まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

お上手ランド(おジョーズランド)(西陣、ハネモノ)

2014-05-27 15:49:21 | ハネモノ

1990年(平成2年)に西陣から登場した旧要件ハネモノ「お上手ランド(おジョーズランド)」



・同年1月に東京・晴海で開かれた「’90 パチンコ産業展」にて初お目見え(この時、西陣が同時出展したハネモノは「パチンコ大賞11&13」と「すし五郎」)。翌・2月より新台設置を開始。

・「左右非対称ヤクモノ」(ハネモノ初の試み)、「ヤクモノ内で横方向(左右)に動くゲーム性」「ヤクモノ上部のアタッカー式1枚ハネ※」など、従来機の発想にとらわれない、当時の西陣らしい独創性が随所に見られた。

※アタッカーといっても、デジパチのような「箱型アタッカー」ではなく、平らな一枚板がパタリと手前に倒れるのみ。その為、いったんハネ(板)の上に乗った玉でも、アタッカー左右から普通にこぼれたりして、拾いはあまり良くなかった。


・大当りBGMは、「ガンバの冒険」と「♪汽車汽車シュッポシュッポ」を足して2で割った感じ。
(あくまでも個人的感想)

・ニューギン「さめざんす5」と共に、「サメがモチーフのハネモノ」2トップとして、人気を博した。

・旧・新宿コマ劇場近くの「モナミ」「オデヲン」などで打った。独特なヤクモノやアニメチックな盤面を見るたびに、当時モナミの換金所があった裏路地とか、オデヲン向いのコマ劇入口で行列を作る、演歌ファンのオバちゃん達が脳裏に浮かぶ…。


(在りし日のモナミ。パチは1Fに設置。地下がスロットで、ニューペガが名物だった。)


(在りし日のオデヲン。目の前がコマ劇という香ばしい立地。銀玉親方やスエイ編集長などが、フィーバーレクサスIVDの朝一単発に励んだ店でもある。)




 

★賞球…オール13

★最高継続ラウンド…8R(10カウント)

★ゲーム性(図解)



ヤクモノ上のアタッカー式ハネに拾われた玉は、上段スロープ入口「A」から出てくる。

スロープは左に傾斜しているが、通常時はスロープの途中にストッパー「B」が立っており、玉がスロープ左端まで行くことはない。

スロープに乗った玉は、下段の小さなステージ「C」に直接落ちるか、右から3,4番目のサメの頭上付近に落下する。

ヤクモノ作動時は、左から2番目と4番目のサメが頭を上下させるので、サメの頭上に落下した玉もステージCに向かう。

下段に落下した玉がステージCに乗ると、右脇で回転する5穴回転体にアプローチする。

ただし、ステージは手前にやや傾斜している為、回転体に向かわずに、ステージからそのまま手前に落ちる事もある。

この垂直回転体は、約4秒周期で時計回りを続けている。回転体の外周には、4つの短穴と1つの長穴「D」が、ほぼ等間隔で並んでいる。単穴がハズレ穴で、長穴「D」が当り穴だ。

玉がステージCに到達した時、回転体のD穴が「9時」(左)の位置にあればチャンスで、タイミング良くD穴に拾われると大当りとなる。

但し、各穴の幅は玉1個分と狭い。また、V穴はハズレ穴よりも入口が角ばっており、玉がやや入り込みづらい(単純にV穴振り分け率=1/5とはならない)。

さらに、気づきにくい点だが、各穴の両端には小さな「ツメ」(突起)も付いていて、穴に向かった玉がこのツメに邪魔されて、手前に弾き落とされる事があった。なかなかクセモノの回転体だ。

なお、ステージCに乗り易い条件として、台の「ネカセ」が大きい事が挙げられた。ネカセが大きいほど、玉はステージ上で安定し易くなり、同時にアタッカー(ハネ)にも拾われ易くなる。一方で、あまりネカセがキツイと、盤面では玉が釘の「根元側」を通る事となり、釘が開いているのにナキが悪くなったりした。

ただ、いくらネカセが良くても、アタッカー周りの釘調整がマイナスだと、元々よくない玉の拾いは一層悪くなり、「ナキ⇒空振り」の連続でイライラさせられた。寄りが悪いと、当然パンクの頻度も上がる。したがって、釘とネカセ双方のチェックが重要とされた。



大当りすると、ストッパー「B」が倒れて、スロープ左側へのルートが開通する。こうなると、ハネ(アタッカー)に拾われた玉は、Eを経由してスロープの左端まで転がり、さらに折り返して下段の「F」まで進む。

下段左には4頭のサメがいるが、大当り直後は、左から2番目と4番目のサメが、大きく頭を上に出した状態で停止する(画像参照)。このとき、2番目のサメが玉をせき止める格好となり、「G」に最大2個の貯留を行う。

役物3カウント、またはハネ5回開閉後に、2番目と4番目のサメが上下動を開始。貯留は解除され、貯留玉は足元の右傾斜とサメの上下動で、右へ右へと1個づつ運ばれる。

また、貯留解除後に役物入賞した玉も、やはり上段スロープを伝って下段に折り返した後、右傾斜とサメの力で回転体に送られる。

サメの「連携プレー」でステージCに到達した玉は、回転体に順次アプローチする。大半の玉はいずれかの穴に収まるが、穴の狭さや「ツメ」が災いして、入賞せずに落下する事もある。

(大当り中の「V穴狙い」)

大当り中の「ハネの開閉速度」と「回転体の周期」が一定で、しかも役物の構造上、各ラウンドの「V穴入賞タイミング」も決まっていた本機。その為、大当り中は「〇回目のハネ開放で拾われた玉がVに入り易い」という、「チャンスタイム」なるものが存在した。

具体的には、全18回のハネ開閉のうち、「9回目」「14回目」が特にV入賞し易いタイミングであった(尚、ラウンド序盤の4回目もチャンスとなる)。

9回目と14回目のハネ開放時、V穴は「12時」の位置にある(正確には12時を少し回った位置)。このタイミングでハネに拾われると、ヤクモノに入賞した玉が回転体まで運ばれた時に、ちょうどV穴が9時の位置に来ていて、Vを直撃し易かった。特に、後半14回目に玉を拾わせれば、出玉の大幅増加に繋がった。

大当り中、やみくもに玉を打ち出さず、9回目や14回目に玉を拾うよう調節する「止め打ち」が推奨されたのは、こうした理由による。

但し、1回のハネ開放で複数玉を拾った場合や、ハネが閉じる直前に玉を拾った場合などは、ヤクモノ内での動きに多少の「ズレ」が生じた。たとえば、8回目のハネ開放時であっても、同時に2個の玉を拾っていれば、2個目がV穴に入ったりしたのだ。

上記の止め打ちは、回転体特有の周期を狙った正攻法だが、アタッカーの寄りが悪いと、効果は半減した。

特に本機の場合、元々の拾いが悪いうえ、アタッカーの寄り釘がマイナス調整された台も多く、出る台と出ない台の差が激しかった記憶がある。当然だが、アタッカー周辺釘のチェックと、アタッカーに入り易い「ストローク」の調整が求められた。

もちろん、店ごとの釘の差も大きく、先述した新宿の「モナミ」「オデヲン」では、換金率は同じ「2.5円交換」にも拘らず、オデヲンの方が全般的に釘も甘く、勝ち易かった印象がある。まぁ、これは両店舗のハネモノ打止個数の違い(モナミ⇒4000個終了、オデヲン⇒3000個終了)も大きく関係していたのだが…。

 

※追記(2014.5.28)(えむさん)
アシンメトリーなヤクモノ…厳密に「左右非対称」となると、例えば、ハネの模様や形が左右で異なるとか、ヤクモノの人形が左右非対称であるとか、ヤクモノ内のカラーリングが非対称とか、そういった類の物は、本機以前にも多く出ていたと思います。但し、「ヤクモノに中心線を引いた時、左サイドと右サイドで別の構造を有するハネモノ」というと、本機が最初ではないでしょうか。
当時の雑誌類(必勝G、攻略M、P術、F誌等)を紐解いても、「従来のハネモノにはない、左右非対称のヤクモノ」という謳い文句が随所に出て来ます。当時の情報と自身の知識に基き、「ハネモノ最初の試み」としましたが、もし本機以前にそういった台がありましたら、ご指摘ください。
(追記、ここまで)



5 コメント

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Unknown (neco)
2014-05-28 01:11:29
自分はさめざんす推しでしたねー。
よく鳴いて、よく拾って、よく大当りしてくれましたから。
チビチビ玉が増えるのも、羽根モノらしくて好きでした。
オジョーズは、どちらかというと苦手でした(><)
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Unknown (えむ)
2014-05-28 04:30:29
アシンメトリーな役物ってこれ最初でしたっけ?
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Unknown ()
2014-05-28 08:37:24
おジョーズランド、池袋山楽で打った記憶がありますね。私もアタッカー式の羽根が苦手で、また回転体とタイミングが合わずにイライラしながら打っていました。

西陣の羽根モノは大好物なのですが、私の中ではハズレ機種がいくつかありますね(空中ブランコ、ドッカン島、スケボーキッズ、バニーギャルズ等)。もちろん大当たりの機種もいっぱいあるんですが・・何ですかね?自分とシンクロしてない感というか?人によって違うと思います^^
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Unknown (えむ)
2014-05-28 19:11:41
追記ありがとうございます
雑誌の謳い文句は覚えてます(とはいうもののおジョーズランドかどうかがさだかでなかったので)
ちょっと前に西陣で出したサンバでソヨりーながちょっと似てましたね
設置が少ない上にたまたま見つけた店は鬼釘で・・・それでも3k突っ込みましたが当たりませんでした
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Unknown (株好き)
2014-06-04 16:14:02
サメざんすは結構設置台数多かったですがこっちの方が個人的には好きでしたね。

もう24年も前になりますか~
歳くったなぁ。
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