goo blog サービス終了のお知らせ 

広島の調律なら佐野ピアノ工房へ!

お問い合わせ
TEL:082-490-3192
E-mail:sano39u1@drive.ocn.ne.jp

音が止まらない!

2020年07月01日 | ピアノ修理
「ある時から急に一つの鍵盤だけ音が
止まらなくなった!」このような症状
が出ることがあります。

通常は鍵盤が下がるとダンパーが弦を
開放しハンマーが弦を叩いて、鍵盤が
上がるとダンパーは弦を押さえること
によって音が止まります。

音が止まらなくなった時、その原因は
ダンパーにあります。

湿気によってダンパーの関節の動きが
悪くなり止音不良になるのはグランド
ピアノもアップライトピアノも共通の
原因です。

特にアップライトピアノはダンパーの
止音にスプリングが使われているため
材質や取付け方に問題があると、折れ
たり外れたりすることがあります。

上の写真は鍵盤を押し下げていないの
に本来は弦を押さえるダンパーが上が
っています。スプリングが外れて下に
落ちている状態です。今回は折れては
いなかったのでスプリングの取付不良
が原因でした。

しっかり取付けをし直して、元の状態
に戻りました。調律以前に部品全体が
正しく機能しているか?チェックして
修正するのが調律師の大切な役目です。


ピアノのリニューアル

2020年06月09日 | ピアノ修理
ピアノを新たにお孫さんやお知り合いに
譲られる際に移動と外装のリフレッシュ
をされて、外装がピカピカになって届け
られる方は多くいらっしゃいます。

でも音や弾き心地はどうでしょう?
外装をキレイに磨いただけでは音や弾き
心地は良くなりません。ピアノの状態に
よっては掃除や調律だけで充分な場合も
ありますが、ピアノ内部をお預かりして
修理が必要な場合もあります。

弦の張替えは必要ないことがほとんどで
鍵盤やアクションを調律師が車に積んで
一週間もお預かりすれば蘇ってピアノの
本体に取り付け調律・整調・整音をして
豊かな響きや心地良いタッチに戻ります。

お預かり修理では分解して細部の動きを
整えながらの作業なので新品の時よりも
優れたピアノに生まれ変わります!



鍵盤貼り替え修理

2020年05月22日 | ピアノ修理
アコースティックピアノの鍵盤は木の表面
に白や黒の別の素材が接着されています。

黒鍵に比べて白鍵は汚れやヒビや欠けなど
目立ちやすいので貼り替え修理をすること
ができます。

52鍵ある白鍵は1オクターブの中で違った
形状しているだけでなく、メーカーなどに
よっても微妙にサイズが違うので貼り替え
た後はみ出た部分を研磨してグリッサンド
でも痛くないようアールを整えます。

製造年代によってセルロイドが使用されて
いたピアノは経年変化で変色や変形をする
のでアクリルに貼り替えると真っ白になり
ます!





調律師の工房作業

2020年05月03日 | ピアノ修理
最近は工房にてお預かり修理をメインに
しております。

多くは長年のご使用による摩耗等の変化
を直します。
例えば弦を叩くハンマーフェルトの整形
や鍵盤がたつきのクロス貼り替え、鍵盤
のヒビや変形変色のアクリル貼り替え・・・
これらはグランドピアノもアップライト
ピアノも共通の修理項目です。

部品を交換した後ピアノ本体に取り付け
必ず整調・調律・整音をするとピアノは
元通りにだけでなくグレードアップして
今まではできにくかった表現までできる
ようになります。

ピアノは人の体に比べれば単純にできて
いるので、調律師が必要な処置をすれば
改善します。あとは弾いてもらえるのを
待つのみです!



鍵盤の貼り替え承ります。

2019年10月29日 | ピアノ修理
特に白鍵は長年のご使用によって
ヒビが入ったり欠けたり、材質が
セルロイドであれば茶色く変色し
接着が浮いてきたり、人口象牙は
黄色くなったり黒ずんだり表面が
摩耗したり様々な経年変化があり
ます。

その様な場合でも現在のピアノの
主流のアクリルに貼り替えること
ができます。

写真のような状態の新品の鍵盤の
表面を貼り替えて、オリジナルの
幅に合わせて綺麗にサイドを直線
に整えて、更にグリッサンドでも
手が痛くならないようにアールも
整えます。

仕上げには鍵盤上面が水平になる
よう高さ調整を始め、全体の整調
も見直して出来上がりです。

ピアノはそのままで、鍵盤のみを
お預かりして佐野ピアノ工房にて
貼り替え作業をしておりますので
お気軽にご相談ください。