別件バウアー・人様のウクレレに穴を開けるシリーズ第5弾。(長いなしかし)
今回はHさんのウクレレ、レイラニ・コンサート(ラウンドホール)です。といっても、オータサン・モデルではありません。控え目な杢のコアで造られたこのウクレレ、実は初期のレイラニさんの作品であります。レイラニ・ファンには興味深いモデルではないでしょうか。
Hさんのラウンド・ホールと私のシェル・ホールのラベルを撮影してみました。初期と中期以降のモデルでは何が違うでしょう?答えは、初期はハワイ産(MADE IN USA WAIKOLOA HAWAII)、それ以降ではフロリダ産(MADE IN USA)となるのです。ブリッジの厚み、ボディの大きさと厚みも違います。めちゃめちゃ頑丈そうで重い!のが、初期モデルの特徴でしょうか。
※ 生産は当初よりフロリダで行われていたそうです。謹んで訂正させて頂きます。コメント欄をご参照ください。 2009.Sep.11
レイラニは元々生音が小さい方ですが、これだけガッチリ造られているとなお音が小さくなります。やはりピックアップは必須でありましょう。今回はボリュームポットも装備します。
私はジャック穴を開ける際、導き穴から段階的に開けていく様にしています。経験上、この方が確実だからです。
ノブ位置についてご指示を頂いておりましたので、その通りになる様に位置決めします。ポットのシャフト穴を開ける時も、段階的に開けます。ドリルで小さな穴を開けた後、細工ヤスリで拡げていきます。横板は薄い場合があるのと曲面であることから割れやすいので、エンドジャック穴よりも慎重に作業しています。
それでは恒例、お宅拝見。(by桂三枝)
ピックアップ装着前に・・・、個人的衝動から勝手な作業をさせていただきました。
軽ーくではありますが、フレットと指板のトリートメント、そしてペグのポリッシュであります。
ピエゾに台座を貼付け。今回は若干薄めのコアにしました。ちなみにこれ、虎次郎の余り材。その他の加工も施して、装着です。
装着出来たら、今回もジャックにおまじない。アンプで最終確認して、終了!です。
レイラニ独特のあの音が、大音量で楽しめる様になりました。Hさんは、これをお望みであったのでありますね。
ノブはオータサンと同じ形状のハットタイプです。弦はGHSの黒ですが、これはテンポラリです。やはりレイラニにはナイルガットが合うかな、と思うのであります。Hさん、もしアレでしたら後で張り替えてくださいませ。