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まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

プラトーンII(平和、ハネモノ)

2013-10-24 18:49:12 | ハネモノ

1989年(平成元年)に平和から登場した旧要件ハネモノ「プラトーンII」

 

★賞球…オール13

★ハネ開閉時間…オトシ0.4秒、ヘソ0.7秒×2

★最高8ラウンド継続(9カウント)

★大当り時は役物に最大3個貯留

★貯留解除…ハネ10回開閉後またはハズレ5カウント後

★当時の主な実戦店…O線YL駅「パチンコL」、向ヶ丘遊園「ぱちんこ遊園」、町田「ダイマツ」、新宿・歌舞伎町「ニューセブン」など。また、実戦経験はないが、千葉県・東船橋の「船橋センター」(Vシネマ「パチンコグラフィティ」ロケ地)にも、本機が設置されていた。


さて、「プラトーン」といえば、本機登場の2年前(1987年)、日本で公開されたアメリカ映画(主演:チャーリー・シーン)のタイトルがピンとくる。

ベトナム戦争を題材にした、オリヴァー・ストーン監督の戦争映画で、過酷な戦場で生き抜く兵士たちの様子を、生々しく描いた話題作である。「PLATOON」とは、軍における「小隊、分隊」を意味する。

この映画のラストで、チャーリーシーン演ずる主役の負傷兵が、軍用ヘリコプターで搬送されるシーンが出てくる。また、前線での激しい攻撃場面でも、ヘリはたびたび登場する。

そんな訳で、プラトーンとヘリコプターは密接な関係があるのだが、本機のヤクモノもやはりヘリコプターである。盤面にも、仰々しいヘリや戦車のイラストが描かれており、当時のハネモノが得意とした「一方的コラボレーション」を体現していた(単に「パ〇リ」と言ってしまっては、身も蓋もないw)。

 

 

通常時、ヤクモノ内では、銀色の大きなヘリコプターが、左右にユラユラ揺れている。暗いヤクモノ内で、メタリックに輝きながら飛行する様子は、存在感タップリであった。

ハネに拾われた玉は、主に2通りのルートでヤクモノ内にアプローチする。(1)ハネの奥にある「切れ込み」から奥のヘリコプターに向かうルートと、(2)ハネからステージ(ヘリの手前側)に直接落下するルートだ。通常、台には「ネカセ」(傾斜)が付いており、手前より奥のルートをとり易い。

ヤクモノ奥に向かった玉は、ヘリコプター背後のアウト穴に消えるか、ヘリの胴体に一旦拾われた後、ヘリの下をくぐって手前に戻る。この時、左のハネから来た玉は、ヘリが右に傾いていると胴体に拾われ易く、逆に、右サイドから来た玉は、ヘリが左に傾くと拾われ易い。絶えず左右に動くヘリの微妙な挙動が、玉の動きに影響を与えた。こうして拾われた玉が、ヘリの下から手前に戻り、中央のVゾーンに入れば大当りとなる(Vの両サイドは、ハズレ穴)。当然、Vに行くかハズレに行くかは、玉がステージ奥から手前に向かう時の「角度」で決まるが、この角度もヘリの挙動が影響した。

一方、ハネからステージに直接落下する場合(手前ルート)、ハネのどの位置で玉が拾われたかによって、玉の挙動も変わる。ハネの付け根には、乗った玉を一旦せき止める「突起」がある。その為、ハネの内側で拾われた玉は安定感が増し、ステージ上で綺麗にバウンドしてVに入る事が多い。反対に、ハネの外側で拾われると、玉に無駄な勢いが付いてしまい、左右に外れるケースも増える。

ただ、そうはいっても、勢いある玉同士がステージ上で鉢合わせて、一方がコロコロとVに向かう事もあった訳で、これが当時のハネモノが持つ「意外性」にほかならない。

 

さて、大当りになると、ヤクモノ内のヘリコプターは下降して、左右の揺れも停止する。また、ヤクモノ奥に行った玉は、ヘリコプターに拾われるとそのまま胴体に貯留される。


(大当り時、ヘリは下降して途中まで「着陸状態」となる)

 

貯留は最大3個で、ヘリ胴体の左、中央、右の各部分に1個づつ貯留。

ただ、貯留スペースが奥にあり、ヘリのどの部分に貯留されたかは、視認しづらい。ただ、中央の貯留玉は全く見えないが、左右の貯留玉については、ヘリの後ろを注意深く観察すると、チラッとだけ玉の一部が見える。

ハネ10回開閉後、若しくはハズレ玉5カウントで、貯留は解除となる。この時、下で待機していたヘリが上昇を開始、同時に貯留玉はステージ奥から手前へ一気に転がるのだ。あたかも、ヘリが爆撃を開始するかのような雰囲気があり、映画「プラトーン」を彷彿とさせるアクションだった。

3か所に貯留された玉のうち、中央の貯留玉は高確率でVに向かうが、左右の貯留玉は脇にハズれ易い。また、左右に貯留がなく、中央に1個だけ貯留された状態では、そのまま打ち続けると、追加玉が中央の貯留玉にぶつかり、貯留位置が変わってしまう場合もある。

これを防ぐ為には、現在の貯留状態を把握した上での「止め打ち」が求められるが、下手に止め打ちすると、出玉が大きく減って逆効果となる。特に、ヤクモノ奥に行った玉が貯留されたのか、或いはハズレ穴に落ちたかは、天下の「7セグカウンター」をしっかり見なければ、把握できない。

なお、貯留解除後は、ヘリが通常時と同様の動きに戻る為、V継続の可能性は一気に落ちる。

 

また、本機は当時のハネモノの例にたがわず、ヤクモノの「クセ」次第で展開が大きく変わった。経年劣化でハネが弱っている場合など、ハネの外側部分で拾われても勢いが全く付かず、スルリとVに飛び込んだりして、故・田山プロの言を借りれば「ヤクの名機」と呼ばれるオイシイ台が存在した。その一方、何度Vに入っても即パンする「性悪台」もあったりして、同じ店に通い続けて「タテの比較」をしなければ痛い目に遭った。ホールの「ハシゴ」が好きで堪らなかった私には、耳の痛い話である(笑)。