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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ロイヤルクイーン(西陣、デジパチ)

2017-04-08 18:29:25 | 現金機デジパチ

※記載ミス、誤植等発見の折は、「非公開コメ」と明記の上、
該当箇所をご指摘頂けると有難いです。








1995年(平成7年)に西陣から登場した現金機「ロイヤルクイーン」


★新要件デジパチ
★(小デジ)確変機
★デジタル表示はブロックドットの蛍光管(黒地に白)
★「トランプ」がモチーフ
★賞球…7&15(ヘソ7個、その他15個)
★大当り確率…1/230
★図柄…A、2~10、J、Q、K、ハート、スペードの15種類
★最高16R継続
★出玉…約2400個
★小デジ確変機能アリ
⇒全15図柄中、「A、7、J、Q、K」の5図柄で当ると、次回大当りまで
小デジ確率が10倍アップ(1/12⇒1/1.2)。1/3ループ。箱積みも可能。
★当時の設置店…高田馬場ダイナム、渋谷日拓、豪徳寺一番センターなど





(女性ディーラー奥の「1~4」表示は保留ランプ)



トランプがモチーフのデジパチ。デジタルの挙動はいかにも西陣らしく
「遊び心」に満ちていた。外観のみならず、1/3ループ(次回まで)の
小デジ確変は、それなりの出玉力もあった。ただ、登場時期が阪神淡路
大震災と同時期(95年1月)で、自粛ムード漂う中でのデビューだった。
微妙なタイミングが災いしたのか、「マイナー機」扱いされてしまった
感もあるが、完成度は何気に高く、味わい深いゲーム性だったといえる。


黒地に白というモノトーンで、ブロックドットタイプの蛍光管デジタル。
また、奥(上部)にはカラフルな外国人の女性ディーラーも待ち構える。
手前が3桁デジタルという構図で、デジタルのスクロールも個性があった。
単に縦スクロール変動⇒停止を繰り返すのではなく、カジノのテーブルに
見立てた画面の奥に陣取ったディーラーが、カードに見立てたデジタルを
左⇒右⇒中の順で、手前にサッサッと配っていく。左右テンパイでリーチ。
中デジが高速回転して停止するノーマルの他、リーチ図柄手前3コマから
1枚づつカードをめくる要領でコマ送りへと切り替わる「コマ送りリーチ」、
コマ送り時にカードがクルクル回転して奥から手前に近づく「回転リーチ」、
高速変動⇒停止を2、3回繰り返して止まる「緩急リーチ」等、SPリーチも
充実。特に、左右非テンパイと思わせてから、右デジが画面下に落ちると、
ディーラーが右デジを配り直してリーチがかかる「フェイントリーチ」は
意表を突く動きだった。フェイントリーチ時はコマ送り確定。大当り時は、
左・右・中が同図柄となり、見事「スリーカード」の完成…という訳だ。
流行りの液晶を使わずとも、立体的で味のあるデジタルの挙動を見せた。
(各リーチの正式名称が判らない為、自分なりに命名)


この時代の西陣は、本機以外にも「ラーメン道場」「フリーゲームEX」
「ビバシティ」「CRメロディボックス」「どんぐりこ」「CRエース
トレイン」「コスモフラッシュ」など、非液晶の香ばしい機種を量産。
無論、「アンタはエライEX」「CR撃墜王」「CRチキチキドリームR」
「ハニーフラッシュ7」「CRヤッタルデー」「CRマジックボックス」
「アミダロード」等々、液晶やブラウン管を使った台も人気だったが、
「液晶一辺倒」とはならなかった辺り、旧要件からドットデジタルを
得意とした老舗メーカーの「矜持」を感じたものである。


先述のように、小デジ確変機能を搭載(当時「(小デジ)確変」と
まだ出始めの「時短」は、明確に区別されていた)。全15図柄中、
特定の5図柄(A、7、J、Q、K)で当ると、次回当りまで小デジの
当選確率が10倍アップ(1/12⇒1/1.2)。また、小デジ変動時間も
通常の約29秒から5.5秒に大幅短縮する。小デジ当選時は、ヘソの
電チューが1.6秒×2回の開放を行う。さらに、メインデジタルの
回転時間も約8秒から約3秒に短縮される。無論、次回も確変図柄で
当れば確変継続。とびきり爆連仕様という訳ではないが、良心的な
初当り確率と1/3ループがうまく絡んだ時は、それなりにドル箱を
積めるスペックだった。


現在、本機を詳細に紹介したネット情報は極めて少ないが、この駄文が
契機となり、さらなる情報の判明や、実機動画のアップなどに繋がれば
幸いである。今後の展開に期待したい。それでは。



(西陣「ロイヤルクイーン」の項、了)



2 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-04-10 08:49:15
この機種も全然知りませんが、役物ドット表示管の出来栄えが素晴らしいです。蛍光管表示なんて今では絶滅危惧種?カラー液晶が普及してしまってから、こういう表示器の多様性が一気に無くなってしまいましたね。

西陣(というかソフィアなのかな?)の機械は、ちょっと打ってみようかなという気にさせられ、この手のデザインセンスにはいつも感心させられていました。

かつては三大メーカーのうちの一つの地位にあったはずですが、この頃あたりか埋もれていった感はありますね・・
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Unknown (いとまさ)
2017-04-11 12:40:55
この頃の現金時短機は遊べました。
トリプルキングとか楽しかったな。
今と違って、この頃は西陣と三共と平和でかなりのシマが埋まっていたような気がします。
わたし的にはマイナーなメーカーも好きでした。

CRヤッタルデーはいい目なのか・・
確変終了後時短で引き戻して
7連チャン取るのにすごい時間がかかった思い出があります。
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