goo blog サービス終了のお知らせ 

歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

雨の月曜日

2011年05月23日 | 徒然 -tzure-zure-
雨のせいかな。

なんだか、テンションが上がり切らない、
妙に アンニュイな日だったなあ。

雨のせいかな。

寒さのせいかも。




月曜日のせいかも。


レイニー・マンデー。


とりあえず、レイニー・マンデーのせいにしてみる。




朝の道ゆき。

出がけの時。都合良く、雨が止んだ。





川沿いの緑道を、新しい青い自転車で するーうっと、走り抜ける。

はっ と

香りに呼ばれて 立ち止まる。



スイカズラ。

漢字で書くと、
「忍冬」。
冬、葉っぱを丸めて、寒さに耐えているようになるから、って。

金から白へと色が変わる、スイカズラの花。

雨にとける、好きな香り。




ほどよく 雨が止んでくれたすきに。

ちょっと早めの、朝の道ゆき。



ノバラが咲く道を抜けて。



公園を抜けて。





シロツメクサのじゅうたんを抜けて。






エゴの花の降る道をよぎって。









ヒルガオ。


白い淡い光。





ハクチョウゲ。

夏の朝は、白い花が沁みる。




シラン(紫蘭)の、白花も、

妙に光ってる。





今咲いている中で、一番惹かれる花は、



エノテラ。

昼咲き月見草。

なぜか、とても惹かれる花。
いつか植えたいと、待ちに待って、

ついに植えた。




つくばの某庭にて。



              ↑
             ここらへん


先週、植え込みしたばかりの、出来立ての庭(の一部)です。


ちらっとだけ見せちゃう。







光る水。





先週も、そんなこんなで、忙しかったなー。



* * *



花。



パッションあり。




サイレントあり。




シックあり。



キュートあり。




優雅あり。




ポップあり。


世界はなんてカラフルなんだろう。

まったく、飽きない。





花の写真を見てたら、

「テンションが上がらないなあ、、」なんて、
さっきまでの重たさが 消えて、

ちょっぴり 癒されてました。





これからしばし、雨の続きそうな気配。

アンニュイ。

アンニュイとの闘い。


花に見蕩れるだけじゃ、敵わないので。




プリンを食べるよ。

最近、超お気に入りの。

桜もち味・牛乳プリンだよ。

うふふ。






降り立つべし

2011年05月23日 | 徒然 -tzure-zure-


黄金!




黄金!ゴールデン!


降り立つべし!

青き衣をまといて、降り立つべしー!




『ナウシカ』が、
(映画のというより、漫画の原作のほうが)私のバイブル。なので、

思想の原点 というか
もう 完全に染み付いているので、

「その者 青き衣をまといて 金色の野に降り立つべし。。。」

という おばばの言い伝えの台詞が、湧いて来てしまわずには、いられないわけなのです。
居ても立っても居られないわけです。

こんな風景を目の当たりにすると。





「降り立つべしー!」
っつって、

飛び込んでいって、

降り立ちたいわけです。

降り立たないけど。


これは、熊谷の、現場近くの、畑です。

ちょっと前にも、同じ場所の写真を載せました。
風が緑をくねらせている光景。
ざわわ。って。

それから、一ヶ月もしないうちに、
若い緑は、黄金へ。


こちらの現場も、いよいよ佳境です。








ナウシカつながりで。

そういえば、書きそびれていた件。



王蟲(おうむ)が、どーん!



これの正体は、

膜構造(テンセグリティというらしいです)で作られた、テント的仮設建築。


中は



こんな。

建築学科時代の友人と、見に行って来ました。

東京理科大の、建築学科の学生の、なにかのワークショップか、
プロジェクトだったか。





かれこれ、四月の初めの頃の話だったか。。。


そうそう、




桜の咲き始めた頃でした。





ミツマタも、こんもり咲いていました。

あと、ユキヤナギの全盛期。

そんな時季でした。


、、すでに、遠いなあ。









入り口。





中。

鉄の棒が、織り込まれて居りまして。


これがいかに凄いのかという詳細は、えー、割愛させて頂きまして。

膜のテンション(緊張)をうまく使っている構造だということ。
テンセグリティ、というそうです。ということだけ。


もはや 建築の世界からは一歩離れた私としても、
これはなんだか、面白かったです。


というか、

「オウムじゃ。でっかいオウムのぬけがらじゃあ。」

という、ナウシカなテンションになってました。



ナウシカ(漫画のほう)は、ご一読をおすすめします。
エコと直結させられがちな映画版が、屁のように思える、
とても深い、
一筋縄ではいかない、重い話です。
人間の業、人間ではまったく適わない、自然の神秘、脅威。


今回の震災のあとの、放射能のこと、
メルトダウン、爆発、

あれらのニュースを見ながら、やはり、ナウシカの漫画のあちらこちらを、重ねて、憶い出していました。

最終巻(7巻)。

巨神兵が、核の火を放ちます。
キノコ雲が立ち上ります。
それは、正義の火ですが、毒でもあります。
それを命じたのは、ナウシカ本人です。


ぜひ、今こそ、また新たに読み直されて欲しいと思う。

まちがっても、映画のほうをサラッと見るんではなくて。







久々に会った同級生。

折しも、震災から2週間くらい。
話題も、震災のこと。そしてもちろん、建築のこと。






この「オウム」を見に行った前夜、
この建築のご学友の家に、お泊まりしました。

それで、
同じく建築の同級生にして、このたびなんと、医学部に合格したという友人の、
送別会みたいなことをしました。

で、
『第9地区』っていう映画を見たりしたんだけど。


エビって呼ばれる蟲みたいな宇宙人が南アフリカ上空に不時着しちゃって、
そこに第9地区っていう、彼らを隔離するエリアを設けて、
っていうSF映画なんだけど。

まー、面白かったです。


その友人が この春めでたく合格した っていうのが、

福島県立医大でした。



もちろん、受験した時点では、こうなることは、全然予想もつかなかったこと。

よりにもよって!?って。

これが今生の別れになるかも!って。

ぜんぜん笑えないような、かえって 笑うしかないような。



医者を志す彼は、

今頃、あの福島で。頑張っているのだと思います。



何がどうなるのか、わからない運命。





今日もまた、東京も、揺れました。朝にも、夜にも。

揺れることに、ずいぶん慣れてしまっています。

じんわりとした不安は、相変わらず。





薔薇がまぶしい、
ものすごい真夏ばりの暑い日照りと、

夕方からの、冷める雨。


一日の中だけでも ころっと変わる天気。


明日など、なおのこと。

明日の朝、無事に目覚められるかさえ。

一秒後さえ、どうなることやら。


それでも淡々と、日常を綯いでゆく。

明日のために、今日、
部屋のかたづけをしたり、洗濯をしたり、
しっかり寝て、体調を整えたり。

とりあえず、明日のために。

どうなることやら、わからないけれど。





copyright (c)

Copyright (c) 2009-NOW "uta-niwa" <by ngch-zoen> All Rights Reserved.