庭をつくりかえた時、外していた巣箱を、庭主はいい加減な気持ちで
この辺でいいかぁ~~と背丈ほどの所へ取り付けた。
季節もまだ芽吹きも始まったばかりの時なので気が付かなかったが、
何やら、前々住鳥のシジュウカラが盛んに見に来る、しかし、なかなか巣箱へは入らない、
そのうち前住鳥のヤマガラも盛んに気にしているように見に来る。
あっ!入ったと思ったがすぐ出て行ってしまう。
何が気に入らないのだろうかと、庭主はこの巣箱を下して覗いてみる。
すると、隙間だらけ、明るい光が入り込んでいる。
これかなとガムテープをぐるぐると巻いてみた。
しばらくしてヤマガラが入った。なんかうまくいくかなと期待がいっぱい・・・・。
庭には何種類かの鳥が来るが、ヤマガラはシジュウカラが目障りらしく追いかけまわしている。
何やらテリトリー争いのようだったがヤマガラに軍配が上がったらしい。
逃げるシジュウカラ
すぐ巣箱の下に苔の生えた石がある。その苔を盛んにつついては巣箱へとはこんでいる。
石の上のほうの苔はなくなってしまった。苔を取り終わると、どこからか白い羽毛のような、
毛のようなものを運んでいた。
こんなことが続いて、巣箱への出入りが見られなくなったりして、庭主はどうなっているのか
のぞいてみたい気持ちをぐっと抑えているのです。
庭いじりの一番楽しい時期なのに、庭にいるとどこからかピーッとなく声が、今までの経験から
「どけて~~~、」という意味だと知っている私は家の中へ入る。
するとすーとどこからか飛んできて、くるくると回りを見、よくよく調べるとすっと、巣箱へ入る。
「卵かかえているのかなぁ~~」「どうかなぁ~」そわそわと窓のすぐそばの巣箱をじっと見ているんです。(おかしいでしょう~)
そんな騒々しい庭だけど、マイペースな鳥 カワラヒワが庭を見ている。
遠慮気味だったカワラヒワだが、窓の前にエサかごがぶら下がっているのも知ってか、知らぬ間に
えさかごへ、こちらの窓越しに構えるカメラをちょっと気にしながら・・・・
では「今日もありがとう、お礼にバックシャンを撮ってくださいね」とでも言いたげに・・
小さな庭の小さな鳥と庭主さんのささやかなお話でした。
追伸
あの~~~~私、こんなに毛が伸びちゃっているんですけど(・_・)∂"
「お庭の鳥と花に夢中で私のこと、忘れていないかしら?」