松江人の日帰り登山

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松江北高・松江南高 2つの吹奏楽部定期演奏会

2024-03-26 | 吹奏楽

松江北高校吹奏楽部定期演奏会 はるこん16
3/26 島根県民会館 中ホール 

第1部では2024年度全日本吹奏楽コンクール課題曲が2曲演奏されたが、それよりも、義経伝説をもとに作曲された「想い麗し浄瑠璃の雫」という長ったらしいタイトル名の曲が、日本的な音作りで和楽器も使われ、興味深々。打楽器アンサンブル用で打楽器四重奏のこれも長ったらしいタイトル名「Variazione di Disvolo 」(「パガニーニの主題による変奏曲」をアレンジ)の曲も、はじけ飛ぶような打楽器の音が響いて最高に良かった。トランペット奏者の坂口さんがゲスト出演して3曲をトランペット・ソロ、さすがプロの音。13年前の課題曲であった「天国の島」はなつかしい曲。部員が30名だけなので音の厚みに物足りなさはあったが、いい演奏をする。楽器によっては部員が足りないという話であった。


松江南高校吹奏楽部 第21回定期演奏会
3/24 島根県民会館 大ホール

 どうして大ホールで?と思ったが、後半にステージ・ドリル演奏があったので納得。最初の演奏では合奏が今ひとつだったが、最後の曲、お馴染み「コパカバーナ」では演奏に力も入り、最高に良い気分になった。今回は第2部の打楽器5重奏「桜の川」が一番心に残った演奏。このブログでも今月紹介した『タロの素晴らしき世界』というCD盤で演奏するマリンバと打楽器の音に魅せられてから、打楽器群の演奏に興味を持つようになった。一人で幾つもの楽器を担当するなんて感動ものである。演奏会パンフレットを見ると部員は35名。客席から口笛や「アンコ~ル!」の声も飛び交う熱気ある演奏会だったが、もしかしたら同校の生徒たちだった?





CDを聴く 『プッチ―ニ ● 交響的組曲「トスカ」「蝶々夫人」』

2024-03-16 | CD

いかにもプッチーニらしいオペラの名曲

ジャコモ・プッチーニ(1858-1924)はイタリアの作曲家で、今年は没後100年にあたる。どの曲を聴いてもプッチーニの作品らしい心地よくドラマチックなオペラ音楽を堪能できるCD盤。指揮者自らアレンジした〈交響的組曲「トスカ」〈交響的組曲「蝶々夫人」〉は声楽部分を管弦楽に置き換えており、オペラは聴かない私にはどこが本来の歌の部分か分かりずらいが、〈蝶々夫人〉は日本的な旋律も入っているので聴きやすく、一番楽しめた作品。ただし、ハミング・コーラスの旋律が使われていなかったのが残念だった。指揮をしているカルロ・リッツイ(1960-)はイタリア出身、オペラの本場生まれである。オペラの演奏を得意としていて、世界中のオペラハウスから声がかかる程の人気指揮者だそうだが、歌い手の声を抜いたオーケストラ演奏は、原曲を損なわないよう出来る限り忠実にアレンジしたため、楽器の使い方が同じような演奏に聞こえ、70分も聴くとウトウトしてしまいそう。他に〈交響的前奏曲〉〈交響的奇想曲〉も入っているが、オペラ曲を聴いているような錯覚を覚える。プッチーニが遺した数少ない管弦楽作品である。シグナム・レーベル。

東京エムプラス '22/12録音 '24/2発売 5作品 70:15 2,626円(直輸入盤 国内通販)
        カルロ・リッツイ(指揮)
        ウェールズ国立歌劇場管弦楽団(イギリス)


出雲市のイズモコバイモ自生地へ

2024-03-08 | 風物詩

小さな花、イズモコバイモ自生地を訪ねる
3/8 曇り 出雲市佐田町反辺たんべ

インターネットで午後の天気を確認したら、雨雲が切れそうなので出雲市へ向かうことにした。出雲市内で国道184号線に入って南下、奥に入るにつれて雲厚くなる。佐田町の中心部に入る手前、「佐田畜産センター」と書かれた標識のある所で右折、カーブする舗装道を上がる。駐車場がわからないので、登り切った所に車を置く。少し歩くと数軒の民家と畜産センター。センターの右に空き地が広がる。ここが駐車場らしい(後で知ったが、駐車は無料)。ここを通って民家の裏手に回ると自生地入口。個人の所有する山なので普段は立ち入り禁止区域。今日から自生地は一般公開されると思って中に入ると呼び止められた。話を聞くと明日から公開だそうで、折角来られたのだからと入るのを許される。人の姿が見えなかったはずである。今日はケーブルテレビらしいお兄さんが来ていてビデオカメラを回していた。切り開かれた急斜面に小さくて白い可憐な花がちらほら咲きだしている。頭大の石が多い土地で、切株のある、やや狭い斜面にコバイモが咲いている。フキノトウも数株顔を出している。帰ろうとしたら雪がちらほら舞いだした。標高は90m近い。

イズモコバイ(出雲小貝母 
島根県にだけ自生するユリ科バイモ属の小型の多年草。我が家の図鑑には載っていない。低山の樹林下に生育する。3月上旬~下旬ごろに、草丈10~20cmの茎の先に白地に淡紫色が入った一輪の花を咲かせる。絶滅危惧種に指定されていて、今見つかっている生育地は佐田町と川本町だけという。
   佐田町の今年の一般公開日 3月9日(土)~17日(日) 午前10時~午後3時まで 無料
                期間内は小屋に地元の方が待機していて、説明などされる。
                見ごろは来週後半らしい。














   
   


CDを聴く 『ボロン ● タロの素晴らしき世界』

2024-03-01 | CD

時空を超える音楽の旅(サブ・タイトル)
宇宙から降りそそぐクラシック音楽への誘い

2017年に南西ドイツ放送交響楽団の委嘱により作曲されたSFファンタジー作品。作曲したファブリース・ボロン(1965-)は作曲家であり指揮者。話の筋は、惑星に住むタロという少年(トルヒーヨという惑星年で324歳!?)が秘密のホール(穴)を通って惑星を飛び回り、宇宙を旅するという物語で、題して『タロの素晴らしき世界組曲』〈第1番〉は鉄琴の演奏から始まるが、音が小さくて1分間は無音のように聴こえる。宇宙から優しく響くクラシックの曲はラヴェル、メンデルスゾーン、グリーグ、ヴィバルディなどが作曲した曲をアレンジしたもの。〈第2番〉に入ると、ジャズ・ロック風な演奏になり、賑やかになる。〈第3番〉はラ・フォリアの旋律が何度も登場。最後の21トラックのタイトルは英語では〈Taro’s Farewell 〉、直訳すると「タロの別れ(お別れ)」。ドイツ語のナレーション入りは別のCDで発売されている。宇宙とクラシック音楽とのコラボ、結構楽しめる。マリンバの音はタロを表しているという。音質も良く、パーカッションが大活躍するので聴きごたえ十分。宇宙に興味のある方、吹奏楽の好きな方、ぜひ聴いてほしい。ナクソス・レーベル。日本語帯無し。

ナクソス '22/2録音 '24/1発売 1作品(21トラック) 63:20 1,651円 (直輸入盤 国内通販)
     ルネ・ミュンヒ(マリンバ)
     ファブリース・ボロン(指揮)
     イエナ・フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ)

注:La Follia  フォリアは16世紀前後のバロック期に生まれた音楽形式でイベリア半島の舞曲が起源。
       スローテンポの優雅な旋律で作曲家コレルリのものが有名であるが、ヴィバルディの作
       曲したものも知られていて、ヴァイオリンで演奏される。