なかなか来ない春の日、待ちきれなくてちょっと遠出
かねてからゆきたいと思っていた藤城清治さんの美術館へ
入口の前に立つとシンプルな壁の導入に見とれていると上の方から声が「ようこそ、いらしゃいません」
と楽し気な声がかかりました。
「わぁ~~い、まってたよ、おいおい、待ち焦がれて僕に上るなよ、ひっくりかえるだろう♪」
「ちょっと待って、振り返ってみてよ、あれがチャペル、素敵だろう」
「こっち、こっちだよ 木ばかり見ていると道にまようよ」
「わぁ~~い💛、こっち、こっち、やっと来たね、もう少しだよ」
「どうぞ‼ こちらの入口からね。」
まるくなっているドアを入ると、そこはもう藤城清治サンワールド
直ぐ、引き込まれてしまう世界、木々が好きでそんな景色を見ているとその木々の中にさす一条の光に
心が吸い込まれてゆく
お年を聞くと89歳、描かれている世界の純粋さ、メルヘンだけでなく東日本震災の絵、心に響いた景色を残し、
広い着眼点、その感じとられている心の原点が自然の力の偉大さなのではと私は感じ取ってきました。
この世界観の中に身を置けることがとてもうれしかったし、心の中のふつふつとした冬の季節の怠けたわだかまり
がすっと落ちたような気がしました。 また機会がありましたら今度はたっぷり時間をとってゆきたいと思いました。