雨が降っていないときも、いつでも降りますよ、といわんばかりに、
大気が しっとり、ひんやりとしています。
今年の梅雨は、今のところ、あの不愉快なじっとり蒸し暑さを、あまり感じない。
早朝のひんやり感を、夕の際までも引きずって、
うっすら湛えている感じがします。
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アジサイ。
まだ始まったばかり。
よく見ると、中央にかたまる小粒のつぼみに、
青、クリーム、ピンク、白、
ぎゅっと詰まって、なんとも微細なグラデーション。
ホタルブクロ。
そう、もうじき蛍の季節ですね。
白いような、紫のような。
雨に透けて、透明のような。
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フランネル草。葉っぱがフランネルみたいなの。
「フランネルフラワー」って呼ばれる別の花もあって、ごっちゃになるから、
こっちはいつも、学名の「リクニス・コロナリア」で呼んでます。
目の醒めるような際立った色彩。
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ヒルガオ。
ヒルガオの花に、ヒルガオのつるが絡まっていました。
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ワルナスビ。
花は茄子と一緒。ほんのり青紫で、かわいらしい。
だけど、トゲだらけ。
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今回のは、ケータイで撮った写真。
これらが、なぜだか 絶妙にうまい具合に、
夏の初めの湿度感、
しっとり感をかもし出して。
そして、
雨の気配を漂わせた独特の湿気による、光の、
じんわり白むように滲む感じ を
絶妙に、
偶然に、
捉えてくれて。
傷だらけで、焦点が白くぼやけて滲んでしまう このケータイ、
今回はずいぶん「いい味」出してくれたなあ。
撮りたいけど撮りにくい「雰囲気」を、よくぞ捉えたなあ。
と、
ちょっと感心。
器械って、時にこういうふうに、不慮の気まぐれで、
いい仕事してくれたり、しますね。
花びらに光りが、すこし滲んで、ほのかに白く灯るよう。
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ところで、
昨夜新宿の映画館で見た、『ブラックスワン』ですが。
、、へヴィーでした、、、。
「ナタリーが頑張ったっていうバレエシーン、どんだけ素敵なもんかしら~(お花)」
みたいなつもりで見に行ってしまったので、
ずどーーーん!と、ひっくり返された感じです。
お花どころじゃなかったわ。黒かった。
ずーっと緊迫状態でした。
胸が、ぎゅーっ・・・・!と、
絞り上げられて苦しい感じが、しかも延々ずーーっと続く感じ。
で、
ずーーん、、と重たく残る感じ。
これって、
主人公(ナタリーっていうかニーナ)の心情そのもの。この精神的な緊迫、終始ぎゅうぎゅうと追い詰められていく、そんな感じだから、
主人公に感情移入しながら見てしまったら、そうなるんでしょうね。。
こういう、重たい、心に痛い映画、
ぜんぜん嫌いじゃありません。
むしろこういう映画をこそ、見たいと常々願っています。
そういうのが好きな方には、おすすめします。
、、しばらく、チャイコフスキーの「白鳥の湖」を聴くと、胸がぎゅーっと痛くなりそう症候群。
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おまけ。
先週作った庭に植えた花のひとつ。
ゲラニウム・サンギネウム・ストリアタム。
その花カードに書かれていたことば。
咲くことだけが
よろこびのように
咲いて咲いて
なんという、ポエムかしら、、!
なんだか、、
ものすんんんごく、
切ない、切ないものを感じたのですが、、。
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僕は 血圧低いです。