荒神谷史跡公園のハス
ここ数年、ハス(蓮)の咲く季節になると荒神谷史跡公園へ出かけているが、今年も仏経山にほど近いこの公園を訪れてみた。ハスは午前中咲いているというので朝9時過ぎに到着。ハスは咲きだしているがツボミが多く、訪れる人もまだ少ない。ハスを食い荒らすザリガニが減ったのか、ザリガニ釣りをする、出雲方面からやってくる幼稚園児の姿が見えなくなったのは残念。休憩所に仏経山のパンフレットがあるらしいというので覗いてみたが、置かれてなかった。暑くならない内にと2㎞離れた仏経山登山口に向かう。
仏経山ぶっきょうざん 366.0m
晴れ 出発地:出雲市斐川町 仏経山登山者用駐車場 約70m
駐車場には車見当たらず、山陰自動車道の陸橋を渡り最奥の民家横から登山道に入る。最初は細い道が奥へ続くが、標高200m付近で三叉路を右折、仏経山中腹を横切るように上がっていく登山道が長く続く。汗を拭き拭きの山歩きである。歩きながら、暑い夏の里山歩きなんて物好きのする事と思った。木陰の中は気持ち良い風が吹いている。約50分で仏経山東峰の展望広場に到着。北方向の眺め抜群。サクラの苗木が何本も植えられている。1か所には芝も。雨が降らないので育つのだろうかと気にかかった。15分歩いてNTT無線中継所。三角点は中継所の裏山を70mばかり歩いた所にあるが展望悪い。折角なので舗装された管理道を南へ少し下ってみたら、ガードレールに巻かれたテープに「石碑、仏経山三角点」と書かれた所あり、反対側の急な崖に石段と赤いテープ、ロープあったが、登ってみるのは止めた。近くにオカトラノオが咲いていた。今日は登山者会わずと思っていたら、下山途中で男性とすれ違った。仏経山登山なのか鞍掛山に向かったのか...。駐車場で車を見たら京都ナンバーだった。ご苦労さんです。
この山は出雲国風土記に「神名火山」と書かれているが、戦国期に尼子経久が12坊を寄進、山名を「仏経山」と命名したという説がある。
6年ぶりに通った三叉路 立派な道標になっていた
東の峰 眺めが良い
出雲北山の風力発電塔群 微かに日本海が見える
サクラの記念植樹あり
出雲平野と宍道湖 左の大きな建物は島根富士通 右下に山陰自動車道の斐川料金所が見える
三角点は無線中継所(鉄塔は撤去されている)のフェンスに沿って石垣を左に進む
フェンスの出雲弁道標 元宮(曾枳能夜そきのや神社奥宮跡)へはササに覆われていてヤブコギ状
三角点
オカトラノオ ヤマツツジやササユリも咲いていた
ホアキン・トゥリーナ(1882-1949)は同年代に活躍したアルベニス、グラナドス、ファリャとともに20世紀スペイン音楽を代表する作曲家。名前を聞いただけでスペイン音楽のリズムが聴こえてきそうな人たちである。トゥリーナはアンダルシア州都のセルビア生まれ、フラメンコと闘牛発祥の地である。演奏しているコンセルト・マラガは十数人の弦楽合奏団。ハープシコード、それにピアノが加わる。トゥリーナの近代音楽にアンダルシア的な民族音楽が加味されるが、小編成の演奏なのでそれほど民族的濃厚さは感じられない。作品は弦楽オーケストラ編曲版と、ピアノと弦楽オーケストラ版。〈闘牛士の祈り〉〈受胎告知 大天使の出現ー間奏曲〉〈「アンダルシアのムーサたち」より第3曲 タリア・第9曲 カリオペ〉〈「幻想舞曲集」より第3楽章 オルジア〉など。じっくり楽しめる演奏である。
よく知られた「マラゲーニャ」はマラガ地方で生まれた舞曲、「タンゴ」はアフリカ黒人の踊りとリズムがスペインに伝わり、コンチネンタル・タンゴ(英語でヨーロピアン・タンゴという)が生まれたという。スペインのタンゴはアンダルシアで踊られている4分の2拍子の明るい音楽。参考までに...。
ナクソス '23/10録音 '24/4発売 8曲 55:21 2,031円(輸入盤 国内通販)
ロベルト・ジョルダーノ(ピアノ)
ヒル・デ・ガルベス(指揮・ヴァイオリン)
コンセルト・マラガ(スペイン)
ムーサとは ミューズ、ギリシャ神話に出てくる知的活動をつかさどる9人の女神のこと。
例えば、カリオペは叙事詩(エレジー)をつかさどり、手に書版と鉄筆を持つ。
パリ・オリンピック開幕が間近い
フランスの作曲家たちの映画音楽集
ルノー・カピュソン(1976-)はフランスのヴァイオリニスト。タイトルのフランス語は、映画の「すぎ去りし日の...」という映画の題名(日本語訳)からとっている。直訳すると「人生のこと」。フランスの作曲家による映画音楽ばかりを集めて演奏しているが、曲の数ばかりでなく、収録時間が80分もあるお買い得CD。フランスらしいヴァイオリン・ソロの甘い音色が漂ってくる。残念に思ったのは、ヴァイオリンの音色がやや小さくて、バックのオーケストラの音色に混ざってしまうこと。もう少しアップしたソロで聴かせてほしかった。ちょっと遠く感じる。レ・シエクルは2003年にフランスの若手奏者を集めて結成された新しいオーケストラ。若いだけあって、明るく元気のいい演奏を聴かせてくれる。終曲の〈ニューヨーク↔パリ大冒険〉では楽団員の掛け声が入る楽しい曲。曲数が多くて紹介しきれないが、〈『夜の門』より「枯葉」〉〈『すぎ去りし日の...』より「エレーヌ賛歌」〉〈『戦場のアリア』より「無のテーマ」〉〈『アラビアのロレンス』〉〈『愛と戦火の大地』より「別れのコンチェルト」〉など。エラート・レーベル。デジパック仕様。ヴァイオリンの音色が美しいし、カピュソンを撮った写真やCD印刷面の色が渋くていい色。チェロ奏者のゴーティエ・カピュソンは弟である。参考まで。
オーケストラ名の「レ・シエクル (LES SIÉCLES)」はフランス語で、「何世紀にもわたって」という日本語訳になり、17~21世紀にかけての音楽を意味する。モダン楽器(現代一般に使われている楽器)だけでなく、ピリオド楽器(古い様式の楽器)もこなす、いま人気ある若いオーケストラ。
ワーナー・ミュージック '23/3録音 '24/2発売 19曲 80:03 2,176円(輸入盤 国内通販)
ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)
ダンカン・ウォード(指揮)
レ・シエクル(フランス)