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新説(珍説)・ペガサス412のネーミングの由来

2013-10-09 19:11:54 | パチスロ3号機

1992年登場の3-2号機「ペガサス412」(パル工業)

 

先日、本機に関する記事を立て続けに2本アップしたが、意外にも「食いつき」が良かったので、もう少しだけ引っ張らせて頂く(笑)。

★ペガサス412・吸い込みニューペガVer天井テーブル表の記事http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/a9d0993454e5e6fb2d0d7da1c5168b6d

★ペガサス412・小役抜きの記事
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/481e5a4e76db0ba34bbad905923ccb63

 

しかも、特に反応の濃かった部分というのが、機種名である「412」のネーミングの「由来」に関するものであった。やはり、レトロスロッターにとって「412」という謎の数字は、少なからず気になるところであろう。

 

当時、この「412」の由来については、さまざまな説が攻略誌上で取り上げられたり、ファンの間で噂されたりした。例えば…

 

(説1)当時、パル工業の社長或いは開発担当者が非常に羽振りが良かった為、イタリアの高級外車「フェラーリ412」に乗っていた。その車種にちなんで縁起を担ぎ、本機を「412」と名付けた。

(説2)パチスロでは、何といっても「7」という数字が大変に重要である。「412」の各数字「4」「1」「2」を足すと合計で「7」になるので、これはビッグボーナス即ち「777」を暗示した機種名である。

(説3)本機のホール登場時期は、1992年11月すなわち平成4年11月である。メーカーとしては、年末の12月新装で本機がファンの心をガッチリ掴み、そのまま大量導入へと繋がる事を強く希望した。その意味で、平成「4」年の「12」月に人気が出て欲しいとの願いを込めて、「412」というネーミングを選択した。

(説4)本機は「純増枚数方式」で、ビッグボーナス1回につき必ず「約360枚」の払い出しがあるが、特殊の打ち方をすると、「412枚」まで獲得枚数を伸ばすことが出来る。すなわち、「412」とは、攻略法を暗示した機種名である。

(説5)各リールの図柄に注目した時、「7」図柄が左リールに4つ、中リールには1つ、右リールに2つあるので、その数を取って単純に「412」と名付けた。

 

…とまぁ、こんな感じである。

 

(説2)については、「なるほど」と思える部分もある。しかし、「7」という合計数に拘るのならば、「ペガサス331」でも「ペガサス151」でも良かった訳で、なぜ「412」という組み合わせなのかという根拠が、やや乏しい気もする。

(説3)に関しては、かなり「こじつけ」の部分が大きい。新機種の名前が決まる時期は、当然ながら検査段階で保通協に持ち込まれるよりも遥かに前である。その段階で、平成4年12月にホール導入される事を予測することなど、ハッキリ言って難しいだろう。

(説4)については、かなり面白い推測なのだが、残念ながら本機においてビッグ中の「小役抜き」に関する裏技は発覚していない(ニューペガのREGや、ペガサスラビットのビッグ中には、このような「増やし」の技があった)。したがって、この説は「ガセ」と言わざるをえない。

また、(説5)だが、これは本機のリール配列を見れば、これも「ガセ」である事は明らかである。本機の「7」図柄は、左リールに1個、中リールに3個、右リールに2個ある(下の配列表を参照)。この説に従えば、本機は「ペガサス132」となる筈だ(笑)。

 

そんな訳で、私はこれまでの間、上記のうちの「説1」(フェラーリ412説)が、最も信ぴょう性が高いと思っていた。ただ、当時、パル工業の関係者に知り合いがいた訳でもなく、この説が「絶対正しい」と証明する事は出来ない。この説とて、単なる「こじつけ」だった可能性も大いにある。

 

で、ペガサス412に関する二つの記事をアップした際、配列表や払出表を何度となく眺めるうちに、こんな発想がパっと浮かんだのだ。

 

~ひょっとして、「412」ってのは、図柄の数というか「種類」を暗示しているんじゃなかろうか。数字を「4」「1」「2」と分けると、それぞれ「4種類」「1種類」「2種類」という意味になる。本機のリール配列や払出表を見ると、小役図柄は「ベル」「プラム」「オレンジ」「チェリー」の4種類。ビッグボーナス図柄は「7」の1種類だけ。そして、レギュラー図柄は「BAR」と「馬」との2種類ある。おおっ、見事に「4」「1」「2」に分かれてるじゃないか!


(ペガサス412の払出表…小役図柄が4種類(チェリーは単チェと連チェがあるが、図柄としてみれば1種類のみ)、ビッグ図柄が1種類、バケ図柄が2種類。見事に「4・1・2」になっている。)

 

でも待てよ、そんな単純な事ならば、過去の「ペガサス」シリーズにも、同パターンの機種があるんじゃないのか…早速、チェックしてみよう。

本機以前の「ペガサス」シリーズといえば、1号機「ペガサス」、1.5号機「ニューペガサス」、2-1号機「ペガサスラビット」、改修2-1機「ペガサスラビットII」、それと3-1号機「ペガサスEXA」だな。

ペガサスとニューペガサス、ラビットとラビットIIはそれぞれ同配列だから、実質は「3機種」という事になる。これら3機種の図柄の種類も、本機と同じように調べれてみれば判る。

 

・1.5号機「ニューペガサス」の場合

えーと、ニューペガは小役図柄が「ベル、プラム、ブドウ、オレンジ、チェリー」の5種類。ビッグ図柄が「7」の1種類。レギュラー図柄が「馬」の1種類。なるほど、ニューペガの場合は「5・1・1」だから、明らかに「412」とは違うな。

 

・2-1号機「ペガサスラビット」の場合

次に、ペガサスラビット(通称「から揚げ」)だが、小役図柄は「プラム、オレンジ、チェリー」の3種類。ビッグ図柄が「7」の1種類。レギュラー図柄は「から揚げ(ラビット)」と「馬」の2種類。そして、シングルボーナス図柄が「ベル」の1種類。うーん、これも「412」とはならない。敢えて名付けるなら「ペガサス3121」だ(笑)。

 

3-1号機「ペガサスEXA」の場合

EXAは、右リールの「馬」が代用図柄になっていて、役構成は少々複雑なんだよな…。ただ、図柄の種類で見ると、小役が「馬、プラム、オレンジ、チェリー」の4種類。ビッグが「7」の1種類。レギュラーは単独図柄がないものの、「77馬」揃いをバケとみれば1種類。そして、シングル図柄が「赤星」と「黒星」の2種類で、代用図柄を含めると4種類となる。つまり、「4112」ないし「4114」となるので、やはり「412」ではない。

よし、これで分かったぞ。「412」というのは、数あるペガサスシリーズの中でも、「小役図柄4種類、ビッグ図柄1種類、レギュラー図柄2種類」のパターンを初採用した、という意味が密かに込められていたんだな。他のペガサス機種と区別する意味でも、非常に都合が良い訳だ。

クソッ、今頃になって、こんな見えざる「法則」に気づくとは…21年前に気づいていれば、「G」誌、「M」誌、「F」誌などの有名攻略誌にネタをドシドシ送って、幾ばくかの賞金を稼げたかもしれないのにな…~

 

…という珍説・妄想に長々と浸っていたら、何となく虚しくなって来たので、この辺で「お開き」にする(爆)。