松江人の日帰り登山

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CDを聴く 『インカ・トレイル・コネクション』

2021-05-01 | CD

インカの道をたどる、アンデスの民族音楽

「カミノス・デル・インカ」と呼ばれるインカ・トレイル。南米アンデス山脈に栄え、インカ帝国時代に整備されたインカの道、あの有名なマチュピチュの遺跡も組み込まれている壮大な道路網である。
インカの伝統音楽は侵略者が持ち込んだヨーロッパの音楽と組み合わされて、「アンデスのフォルクローレ」として今も息づいている。このCDにはコロンビア、チリ、アルゼンチン・ペルーの8人の作曲家の作品が紹介されていて、南米の音楽が好きな人には興味のある旋律とリズムを楽しめる。知らない作曲家の名前ばかりなので曲名だけを紹介する。彼らは19世紀と20世紀に南米で生まれた人たちで、作曲年も同世紀。
西洋の音楽を感じる〈前奏曲第1番〉〈演奏会用序曲第1番〉も素敵だが、やはり伝統的なインカの音楽とヨーロッパの音楽が融合した曲がいい。マリアッチの演奏を思わす〈カラマリー〉、魅力的で美しい〈「アイレス・トピカレス」によるスケルツォ〉、〈コンドルは飛んで行く〉の曲を思い出す〈カスカイ〉。他に〈アンデス民族舞曲〉(5曲)、〈幻想的舞曲〉など。
ペルー出身の指揮者と北欧のオーケストラの組み合わせで、2枚の既発売から抜粋したCD盤。中南米の音楽が好きな人におススメ。

ナクソス '14/9・10、'15・2録音 '21/4発売 8作品(12トラック) 60:32 1,181円(日本語帯付 送料別 通販)
     ミゲル・アルト=べドヤ(指揮)
     ノルウェー放送管弦楽団