メイの風散歩   ブログはじめました!

つれづれに思う風散歩と、時間とともに消えてしまう生け花のブログです

1101 突然のヒヨドリ

2011年10月31日 | 小さな庭から  鳥


今年の春先から妙に鳥が来なくなり、庭で巣作りをしたヤマガラや雀さえも
地震以来我が家には来なくなっていた。
鳥だけでなく私もなんか地震以来心ここにあらずの落ち着かない日々を送っている。

季節は移り、秋になり、雀だけは毎朝窓辺に来るようになっていた。
そんな静かな庭に何やら騒々しい羽音が聞こえたので見てみると、
二羽の鳥がむんずからんで生け垣の大きな木から落ちてきた。
目を凝らしてみてみると、ヒヨドリが一羽甕の上で呆然としている。
慌ててカメラを持ってきてのぞいてみると、自分に何が起きたのか確かめるように
しばらく呆然としている様子だった。そして飛び去った。

前には我が物顔にしていた庭なのだがまるで来なくなり、ヒヨドリは今年これが初めての来訪だった。
その直後、遠くにはいるが来たことのないカラスが庭のヒマラヤスギのてっぺんに止まった。
慌てて追い払うと、そのあと小さな鳥が逃げて行った。

鳥の世界も様子が変わっているのだろうか
ましておや、流されてしまった浜辺、芦原、海辺近くにあったコロニーも壊滅状態
鳥を見ながら自然の復興が速まることを祈るばかりです。

小さな庭の散歩道から その2

2011年10月29日 | 小さな庭から
家の中にいると寒いと感じるこの頃、暖かそうな日差しを浴びている庭を見るとちょっと出てみたくなる。
そぞろ歩き(それほど広い庭でないけど気分だけ・・・)をしながらぎっしり植えられた木々を見ていると
小さな赤い実を見つけた。



庭の西の方の生け垣近くに植えられているイチイの木、葉ばかりを見ていたがふと下の方を覗き込んでみたら、
なんと柔らかそうな赤い実が日差しを受けて「見てね」と問いかけてきているようにかわいくなっていた。
イチイの木の葉は固いので、こんな柔らかな見ているだけでも解けそうになっている実に驚いた。



梅擬の実、今年は思いもかけないほどたくさんの実がなっている。
長年伸びきった枝を見ながらいつか剪定する時期が来たらいけばなを生けてみたいなぁ~と思いつつ10年も
たってしまった。

伸び放題に伸び、庭主に似て気ままに思うがままに伸びきっている枝を今日も首が痛くなるほど上を向いて眺めている。
今まで、何度も生けてみようと思うと、いつの間にかヒヨドリがきれいに食べてしまっているのです。
そういえばあれほど常連だっあヒヨドリが今年は一度も我が家に来ていない年だった。そのせいなのだろうか
梅擬の熟し加減が気に入らないのかいづれにしてもたくさん実が残っている。
いけばなをいけると決めて、意を決して剪定、いや切り取ってみる。でもやはり家にかかっている切らなければならない枝だけしか切れなかった。



これはバラを始めた頃、オールドローズから入った名残りのバラ(カニカ、ドックローズともいう)が今も庭になにげなく存在している。
春に咲く花は野バラに似た花だが色は薄いピンク色の花を咲かせる、春に花を見てから細々と伸びきった枝のこのバラを忘れてしまうのです。
下ばかりを向いて雑草整理をしている時に、間違って切ってしまいそうな存在のバラなんです。
しかし、秋になるとこうして赤い実で、その存在を私に示してくれるのです。

小さな雑木林風に作った庭、ある時期にそれを壊さなければならなかった。
その残った小さな庭にはやはり持ち主の大好きな木々が育っていた。
こんな散歩が大好きなのです。でもね、10分もかからない散歩なんですよ。

小さな庭の散歩道

2011年10月23日 | 小さな庭から
今日は太陽も燦々と照り返して、暖かい日になりました。
ふとそんな日に誘われてちいさな、小さな庭を歩いてみました。



小さな庭を散策すると小さな赤い実がたくさん見つけました。
その一つがオトコヨウゾメなんですよ。
春に小さなかわいい白い花をたくさんつけたその花は
秋には今度は小さな粒の赤い宝石のような実をたくさんつけました。



ふと見上げた高い所にとげとげの袋がたくさんぶら下がっていました。
それがなんとサンショウバラの実なんです。
春に、はかなげに咲くこのバラが大好きなのですが、秋にはこの何とも不細工な実がなります。
それも景色と楽しんでいると下にたくさん落ちるんです、始末はとても痛くて春までそのままになります。



真っ白な花を咲かせた白ヤマブキは真っ黒な実を黒光りさせながらなります。
葉は秋には少しづつ緑の色を落としてゆきます。
一度この庭の白ヤマブキで生け花を生けました、今にも折れそうなさみしい花になりました。
でも芯の強さはでているかなぁ~なんて自己満足でした。







ホトトギスいたる所に根を張り花を咲かせる強い植物ですが、その花が愛らしく咲くのでついつい
野放しに繁殖し続けてます



手入れの行き届かないバラの残花です。


フジバカマの花  生け花の七草を生けるときにきれいなフジバカマがほしいと植えたのですが、なかなか花を
咲かせてくれず葉ばかり、広ければどんどん繁殖する。意を決して取り除こうと思い、数本を残して抜いたら
花を咲かせました。抜かないで~と訴えているのでしょうか?ね。



マルバの木、秋の紅葉がとてもきれいな木、今年は思うような紅葉はしませんでしたが、それでもきれいな色です。
驚いたことにこの木は葉が落ちると花が咲くんですよ。面白木ですね。


2 平庭の主  ブナの木

2011年10月21日 | 


前回の写真でブログを始めた最初から間違えてしまった橅(ブナ)と欅(ケヤキ)

決して橅と欅の見分け方がどうのこうのというようなレベルではなく、ただただただ・・・・
私の頭の中の働きに問題があったのです。時として自分の頭の中の世界では欅も橅も自由に動き回り、
ふと最初に浮かんだ事が判別の門を潜り抜けキーボードを打つ指へと伝わっていってしまうのです。

こういうことが最近しばしば起きて、これでも結構悩む時もあるのです。
直そうと思いつつも、努力もせずただそれを甘受してしまう私なんです。

今回の写真もまさにブナです。平庭の主と言われているブナだそうです。散策をしていたら地元の方が連れて行ってくれました。

このブナは残念ながら豪雪で折れてしまったとこの地元の方は嘆いていました。
木の写真だけではどれほど大きいかわからないのですが、ヒト(160cm位)が脇に立つとこの大きさがよくわかります。
しばし折れてしまった木を眺めながら、「もったいなかったなぁ~」と思い、また雪のすごさをも感じたひと時でした。

草をかき分けてたどり着いた誰もいない所でひっそりと佇む一本の木、横たわる折れた
大きな太い幹がとても痛そうで悲しかった。 
私は帰りがけにそのブナを何度も何度もみあげてしまうほどでした。

写真では伝わりませんが本当に大きなブナでした。

森の巨木  あがりこ大王

2011年10月16日 | 
大きなブナの木があるというので出かけて行った。
車を止めてそれほどの山でもないと思える森に入っていった。
常の運動不足がきいて、すぐ足ががくがくいってきた。

しかし周りを見ると大好きな樹木の葉はもう秋を迎えているのに
まるで春先かと思うようなきれいな緑だったが、やはり季節は進んでいて、
すがしい秋の風が頬を撫でてゆき、気持ち良かった。

周りのブナは今まで見るのとは違った樹形で体をくねらせながらも太く育っていた。
この木を「あがりこ」と言っていた。初めて聞く言葉だったがこれは人手を入れたブナ林をいうらしい。

人が伐採した後、子が出て新しい芽が吹き成長したので形が変形したブナがあちらこちらにある山だった。

そしてその中でも一番大きなブナに「あがりこ大王」と名付けてあった。

掲示板には
    森の巨人たち100選
    No.20 
    樹種 ブナ
    幹周   7.62m
    樹高     25m
    樹齢    300年(推定)以上
と記されていた。


初めて木に抱かれたいと思った瞬間がこの散策の中であったことに驚いた私がいました。