徐仙日乗 読書 ご笑納下さい: 私だけが知っている金言・笑言・名言録 高田文夫
読了 読書メーターと重複
ビートたけしを支えたブレーンの一人?放送作家、ディレクター、「芸能人、演芸関係に詳しい人」って理解していた。永六輔の話、リスペクトが時折出てくるが、存在、立ち位置が似ているのかも知れない。残念ながらラジオのリスナーであった事が無いので、その方面の知識が無いのは残念。ビートたけしの凄みがラジオだからこそ発揮されたって話はよく聞くが、その点に関しては損をしたなぁって感じはある。この人の本は初読。著者の生きてきた芸能界のゴシップ集。三割くらい知らない人が出てくるのは此方が年を取ったせい。永六輔の「その世界」シリーズには大変お世話になったって思いがあって、それで新しい世界が開けたとさえ思っている。スタイルとしては永六輔の書かなかったその後として記録の意味は有る。中身は玉石混交、支離滅裂って感もあるが、ラジオの呼吸なのかも知れない。文の人ではないって気がする。結構適当に、良く言えば気楽に書き散らしている。嬉しかったのは越路吹雪の豪快、下品なネタがあって小生は永六輔本で知っていたが、此の本では平凡な羅列にとどまっているのを発見したこと。ちょっとした優越感。芸に対するリスペクトは伺える。
少し感じが違うが、戸板康二の「ちょっといい話」永六輔「その世界」小林信彦「百科」などなど、あと小沢昭一、芸人と芸を学んだ人々、著作に感謝!