徐仙日乗

日記、随筆

徐仙日乗 読書 月別まとめ

2019-12-01 10:02:00 | 日記

11月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1894
ナイス数:641

コンビニ人間 (文春文庫)コンビニ人間 (文春文庫)感想
少し前の芥川賞受賞作品。話題になったのは知っていた。コンビニはお世話になっているし、薄くて読み易そうなので購入。最近では破格の面白さ!小説って奴を堪能できた。難しい言葉や言い回しは殆どないが、主人公のリアクション、感覚にハッとさせられて、読み返してみることが多かった。ネタバレは避けたいので内容に関してはこれまでとする。沢山の登録とコメントが有る様だが、「読んで何を思い、何を得たか」は恐らく百花繚乱の賑わいだと思う。小生も色々思考を巡らす楽しみを味わった。続く
読了日:11月26日 著者:村田 沙耶香
詐欺の帝王 (文春新書)詐欺の帝王 (文春新書)感想
所謂「オレオレ詐欺」とよばれて世に知られる事になった、特殊詐欺の世界を知りたくてたく購入。ヤクザが暴力団になって以降、興味は失せた分野。オレオレ詐欺と言うと巧妙、悪辣な犯罪って気がして無かったせいで過小評価?(変かなぁ、笑)していたのだが、反社会勢力(今はこう言うらしいが、これも危険な分類を含むなぁ)の重大なシノギがこれと覚醒剤なのだそうだ。人材の供給源として大学のイベントサークル活動があったと知りちょっとビックリ。あと闇高利貸しシステムから特殊詐欺のシノギが構築されたらしい。続く
読了日:11月23日 著者:溝口 敦
東京會舘とわたし 下 新館 (文春文庫)東京會舘とわたし 下 新館 (文春文庫)感想
いわゆる名店、老舗の総本山とも言える東京會舘。作者のこともよく知らず、ただ歴史的な宴会場の名声に興味を惹かれて購入。歴史のエポックに相応しい登場人物が時代相を織り込みながら「麗しの會舘」讃歌を奏でる。当然だけど連作の割に単調になりがち。越路吹雪のディナーショーの話だけは別で、当時のディナーショー流行を思い出したりした。コーチャンのディナーショーを掛けていたって事で東京會舘の格が窺える。一流の歌手たちが各ホテルで商売していたが、越路吹雪は最高級の更に五割増って位置付けであった。続く
読了日:11月19日 著者:辻村 深月
ちばてつや--漫画家生活55周年記念号(文藝別冊)ちばてつや--漫画家生活55周年記念号(文藝別冊)感想
漫画雑誌が月刊から週刊に移った頃、50円玉を握りしめて、国鉄!駅の売店(キオスクなんて言葉なかった)に少年マガジンを買いに行っていた時期があった。貨物輸送だったのだろう、本屋より早く買えたため。記憶に有るのは「ハリスの旋風」!これは初回から最終回までリアルタイムで読んだ筈。「紫電改の鷹」も殆ど読んでいる。そして「巨人の星」に少し遅れて「あしたのジョー」の連載開始。マンガ雑誌が出現して常にちばてつやは執筆していたって印象。ちばてつや曰く「力の八割はコマ割りに使う」。続く
読了日:11月14日 著者:
辻政信は生きている (1967年)辻政信は生きている (1967年)感想
神田の古書イベントで発見。戦後の元高級参謀がどう言う存在だったかは想像するしか無いのだが、終戦後数年間の逃亡?を経て、その間の手記がベストセラーになり、国会議員も務めた。陸士を主席卒業ってことは少なくとも屈指のエリートだったことは事を間違いない。そう言う有名人が冷戦に揺れるラオスで行方不明になった。安否、真相もさることながら当時の三面記事的騒ぎが興味深い。多分本書もその方面の物かと思われる。「中共」って呼称が普通だった時代で東南アジアが東西の綱引きで統治もグチャグチャだったことだけは分かった。続く
読了日:11月11日 著者:野田 衛
東京會舘とわたし(上)旧館東京會舘とわたし(上)旧館感想
連作小説だった。例によってコメントは下巻終了後。サクサクと読みやすかった、、、でも。
読了日:11月11日 著者:辻村深月
クォン・デ―もう一人のラストエンペラー (角川文庫)クォン・デ―もう一人のラストエンペラー (角川文庫)感想
森達也に興味があるなら読んだ方がいい。というか発端から最終までに「作家」としての森達也が濃密に感じられる。無理に分類すれば「埋もれた歴史、人物」物になるのだろうが、予想もつかない展開は「森達也自身」のドキュメンタリーにもなっている。資料の少なさを埋めていると思われる、些か感傷的なシーンは通俗的ではあるが彩りとしておこうか。ちょっと再現ドラマ風だけど。日本の近代史の傍流、大アジア主義とか中村屋が絡んでくる。成果を出せなかった革命とか独立運動とかテロリズムが浮かび上がる。続く
読了日:11月03日 著者:森 達也

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