18日日曜日12時頃彼岸の墓参りに出掛けました。
途中二人で「お昼を何処かで食べようか」と思案しながら、新京成、JR常磐線、都営バスと乗り継いで千住車庫停留所からは善立寺迄、直線小径は去年と同じシャッター通り、古くて錆びた街路灯に【ゆめろ~ど】の看板、ユックリ15分歩く、去年と同じ常盤平団地から小一時間で寺近く迄・・
此処迄来たらすぐそこに善立寺と、腹の方はお参り済ましてからと・・結局、お寺に着いてしまいました。
お寺内でトイレをお借りして、いつもの様にお線香を2対(墓地内には当家の兄の墓も有るので)桶の水を持って墓地内へと向かいます。
おや?墓地の入り口近く、この寺のご住職が立っていました。何やら人待ち顔ですが私達に「こんにちは・・」そうだった・・「ご住職、この間テレビに出てましたね」「ハイNHKさんのテレビに・・・」思い出したのは先日、東京都内の寺代表として都庁に寺の建物や境内を避難所にするが、もっと設備を充実させるよう陳情に行った時の映像でした。
このご住職、若いのに中々の人格者らしく先代の後を継いでから立派な寺の本堂も再建立、墓地内の区画の整理もされて古くて持ち主も不明の墓を整理したり1か所に纏めて共同の廟を作ったり、墓地内の通路も綺麗な石畳に替えたりと・・
私達のお墓の近くではご住職の滑らかなお経の声が・・今日は納骨の様です。
思い出しましたのは、何十年も前この寺で法事をした日の事、当日は生憎の雨で足下が悪く、和服姿で草履を履いていた母が墓地の入り口で立往生、お墓まで私がおんぶして(背負って)行ったことを・・母は「嫌だよ、恥ずかしいから・・」と頻りに遠慮してモジモジしているのを「いいから、いいから、さ~・・」と、しゃがみこんで私が背に負った母の軽かった事・・でも母は墓地迄の僅かな時間ですが、安心して私の背に負われていたようでした。若く63歳でこの墓に入った父と、10歳も若かった母も83歳で亡くなりましたが、今二人はこのお墓の中で一緒に暮らしているのです。