満韓ところどころ 夏目漱石 青空文庫
読了 読書メーターと重複
青空文庫にて。日露戦争後の満州、韓国を訪問して執筆、新聞連載されたらしい。随筆とは上手いこと言ったもので、誠に気儘に気楽に書いているって感じ。ついでに、何となくだが楽しんだり、新しい事物に心が踊っている風でもなく、憂鬱さえ感じられる。微妙な年に訪満していて、この時点でチャイナは清で朝鮮も併合していない。満鉄の勢いは堂々たるもので、理事長(中村是公)の親友として「新しい時代」を随行員付きで見聞しているのだが、気乗りしない風が散見されるのが逆に面白い。漢籍の素養と本場仕込みの西洋文明観から漱石は何を観たのか?
読了 読書メーターと重複
青空文庫にて。日露戦争後の満州、韓国を訪問して執筆、新聞連載されたらしい。随筆とは上手いこと言ったもので、誠に気儘に気楽に書いているって感じ。ついでに、何となくだが楽しんだり、新しい事物に心が踊っている風でもなく、憂鬱さえ感じられる。微妙な年に訪満していて、この時点でチャイナは清で朝鮮も併合していない。満鉄の勢いは堂々たるもので、理事長(中村是公)の親友として「新しい時代」を随行員付きで見聞しているのだが、気乗りしない風が散見されるのが逆に面白い。漢籍の素養と本場仕込みの西洋文明観から漱石は何を観たのか?