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古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

エキサイトクリスタル3(ニューギン、デジパチ)

2017-03-11 00:56:35 | 現金機デジパチ




1995年(平成7年)登場の現金機デジパチ(時短機)
「エキサイトクリスタル3」(ニューギン)を回顧。


★賞球:7&9&15
★大当り確率:1/227
★図柄:0~9の数字(数字間にブランク図柄)
★大当り図柄:各図柄の横並び3つ揃い(24通り)
★有効ライン:上下2ライン
★最高16ラウンド継続(アタッカー1個貯留+9カウント)
★平均出玉:約2300個
★図柄に関係なく、大当り後は60回の時短に突入
★時短終了条件:大当り後メインデジタル60回消化or時短中の大当り
★時短連チャン率:約23%
★時短ループ(連チャン)による箱積みも可能なスペック


エキサイトレディ2、7ショックに次ぐ、ニューギンの時短デジパチ第三弾。
Eレディ以来、純粋な「時短」機能(小デジ確率は変えず、変動時間のみに
差をつける手法)により、「疑似連チャン」効果を実現した、ニューギンの
功績は大きい。


エキサイトレディ同様、カラー液晶採用。5分割(6分割)されたデジタルの
動きが特徴的だった。日本人ギャルが実写で登場するのも、特に男性客には
嬉しい演出だった(⇒E・レディは外国人女性の実写)。「うそぴょーん」の
一旦ハズレ後カットイン(再始動⇒大当り確定)も懐かしい。


新宿、渋谷など様々な店で打った記憶があるが、旧台扱いとなった後も、神楽坂の
「パチンコ神楽坂(神楽坂21)」には長らく残っていた。当時、飯田橋で某・資格
試験の講習会を毎週受けていたが、その帰り道、神楽坂下の交差点から坂を上って、
通り沿いにある同店に立ち寄っては、勉強疲れを癒すべくハンドルを握った。ここは
行くたびにガラガラだったのだが、それが却って心地よかったりした。勝負終わりに
近くの熊谷組本社辺りまでテクテク歩いて、贔屓にしていた「どさん娘ラーメン」
(現「みそ神楽」)で味噌チャーシュー麺を啜ってから帰宅していた事も思い出す。
なお、調布駅北口「リラ」も、2000年を超えた辺りまで本機を設置した。


(独特なデジタルの動き)


液晶画面は5分割されており、一風変わったスクロール挙動を見せた。
上図で説明すると、チャッカー入賞で、デジタルA~Cが一斉に変動。
まず、上段左と下段中央の「A」がほぼ同時に止まり、次いで上段中央と
下段左の「B」が同時停止。最後に一番右のCが停止…という具合である。
どのデジタルも時計回りに流れる為、デジタルが円状(というか角状)に
クルクル繋がって、ベルトコンベアのような挙動だった。但し、動きに
慣れないうちは、目が疲れたのも事実だ。


A、B何れのデジタルも、上下独立して動いてはおらず、互いに「連動」
していた(繋がっていた)のも特徴。具体的には、上段Aが、下段Aに
対して、常に「プラス1コマ」の関係だった。これは、Bの場合も同様。
この動きと配列により、上・下段で同時にテンパイするダブルリーチも
多かった。但し、上下とも同じ数字になる事は無い(上段33、下段も33
のようなWリーチパターンはあり得ない)。

Wリーチのパターンを挙げると、「上段3、下段2」「上段5、下段4」
「上段7、下段6」「上段9、下段8」の、計4通り。いずれも、上段が
「奇数」の時であった。但し、上段に奇数の「1」がテンパイしても、
ダブルリーチにはならない。

配列についてさらにいえば、「A」のデジタルには7図柄が2個、また
「B」のデジタルには0図柄が2つあった為、0と7の出現率が多くなる
特徴もアリ(他の数字は全て1個のみ)。図柄は0~9の計10通りだが、
0、7が2つあった分、大当りパターンも20ではなくて24通りとなった。



(リーチアクション)

上段or/and下段に同数字が横並びテンパイするとリーチ。ノーマルの他に、
コマ送り、ユラユラ(ウロウロ、縦揺れ)、再始動のSPリーチも存在。その
挙動は、E・レディのリーチアクションを発展させた感じだ。なお、リーチの
瞬間に、ギャルの実写画像が一瞬出現する。因みに、偶数の「6」と「8」の
色と形と模様がよく似ており、案外と見分けづらかった。

・ノーマル
右デジが普通にスクロール後、大当り2コマ手前からスロー回転に切り替わる
(アメドリリーチ)。期待度は非常に低い。大半は大当りを1度通り過ぎた後、
あっさりハズれる。但し、2周まで届けば、SPのユラユラに発展するチャンス。
なお、ユラユラのタイミングで発展せず、そのまま右デジがスローダウンして、
ノーマルのまま当るパターンもある。

・コマ送り
ノーマルから発展。「高速回転後、大当りと前後の数字をコマ送り」
の動きを繰り返す。最終的に、大当りか前後1コマの数字でハズれる。

ユラユラ…ノーマルで2周に届いた後、(ノーマル当りを除き)この
リーチに発展。右デジの当り図柄が上下にユラユラ揺れて期待を煽る。

再始動(二段階)…ハズレ停止かと思いきや、画面端に女性が現れて
「うそぴょーん」の声と共に右デジが再始動。必ず大当りとなる鉄板
アクション。本機を語る上で、このうそぴょーんを忘れてはならない
だろう。何だか馬鹿にされたような台詞だが、大当りに直結する演出
である以上、嬉しい瞬間だった事は間違いない。


(「うそぴょーん」の瞬間、脳汁が溢れた)

※なお、ダブルリーチの場合、コマ送りやユラユラのSPアクションは、
演出上も「ダブルチャンス」となる。上下それぞれのラインで演出が
行われる為、右デジが大当りに近づいた時、演出対象となるラインを
赤枠で囲って打ち手に告知。「コマ送りリーチ」を例に取れば、同一
周回にて、まず下段が赤枠で囲われてコマ送り演出を行った後、立て
続けに上段が赤枠に囲われ、上段コマ送りに切り替わる…という流れ。


(時短機能)

どの図柄で当っても、大当り後は60回転の時短突入。先行機のE・レディ2も
7ショックも、時短回数は「50回(49回説もアリ)」だった。つまり、時短が
10回増えた訳だが、何れも大当り確率が本機より高いので(Eレディ:1/223、
7ショック:1/220)、「時短10回の増加」のみを以て、スペックの単純比較は
できない。だが、そうした確率の違いを加味しても、本機の時短連チャン率は、
理論上約23%と高い。E・レディも7ショックも約20%程だから、時短連チャン
期待度は、本機に軍配が上がる。


時短中は、電チューの開放頻度が大きくアップ。但し、小デジ確変機と違って、
小デジの当選確率は、通常時も時短時も変わらない(1/3の高確率で当選する)。
変化するのは小デジ変動時間。通常時は「7~30秒」と長いが、時短に入ると
「0.6~5秒」に短縮した。結果的に、時短中は電チューが頻繁に開き、極力
持ち玉を減らさずに消化できた。また、時短中は、メインデジタル回転時間も
短縮される上、リーチアクションも省略。大当りは、即止まりか「うそぴょん」
再始動)のみになる為、スムーズに時短消化できた。さらに、先行2機種と違い、
時短の残り回数が液晶に表示されたので、チャンスが後何回転残っているのか、
一目瞭然だった。データランプ無しの店も多かった当時、時短残数を表示する
機能に、メーカー側のさりげない親切心を感じた。


因みに、E・レディ2の場合、電チュー開放タイミングを狙った通常時の
「止め打ち」に大きな効果があり、根気よく粘れば1000円で80回以上
回る事もあった(当時の「必勝ガイド」誌は、そのスクープ記事を掲載)。
続く7ショックはステージ搭載で、Eレディほど顕著な効果はなかったが、
時短システムは共通。やはり止め打ちに一定の効果が見られた。何れも、
通常時の小デジ確率が1/3と高く、小デジ変動時間が29.8秒と一定な点、
また、電チュー開放時間も常に1.5秒だった事を利用したもの。約30秒の
小デジ変動時間の大半を止め打ちで凌ぎ、電チュー開放タイミングを狙って
数発打ち出す事で、投資を大幅節約するものだった。無論、労力はかかった。


本機の小デジ確率も常に1/3だったから、先行機と同等の止め打ち効果が
あった…かというと、実はそうではない。理由は、止め打ち攻略を防ぐ為、
小デジ変動時間が出目によって違っていた為である。即ち、小デジに2か
3が出る時は「7秒」、4か5は「15秒」、1、6、7、8、9なら「30秒」と、
変動時間が3段階に分かれていた。一方、電チューが開くのは、小デジに
「3、5、7」の何れかが出た時だ。つまり、3つあるタイミングのどこで
電チューが開くか、小デジが実際に止まる瞬間まで判らなかった。その為、
「絶えず約30秒の周期を狙う」止め打ちは不可。しかし、そんなガードが
あっても、「開放するであろうタイミング」は、ある程度予想できた。即ち、
小デジ変動後、「7秒、15秒、30秒」とポイントを3点に絞り、各タイミングの
2秒前まで止め打ちして、2秒前から数発打つ…という手順を繰り返すのだ。但し、
これも時間のカウントなど相当な労力を要したので、打ちっぱなしの客も多数。
因みに、7秒と30秒の2か所のみにポイントを絞り、労力軽減する手順もあった。


(ラウンド間の止め打ち)

本機は、図柄が揃って大当りが始まってから、実際にアタッカーが開くまでの
時間が異様に長い。また、各ラウンド間のアタッカー閉鎖時間も、同様に長い。
これらの時間をキッチリ止め打ちすれば、最終的な出玉に少なからず差が出た。


(大当り画面)

大当り中は、Eレディを彷彿とさせる分割画面が現れて、アタッカーが
玉を拾うたびに、パネルが1個づつ埋まっていく演出を楽しめた。登場
したピチピチギャル(死語)達が誰なのかは不明だが、改めて見ると、
「いかにも90年代」な雰囲気が漂う(「TVチャンピオン」パチプロ
選手権の回で、液晶の女性が実際に登場して機種名を答えるクイズが
あったが、その時も名前は出なかったハズ)。また、大当り中、赤い
水着の女性は「アンダーヘアーが見える」といった噂も当時流れたが、
結局はガセネタだった。なお、大当り終了後は、女性の画像が左右に
スクロールするが、これには法則があって、上段で当った時は右⇒左、
下段での当りなら左⇒右にスクロールする。この時の画像は3パターン。



(兄弟機、後続機)

エキサイトクリスタル2(1995年)

盤面、賞球数、大当り確率、液晶演出、リーチアクションは
「3」と同じ。相違点は、アタッカーが1個貯留+8カウントで、
出玉が約2000個と少ない所。その分、時短回数が「70回」と
本機より10回転多く、時短連チャン率も約27%と高かった。
また、アタッカーの1個貯留の位置が中央にあり、左端にある
「3」とはアタッカー構造が異なる。



CRフリークエント7(1996年)

本機や「2」に約1年遅れてデビューしたCR版。大当り確率は
1/393.5とかなり低いが、大当り24通りのうち、「3、5、7」
の3種類で当ると、プラス2回の確変に入るフルスペックタイプ
(コチラもやはり7が2つで、有効ライン上下2段の確変並びは
8通り。8/24=1/3となる)。なお、賞球数は「5&10&13」。
アタッカー13個戻しの為、出玉は約2000個と少ない。また、
現金機と違い、確変中のリーチアクションあり。但しSPのみ。
ノーマル当りはビタ止まりアクション。1個貯留スペースは
「3」と同様、アタッカー左サイドにある。ユラユラリーチが、
現金機より「ジラす」印象も残るが、単なる記憶違いだろうか…。




(ニューギン「エキサイトクリスタル3」の項、了)

※記事中、記載ミスや誤植などありましたら、「非公開コメ」と
明記の上、該当箇所を指摘して頂けると有難いです。





5 コメント

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Unknown (えむ)
2017-03-11 12:46:52
ああ・・・綱渡りの演出で落ちた!と思ったらありえない一回転で落ちない奴でしたよね?
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Unknown (Unknown)
2017-03-11 16:17:30
えむさん、その機種はスピンドールですね。
針山に落ちたりと、おバカテイスト満載でした。


さて、このクリスタルですが発売予定中止(自粛)になった話がありました。
たぶん、ガイドの未確認情報局のような噂レベルですが、当時はネットでの情報交換も乏しい時代でしたので。
(インターネットではなくパソコン通信だった)

時短回数をカウントダウンしてお知らせする機能がユニバーサルの特許を侵害していた。
このカウントダウンは、パチスロのボーナスゲームで使われている。
小役ゲームが30→29→28と減っていくやつです。
そのため、メーカーは大事になる前に販売を中止したと。
恐らく、同時に時短回数をお知らせする機能がついた機種は他になかったのではないでしょうか。
クリスタルが時短連チャン機能を強化して設置台数が増えてもいいのに、いきなり設置が止まったなぁと記憶してます。
あくまでも未確認情報なので、ご了承下さい。


そんなユニバーサルも、パチコンではパチンコの特許である固定式Vゾーンが使えず、移動式、有効時間式になり、苦労したのは因果応報なんだろうか(笑)
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Unknown (えむ)
2017-03-12 16:05:34
スピンドールでしたか・・・あれはキテましたねえ

ユニバは特許関係うるさいですからねえ
他機種ですがステッピングモーターとかもグズグズ言ってた気がします
企業の姿勢としては正しいんですけど
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Unknown ()
2017-03-13 08:59:38
こんな機種あったんだなぁ・・なんて思って記事を拝見させていただいてたら「うそぴょーん」で脳にフラッシュバックが!この機種打ったことありますね。しかもそれなりの回数はやっているはず。長年続けている自身の記録には出てこないのですが、時期的にも、おそらく記録を止めてしまっている一年間ですね。
社会人になり学生時代とは違ってパチンコを打つ頻度も減ってしまい、収入もあることだし細かい記録は要らないかな、と思い止めてしまったのです。でも当時はまだ学生時代の友人たちとも交流が続き、普通にパチ屋さんで会ったりしていたので、パチンコ屋や機械を絡めた人間関係を思い返すと当時の状況が蘇ってきてとても懐かしいです。
あらためて紹介され、脳の引き出しを開けていただいたことに感謝します^^
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Unknown (いとまさ)
2017-03-14 11:16:15
これ打ちましたよ。
多分時短70回の方。
でも時短中に引き戻した記憶がないのですが
負けた記憶も無いです。
多分そこそこ初当たりが取れたんですね。
これみたいに時短回数が決まっているのはいいのですが
次回まで時短がある機種は
次がなかなか当たらないで、玉が増えるのは嬉しいんですが、ハマりに嫌気が差したことがあります。
西陣のメタルアーミーの時短機で2連続時短1万回(ほぼ次回)を引いて、当たらないわ、閉店は近づくわで泣きたかった思い出があります。
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