歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

花の詞

2011年06月13日 | 徒然 -tzure-zure-


雨が降っていないときも、いつでも降りますよ、といわんばかりに、
大気が しっとり、ひんやりとしています。


今年の梅雨は、今のところ、あの不愉快なじっとり蒸し暑さを、あまり感じない。


早朝のひんやり感を、夕の際までも引きずって、
うっすら湛えている感じがします。






アジサイ。

まだ始まったばかり。

よく見ると、中央にかたまる小粒のつぼみに、
青、クリーム、ピンク、白、

ぎゅっと詰まって、なんとも微細なグラデーション。



ホタルブクロ。

そう、もうじき蛍の季節ですね。

白いような、紫のような。

雨に透けて、透明のような。






フランネル草。葉っぱがフランネルみたいなの。

「フランネルフラワー」って呼ばれる別の花もあって、ごっちゃになるから、
こっちはいつも、学名の「リクニス・コロナリア」で呼んでます。

目の醒めるような際立った色彩。






ヒルガオ。

ヒルガオの花に、ヒルガオのつるが絡まっていました。






ワルナスビ。

花は茄子と一緒。ほんのり青紫で、かわいらしい。

だけど、トゲだらけ。







今回のは、ケータイで撮った写真。
これらが、なぜだか 絶妙にうまい具合に、

夏の初めの湿度感、
しっとり感をかもし出して。
そして、
雨の気配を漂わせた独特の湿気による、光の、
じんわり白むように滲む感じ を
絶妙に、
偶然に、
捉えてくれて。


傷だらけで、焦点が白くぼやけて滲んでしまう このケータイ、

今回はずいぶん「いい味」出してくれたなあ。
撮りたいけど撮りにくい「雰囲気」を、よくぞ捉えたなあ。
と、

ちょっと感心。 


器械って、時にこういうふうに、不慮の気まぐれで、
いい仕事してくれたり、しますね。



花びらに光りが、すこし滲んで、ほのかに白く灯るよう。





ところで、
昨夜新宿の映画館で見た、『ブラックスワン』ですが。

、、へヴィーでした、、、。

「ナタリーが頑張ったっていうバレエシーン、どんだけ素敵なもんかしら~(お花)」

みたいなつもりで見に行ってしまったので、
ずどーーーん!と、ひっくり返された感じです。

お花どころじゃなかったわ。黒かった。


ずーっと緊迫状態でした。
胸が、ぎゅーっ・・・・!と、
絞り上げられて苦しい感じが、しかも延々ずーーっと続く感じ。

で、
ずーーん、、と重たく残る感じ。


これって、
主人公(ナタリーっていうかニーナ)の心情そのもの。この精神的な緊迫、終始ぎゅうぎゅうと追い詰められていく、そんな感じだから、
主人公に感情移入しながら見てしまったら、そうなるんでしょうね。。



こういう、重たい、心に痛い映画、
ぜんぜん嫌いじゃありません。

むしろこういう映画をこそ、見たいと常々願っています。
そういうのが好きな方には、おすすめします。



、、しばらく、チャイコフスキーの「白鳥の湖」を聴くと、胸がぎゅーっと痛くなりそう症候群。





おまけ。

先週作った庭に植えた花のひとつ。



ゲラニウム・サンギネウム・ストリアタム。
その花カードに書かれていたことば。




  咲くことだけが

  よろこびのように

  咲いて咲いて



なんという、ポエムかしら、、!


なんだか、、
ものすんんんごく、
切ない、切ないものを感じたのですが、、。






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1 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
音楽同好会(名前検討中 (村石太マン)
2011-07-08 15:51:59
チャイコフスキーの白鳥の湖は 血圧を下げると ある記事で読みました。本当かなぁ?
僕は 血圧低いです。
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