高倉一升ぼたもち日待
「お日待」を「ひまち」「つきまち」といって各種の講仲間が、一所に集い身心をきよめ、邪念を去って一夜をあかし、日の出や月の出を待つ神事である。
講人に共同の幸福をさづかろうというのであるが、この時には一同飲食を共にし、娯楽に興じ語りあかすのである。
今のお日待は宴会、懇親会の意味である。
昔から共同の飲食といっても、特色のあるものの一つに、高倉の一升牡丹餅がある。
一升牡丹餅は、米七合に小豆三合、起源のわからないほど古いこの一升ぼたもちの行事で、未だ腹をこわした人はいない。このお日待には喧嘩がない。親達の親睦の行事に集っていただいた牡丹餅を頬ばりながら、子供たちの胸には、神に祈り、大地自然に感謝して共々に事にはげむ共同相助の精神がたくましく成長する。
大塚基氏編『粕川のほとり』(1989年)39頁~40頁
最新の画像[もっと見る]
- 菅谷館址に忠魂祠が建てられる 1927年 15年前
- 古里・重輪寺入口の石仏 15年前
- 勝田(花見台)・花見堂の石仏 15年前
- 広野(大野田)・弁天沼入口の石仏 15年前
- 越畑(清水)・庚申橋辺の石仏 15年前
- 大蔵・向徳寺入口の石仏 15年前
- 越畑・八宮神社前の石仏群 15年前
- 越畑・八宮神社前の石仏群 15年前
- 吉田・日影堂の石仏群 15年前
- 古里・旧深谷道の石仏 15年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます