『7転ビ8起キ』 by背番号7

GARNET CROW・倉木麻衣等音楽&野球関連&最近は旅行記も充実してます。ハートは熱く頭はクールに。時事川柳も♪

投票を終えて

2010-07-12 01:46:42 | ちょいでか独り言
雨が降ったりやんだりでうっとうしい気候ですね~。
蒸しつく!!


今日は参議院選挙ということで、夕方行ってきたんですけど。

まあ、正直どこの政党でも似たり寄ったりといいますか、期待できないといいますか。
典型的な浮動票の1人ですから(笑)、
実際投票するのも、毎回行く直前に慌てて新聞を見て決めるという(笑)

まあ特にここ最近は忙しくて誰が立候補してるんだかどこの党がどんな公約出してるのか全然分からず(興味持ってないだけかもしれませんが)

でね、
投票してきたらもう20時前でして・・・「モヤモヤさまぁ~ず」終わりからのテレ東で選挙番組を観て(大江アナ観たさ)、初めて分かること連発。

司会の池上彰さんの解説も的確なんですよね。


この党はこの党の仲間かとか、結局この党から派生してるのかとか
(専門用語は使いません・・つーか使えません^^)
ここで初めてわかって、「あー、しまった!」みたいな、予備知識知らずヤマ勘的な投票になってしまった・・・^^;

まあ、選挙権を行使することがまず肝心で、こういう選挙後の報道で少しでも政治の知識が身につけばいいんですけどね。


で、よく候補者やら当選者の議員がTVで議論してますけど、
あれ素人が見て、「何について議論してるか」は分かっても、
「何故消費税増税を議論してるのか」って点が不明で面白くないというかね。


たとえば争点になってる消費税ですが、
「増税は必要だ、いや今は増税しない、増税自体反対」っていう議論で個々の主張の内容分かるんですが、

「なぜ消費税増税が必要なのか」
「他の税じゃなくなぜ消費税が対象なのか」
「消費税の税収はどこに使われているのか」
「消費税を上げることでどんなメリット(デメリット)があるのか」

・・・

などなど、

そもそも消費税とは・・・


という知識がもっと必要なんですよね。

新聞記事とかになるネタってのは、
ほんとその分野に詳しい人たちなら興味深い「先端」の知識が多いんですよね。

「何故2番じゃだめで1番じゃないとだめなのか」

って、「仕分け」で蓮舫さんが言ってボコボコにあったことありましたが、
これだって、しっかりとした知識がないと答えられないんですよね。

「何事も1番を目指すことが必要なんだよ、そうじゃなきゃ成長できないんだよ」
っていう答えだけでは不十分で、1番じゃないとダメな、スパコンだっけ?の世界シェアにおける1番の優位性とかそういう専門知識からのしっかりとした理由もあるんですがね。

政治に興味を持とうとしても、
先っぽの話ばかりで、その根底の知識がスカスカなんですよね。

今何故、池上彰さんがもてはやされてるのかというと、
こういうった社会問題の根底の知識を実に簡潔に明瞭に解説してくれるからなんで、
同じ報道するのなら、もっと超入門編な知識を植えつけてほしいんですよね。


専門用語を羅列すれば、あたかも詳しく解説してるようにも思えるんですけど、
それをよく理解できる人はほんの上層部だけだと思うんです。

ほんと小学生や中学生あたりの初心者に教えるって意外と難しいことなんですよ。
方程式を使わずに、数学ではなく算数的に解く方法を教えるのと似てるのかも。

「方程式」ってのは、ちゃんと意味があってそれを圧縮した形になってるんで、
それを解凍してもとに戻してあげるってのは「そもそも」っていう経緯を知ってなきゃできませんからね。


野球だと、
よく「下半身を徹底的に強化しろ」とか言われます。
いくら年間何百試合しても、肝心の体ができあがってなければ上達はできません。

では、何故下半身を鍛えると速い球が投げられるのか、球が遠くに飛ばせるか・・・
という正解を解説できる人ってどんだけいるのかなと。


よく根底が分からないで、なんかとりあえず走りこんでみた、とりあえずプロテイン飲んでみました・・・
だと、効率的なトレーニングができず、的外れな結果になると思うんですよね。

清原が肉体改造に励んだ末、野球選手じゃなく格闘家みたいな逆に重くて怪我しやすい肉体になっちゃったみたいな(笑)

仮に成功できても、言われたことをただ守っただけで、それ以上の+αは期待できないでしょう。仕事にも共通してると思いますがね。
言われたことを正確にこなすって、確かにそれは大前提ですけど、
「今任されてる仕事は、どういう意図で言われてるのか、それがどこに役にたつものなのか」とかイメージしながらこなすと、おのずとやるべき仕事が効率的にできるし、仮に言われたことが間違ってたらちゃんと指摘できる、またその仕事が終わったら「じゃあこっちの仕事も必要なのかな」って自主的に動ける・・・などなど「ただ意味分からずやりました」って人と大違い。


どんな作業も本来は「何故」の部分を解く必要が先にあって、そこを遠回りして身につけた人は、確実に鍛える箇所・理由が分かってて、効率的なトレーニングができ、かつ、誰にも教わってないこともどんどん予測できてそこを補おうと練習する・・・っていう、時間はかかっても一気に成長していけると思うんです。

「裏づけされた練習」とでもいいましょうか。
少なくとも私はそういうやり方でじっくりながらも確実に成長してきました。

で、いざ確実な予備知識を増やしておくと、
例えばテストで習って無い応用問題が出た、あるいは日常で予期せぬ自体が起きた
って言う時にも、

自分の知ってる知識を派生させて、
「○はこうだから、じゃあ△ってことが言えるな」とか
どんどん冷静に推理したりしながら、5択が2択くらいに絞られるとか、正解や対処法を導きやすくなるんですよね。
だから仮に正解できても“単なるヤマ勘”ではない、“理由ある勘”なんですよ。

我が職場にもいるんですよ・・・
自分の得意分野は、こっちが聞いても無いのにバカ丁寧に教えてきたりするのに、
自分の苦手分野に出くわした途端に急にテンパったり、その場から逃げたり、
へたすると逆ギレしたり・・・。

普段いかに行き当たりばったりで過ごしてるかが分かっちゃいますね。
試行錯誤したり、先をイメージしながら行動することが下手というか。

「何故」を意識しない人の典型例でしょうか・・・まあ成長しませんわな(笑)


話は戻って、
よく、若者の「政治離れ」とか言われてますけど、
「知ろうとしてもイマイチ分からないから興味持てない」という、入り口の段階でつまづく人が多いというところにあると思います(私がそうです)
「何が分からないかすら分からない」状況でしょうか。


よく「選挙には必ず行きましょう」と言われます。
選挙権という「権利」であって決して「義務」でもないのに何故でしょうか?
「理由なんかいらないよ、みんな行くものだから」じゃあ理由になりません。

この一見分かりそうで難しい問題を説明できるには実はそこそこ政治の知識が必要なんですね。(私は大学後「政治学」の勉強で知りましたが・・・)


まずは、政治について国民に関心を持ってもらうにはこういうごく初歩中の初歩の知識を誰かが植えつけるところからでしょうね。


20歳になったら自動的に選挙権が付与されますが、
せっかく行使すべき貴重な権利を、立候補者からすれば喉から手が出るほど欲しい1票を、有効に使われるには
それまでの10代とかで、こういう政治(に限らずですが)に関する予備知識をもっと増やすという教育も必要かなと思いますね。


でなきゃ、
「なんか今世間じゃ○○党がブームだから、のっかってみるか?」とか、
「前回△△党政権がだめだから、やめてみるか」
「あのタレント知ってるから」
・・・

的な割合消極的理由からの投票になっちゃう、
もっというと

「駅前で◇◇さんが演説してて、握手してもらったから投票してみた」
っていう程度の1票になっちゃうんですよね~。
まあそれは候補者の努力の結晶だからアリっちゃアリでしょうが(笑)


よりよい政治、よりよい国(あるいは自治体)にしたいと議員が本気で願うならなら、上辺の論議ではなく、もっともっと根底のところ誰にでも分かる知識への普及活動が必要でしょうね。
そうすれば、国民の視点がより明確に鋭くなってくるはずですから、
より政策について自分の意見をしっかり持てる、よりよい提案ができると思うんです。

よくスポーツ選手が、小学校に訪問して一緒に遊んだり給食食べたりしてる光景ありますが、あれだってしっかりとしたプロ選手の活動の1つで有効ですよね。

あれを議員がやっても面白いと思いますよね。
政治に興味を持ってくれる子供が増えるだけでなく、自分自身も現場を体験して現状を把握すると机上の空論的だった内容もはっきりして、問題点や解決法もより具体的かつ現実的になるでしょうし。
麻生さんがハローワーク訪問したこともありましたが、あれは単なる冷やかしレベルですよね(笑)あんなお金に困らないボンボンじゃ、説得力ありません(笑)

「介護や福祉政策に力を入れて、雇用を拡大へ」「派遣ギリやめよう」なんて、キレイゴトは偉そうにいくらでも言えるけど、実際の当該業務を体験してほしいですよね。
福祉関係の仕事がどんだけ大変なのか、なぜ人気無いのか、派遣じゃなぜだめか、
当事者にしから分からない、不安やモチベーションなどのメンタル面も含め「何故」を政治家自ら学ぶことが重要ですよ。

若者の結婚率や出生率の低下なんていう問題の原因なんかも身をもって鮮明にわかるでしょうし、
同じお金をバラまくにも、無駄にならずに有効に使えると思いますけど。。。

まあ、都心の一等地に激安の豪華宿舎に住んでるような議員や公務員たちじゃ一生庶民の生活を把握するのは無理でしょうけどね(笑)


再び話を戻して・・・
議論の空洞化っていう点では、先日のサッカーW杯での日本の戦術うんぬんという部分にも共通してくるんですよ。
「練習試合で結果が出なかったから岡田監督はクビだ」
「16強に進めた岡田監督の采配ずばり」

結果だけで判断する記事が多いこと。

また
「やれ、本田の1トップがいい、いやダメだ」
「このフォーメーションがいい、いやこっちだ」

論議される内容は分かっても、「それぞれの方法のメリット・デメリット」「この戦術はどういうチームに有効か」「今監督はこういう戦術をやりたがっている」・・・

「何故」っていう、根底を教えてくれる新聞記事やらTV報道やらがどんだけあったか。

「GETスポーツ」ってテレ朝の番組は具体的に、こういう問題点を掘り下げてやってくれてる数少ない番組なんで私は好きなんですがね。


簡単に言うと
池上さんみたいな初心者向け解説者や解説番組がもっと出てきてほしいな~と思います。
コメント (2)
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