター」だかの大きなネオンが、いつも赤く光っていたのを思い出す。また、「ビッグバン」という名の、店内がミラー張りのオシャレなスロ屋もあって、初代アラジンやアニマルGをはじめ約60台が、所狭しと並んでいた。

ついでに思い出したが、千歳船橋の隣にある祖師ヶ谷大蔵駅も、高架とは無縁の時期だった。上り線ホームの隅(小田原寄り)に小さな改札があり、改札を出るとすぐT字路があって、成城学園方向に進むと、左に「ヨコハマ」というパチ屋があった。あの「城南電機」の宮路社長が、よく顔を出していた店である。小田急に乗っていると、「ヨコハマ」の小さな看板が線路からも見えた。「ヨコハマ」をさらに直進すると、宮路社長の「城南電機・祖師谷店」が左手にあり、向いには「東京ゲームセンター」という、これまた味わい深いパチ屋があった。東京ゲームセンターの並びには、「精華楼」という庶民的な中華料理店があり、宮路社長もここをよく訪れていた。一方、駅改札を右に進むと、狭い商店街沿いの右側に「パチンコミツボシ」(現存)が、逆に改札左手の踏切を渡った先には「東朋会館」というパチ屋があった。

せっかくなので、経堂、豪徳寺、梅ヶ丘の「今はなきホール」についても書いておく。経堂駅北口には「ニューワールド」、豪徳寺の世田谷線線路脇に「一番センター」、梅ヶ丘駅前に「エース」というホールがそれぞれあったが、いずれも現存しない(ニューワールド跡地は「GAIA」)。ニューワールドには初代アラジン、一番センターにはマジカルベンハーとワイルドキャッツ、エースにはビッグベンハーがあった。もう、脳内から消え去りそうな情報なので、ここに記録を残す。

 

…相変わらず局地的な話題で、申し訳ない。


 

 

「18K」…機種名の「ゴールドラッシュ」に因み、「18金ゴールドバー」(延べ棒)を大当り図柄に採用。チープで地味な図柄だが、ドットデジタルゆえの「味」はあった。カクテルグラス、ドル袋など、その他の図柄にも、それなりの「雰囲気」は出ていた。

ただ、同じドットを使った先行機「ハロウィン(II)」が持つような、カラフルさには欠けていた。とはいえ、赤の単色ドットには、昔ながらの三洋の「伝統」も感じられた。

 

本機には、リーチ時の「右デジタル」の動きに、大きな特徴があった。左・中テンパイでリーチとなるが(リーチ中は、図柄の色が反転)、右デジタルは必ず「リーチ図柄マイナス8コマ」からスタートする。そして、ほとんどの場合、スタート地点から「30コマ」(2周)以内に停止する。右デジが最終停止する時は、1コマ手前から「超スロー」に切り替わって止まる。

一方、リーチが2周を超える(ロング発展)とチャンスとなり、こうなると、右デジは大当り図柄か1コマ手前でしか停止しない。たとえば、「991」でリーチが始まると、右デジの1が2回通り過ぎた時点でロングとなり、そこからは「999」か「99鍵」の2択となる。途中の「994」や「995」で止まる事は、絶対にない。

右デジは、停止1コマ前から超スローになるので、ロング発展時は、大当り図柄の手前で超スローになる事をひたすら祈った。大当り図柄で超スローに切り替わるとガックリ。再始動や1コマ戻りはないので、必ず1コマ先でのハズレとなる。

もちろん、2周以内での大当りも普通にあり、ロング発展時でなくとも期待は持てる。

なお、ロング発展時でも、右デジのアクションは特に変化せず、淡々とスクロールを続ける。BGMが変化することもない。「スーパーリーチ」というにはあまりに地味な動きだが、「大当りorプラス1コマハズレ」の2択は、十分にアツかった。確率も甘く出玉も多いので、釘さえ良ければ非常にオイシイ機種だった。

 

ちなみに、確率の低い兄弟機「II」では、リーチ時の右デジスタート位置がランダムで「マイナス8コマスタート」の特徴はない。また、先述した「ロングリーチ」も存在しない。一方で、右デジがリーチ後4,5コマ進んでいきなり当る事もあり、コチラは「不意を突かれる面白さ」があった。