たい焼きを探しに、静岡県静岡市に来ました。全国のたい焼きを食べ歩いていますが、たい焼き店の多さをみると、静岡県が上位に来るような? なんせ静岡県は、熱海市から浜松市まで距離が長いし、東海道の宿場町が多く点在します。歴史的にみても静岡市は、東海道の主要な町だったと考えられます。そんな静岡市に、たい焼き屋さんがあります。
静岡市にはJR東海道線の他に、私鉄の静岡鉄道(通称 静鉄)が走っています。静鉄の歴史をたどると、静岡市の製茶問屋から清水港に、輸出用の茶葉を運ぶためにつくられた鉄道で、静岡鉄道が設立されたのが1907年です。現在はその線路を使い、新静岡から新清水まで、市民の便利な移動手段になっています。
おっとたい焼きの話に戻します。今回のたい焼き屋さんは、この静鉄の日吉駅から歩いて5分くらいの所にある、たい焼き茶屋・葵堂さんの鷹匠店です。
住所は葵区の鷹匠ですが、葵といえば徳川家の家紋を思いうかびます。近くに駿府城公園があります。江戸時代には駿府城がすぐそばあった事を考えると、ここは鷹を操る鷹匠が住んでいたのかも?
では早速、たい焼き茶屋・葵堂さんのたい焼きを購入しました。既に焼かれてあるたい焼き(あずき)を、紙袋に入れていただき、日吉駅に戻りながら食べました。
たい焼きの周りについた羽根を食べると、バリバリと音をたてて砕けました。一言でいうと、香ばしいお煎餅(えんべい)のようです。たい焼きの薄皮の表面はサクッとして、中はやわらかいです。最初あんこを口にした時、「うん!甘い」と感じました。色合いはあずきにしては、意外と黒いあんこです。でも食べ進むにつれ、小豆のおいしさが感じられました。
後で確認すると、たい焼き茶屋 葵堂さんのあずき(あんこ)は、北海道産小豆を使用し、黒ゴマと砂糖大根(てん菜糖)で作られたオリジナルでした。
あんこが少し甘いけれど、白砂糖の甘さとは違う、甘さにこだわったおいしいたい焼きです。
そうそうこのたい焼きには、静岡のお茶が合うと思います。静岡茶とたい焼きを一緒に楽しめる、そんなセットがあると意外におもしろいかも?
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