2013年夏の、イギリス旅日記。
7月28日(日)〜9日目〜:@Yorkshire dales(ヨークシャー・デイルズ)
この日は丸一日、
最寄りの‘世界遺産’を堪能することにしました。
来たのは、北ヨークシャーの、、、
Fountains Abbey(ファウンテンズ・アビー)。です。
*
エントランスにあるビジターセンターは、
古い石と、伝統的な石積み塀を用いつつ、モダンな設え。「世界遺産」はまだ見えません。
地場の石の、加工場。何かの修復中でしょうか。
へえ、こういう風に作ってるんだな〜という、なかなかお目にかかれない過程が知れるので、
外国の工事現場って、とても興味深いです。
エントランスから、ゲートを抜けて。
しばらく歩きます。
まだ見えません。
見えてきました。
潺潺(せんせん)と流れる水に誘われるがまま、水に沿っていくと、、
廃墟の片鱗が。
ファウンテンズ・アビー。
ファウンテンズってのは、泉のことですね。
アビーは、修道院のこと。
この修道院は、12世紀に創建されたシトー派のものだそうな。
そして、
16世紀、ヘンリー8世によって滅ぼされました。
廃墟ロマン。
厳かに、つぶやいてみたくなります。
「世 界 遺 産。」
ブルーベル
随所に生えた野花が、いい味。
この修道院、図面無しで作られたそうです。
そして、修道士がDIYで作ったのではなくて、大工さんや石工さんを雇って作ったそうです。
以上、
パンフレット情報。
こういう、すごく古い、重厚な歴史を背負った建築は、大好き。
とりわけ宗教建築は、造り手や使い手の想いがより濃く感じられるので、とても惹かれます。
こういう、生々しい痕跡だとか。
風化と残像の痕だとか。
光と
影と
生と、死と。
膨大な時間の記憶が沁み込んでいる空間の、圧。
それをすっぽり包む、空虚の、圧。
タイムスリップ感。
偲ばれる、修道士の生活していた痕跡。
生息の痕。
石、
ピンクなのが、気になります。
綺麗な、淡いピンク。
鳥の巣。
花。
今を生きるもの。
身体の内側が暴かれたような、グロテスク。
途切れる階段の、ポエティック。
廃墟は、時間が止まった場所。
廃墟に居ると、時間の感覚が消えます。
*
この修道院は、
17〜18世紀、ここを手に入れた元政治家(Aislabie:エスラビー)によって、水をテーマにしたガーデンが整備されることによって、
特異な風景を持つ庭園として、新しい顔を持つことになりました。
Studley Royal Water Garden(スタッドリー・ロイヤル・ウォーター・ガーデン)。
釣船草(ツリフネソウ)
*
もんのすごい、
広いです。
フォーマル(形式的)な平たい水辺の芝公園があって、
白鳥が居て、
像があって、
水辺には、野草が咲いていて。
青くて細い、美しいトンボが居ました。
わかるかな。
*
創られた当初の絵が残っており、
灌木が茂りすぎて、鬱蒼として原型を止めない状態になっていたので、
修景中のようです。
水辺を囲む、森の道。
人気の無い森の中を歩いていると、
ドダ ドダドダッ
ドキッとして見ると、
鳥でした。
しかも、たくさん。
何て鳥でしょう?キジみたい。
ドダドダッと、重そうな音をバタバタ立てながら、逃走。
飛ばない。
走って逃げる。
あっちからも、こっちからも。
バタバタ、大騒ぎ。
どうやら、彼らの巣食うゾーンに踏み込んだらしい。
*
一転、静かな場所へ。
さらに
静かすぎて、
ちょっと恐ろしげな場所へ。
闇のバキューム。
入ろうか、入るまいか。
入る。
なんか怖ぇえ〜〜
抜ける。
こんな、闇の瞑想スポットが、
ちょこっと、ある。
日本でもたまに、山岳修行的な山中で出くわしますが、
あんまり居たくない、陰湿な重さがあります。
こういう洞穴系は、何か悪いものが居そうで、苦手。
光を見て、ほっとします。
鏡水。
流される藻。
水草に戯れるカモベイビー。
ウォーターガーデンと謳うだけのことはある、
水辺がどどーん、な感じ。
カモ一族。
*
草臥(くたび)れる花。
再び森。
死んだ樹。
生きる樹。
露わな根。
露骨な根。
たまにある、前時代的な彫刻オブジェ。
苔むす石の道。
しっとりした苔生す森は、やはり一番落ち着きます。
*
ぐるーっと巡って、
戻ってきたようです。
修道院よりも先にあったという、ファウンテンズ・ミル(水車小屋)。
水車パワーで穀物を挽いていました。
自力で粉挽き。体験コーナー。
*
というわけで
写真たっぷりで、一気にお送りしました、
「世 界 、 遺 産 。」(渋い声で)
駆け足気味で、お届けしました。
>> そして、まだ続く。>>
7月28日(日)〜9日目〜:@Yorkshire dales(ヨークシャー・デイルズ)
この日は丸一日、
最寄りの‘世界遺産’を堪能することにしました。
来たのは、北ヨークシャーの、、、
Fountains Abbey(ファウンテンズ・アビー)。です。
*
エントランスにあるビジターセンターは、
古い石と、伝統的な石積み塀を用いつつ、モダンな設え。「世界遺産」はまだ見えません。
地場の石の、加工場。何かの修復中でしょうか。
へえ、こういう風に作ってるんだな〜という、なかなかお目にかかれない過程が知れるので、
外国の工事現場って、とても興味深いです。
エントランスから、ゲートを抜けて。
しばらく歩きます。
まだ見えません。
見えてきました。
潺潺(せんせん)と流れる水に誘われるがまま、水に沿っていくと、、
廃墟の片鱗が。
ファウンテンズ・アビー。
ファウンテンズってのは、泉のことですね。
アビーは、修道院のこと。
この修道院は、12世紀に創建されたシトー派のものだそうな。
そして、
16世紀、ヘンリー8世によって滅ぼされました。
廃墟ロマン。
厳かに、つぶやいてみたくなります。
「世 界 遺 産。」
ブルーベル
随所に生えた野花が、いい味。
この修道院、図面無しで作られたそうです。
そして、修道士がDIYで作ったのではなくて、大工さんや石工さんを雇って作ったそうです。
以上、
パンフレット情報。
こういう、すごく古い、重厚な歴史を背負った建築は、大好き。
とりわけ宗教建築は、造り手や使い手の想いがより濃く感じられるので、とても惹かれます。
こういう、生々しい痕跡だとか。
風化と残像の痕だとか。
光と
影と
生と、死と。
膨大な時間の記憶が沁み込んでいる空間の、圧。
それをすっぽり包む、空虚の、圧。
タイムスリップ感。
偲ばれる、修道士の生活していた痕跡。
生息の痕。
石、
ピンクなのが、気になります。
綺麗な、淡いピンク。
鳥の巣。
花。
今を生きるもの。
身体の内側が暴かれたような、グロテスク。
途切れる階段の、ポエティック。
廃墟は、時間が止まった場所。
廃墟に居ると、時間の感覚が消えます。
*
この修道院は、
17〜18世紀、ここを手に入れた元政治家(Aislabie:エスラビー)によって、水をテーマにしたガーデンが整備されることによって、
特異な風景を持つ庭園として、新しい顔を持つことになりました。
Studley Royal Water Garden(スタッドリー・ロイヤル・ウォーター・ガーデン)。
釣船草(ツリフネソウ)
*
もんのすごい、
広いです。
フォーマル(形式的)な平たい水辺の芝公園があって、
白鳥が居て、
像があって、
水辺には、野草が咲いていて。
青くて細い、美しいトンボが居ました。
わかるかな。
*
創られた当初の絵が残っており、
灌木が茂りすぎて、鬱蒼として原型を止めない状態になっていたので、
修景中のようです。
水辺を囲む、森の道。
人気の無い森の中を歩いていると、
ドダ ドダドダッ
ドキッとして見ると、
鳥でした。
しかも、たくさん。
何て鳥でしょう?キジみたい。
ドダドダッと、重そうな音をバタバタ立てながら、逃走。
飛ばない。
走って逃げる。
あっちからも、こっちからも。
バタバタ、大騒ぎ。
どうやら、彼らの巣食うゾーンに踏み込んだらしい。
*
一転、静かな場所へ。
さらに
静かすぎて、
ちょっと恐ろしげな場所へ。
闇のバキューム。
入ろうか、入るまいか。
入る。
なんか怖ぇえ〜〜
抜ける。
こんな、闇の瞑想スポットが、
ちょこっと、ある。
日本でもたまに、山岳修行的な山中で出くわしますが、
あんまり居たくない、陰湿な重さがあります。
こういう洞穴系は、何か悪いものが居そうで、苦手。
光を見て、ほっとします。
鏡水。
流される藻。
水草に戯れるカモベイビー。
ウォーターガーデンと謳うだけのことはある、
水辺がどどーん、な感じ。
カモ一族。
*
草臥(くたび)れる花。
再び森。
死んだ樹。
生きる樹。
露わな根。
露骨な根。
たまにある、前時代的な彫刻オブジェ。
苔むす石の道。
しっとりした苔生す森は、やはり一番落ち着きます。
*
ぐるーっと巡って、
戻ってきたようです。
修道院よりも先にあったという、ファウンテンズ・ミル(水車小屋)。
水車パワーで穀物を挽いていました。
自力で粉挽き。体験コーナー。
*
というわけで
写真たっぷりで、一気にお送りしました、
「世 界 、 遺 産 。」(渋い声で)
駆け足気味で、お届けしました。
>> そして、まだ続く。>>