時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(546) 要塞化した学校

2011年02月11日 22時03分46秒 | 現在の中の過去

 学校の校門に関する記事は,この記事この記事で書いていた。日本で最も不審者侵入に力を入れていると思われる学校の近くを通ったので,その設備を見てみたい。

 大阪府池田市の附属池田小学校の旧正門。

(2010年4月10日撮影)

 門の形はしているものの現在は救急車などの緊急車両用の通路の役割でしか使われていない。あの事件の犯人が侵入したのは隣の現在はフェンスの前にスロープとバックミラーが残っているのみの通用門のようだ。
 正門に近寄る。

(2010年4月10日撮影)

 この1枚の写真内にもかなりの設備が含まれている。門柱の上には…

(2010年4月10日撮影)

 ワイヤー上のセンサーが張り巡らされている。
 可動式の門扉の上にはこのセンサーがないが,その部分の両端に黒いセンサーが見える。さらに右側の門柱の奥にはUFOのような形をした監視カメラが見える。奥に見える建物もガラス張りになっていて,可視性が高くなっている。
 防犯設備ではないが,門の奥に見えるのが,再発防止を祈ったモニュメントだ。
 校門から離れるとセンサーではなくやや高めのフェンスが校周を囲んでいる。

(2010年4月10日撮影)

 高さや目の幅も侵入防止を意識したものになっているのだろう。
 坂になっている道路をしばらく下ると信号がある。

(2010年4月10日撮影)

 そこを少し曲がったところに現在の校門がある。

(2010年4月10日撮影)

 中学・高校とも共用で,門の横には警備員の詰め所がついている。普段はここで入場者のチェックが行われているのだろう。事件があった日には研究授業か何かが開かれていて外部からの来客も多かった日だったようだ。学校側にも訪問側にも負担はかかるが安全には変えられない。
 その脇には…

(2010年4月10日撮影)

 この学校の敷地が災害時の避難所になっていることが書かれていた。災害時にはこの厳重な侵入防止システムが裏目に出そうな気がする。
 同じ敷地の北側には…

(2010年4月10日撮影)

 学校危機や事件後のケアについて研究していると思われる施設があった。

 学校の周りだけでも多くの侵入対策が見られた。他にも設備面だけではなく,人的な面でも多くの対策がとられているのだろう。学校の安全を維持するのも大変な努力がいることが感じられた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿