11人の侍

「生きている間に日本がワールドカップを掲げる瞬間をみたい」ひとたちの為のブログ

宮城の二の舞は演ずまい

2005年11月14日 14時19分59秒 | サッカー
アルゼンチンに逆転勝利を収めたイングランドは
W杯まで半年になってもチームに発見の余地(それはリードを許したときのピーター・クラウチ投入だった)
があることを証明した

サッカーの母国イングランドでさえこの時期に最終兵器を追い求めているのに
日本代表がその努力を怠ってよいはずがない
ドイツW杯でどうしても得点が必要なとき
日本の助けとなりえる人材はまだまだ眠っているのだから


イングランドは202センチの長身FW投入によって南米の猛者をパニック陥れた
オーウェン、ルーニーの俊敏なツートップに
突如、空中戦という180度異なる要素を加えられたのだから
百戦錬磨のアルゼンチンといえども無理はない

ただ日本代表がこれをそのまま真似ようとしても難しいと思う
日本にも190センチで肘の使い方が巧い
平山相太というパワープレイヤーがいるけれど
いかんせん他のアタッカーの多くは空中戦に関心を示さない
サイドからクロスを狙おうにもペナルティーボックスには相手DFだけ
なんてことも珍しいことではないのだから

屈強な欧州、南米のディフェンダー
例えばジョン・テリーとソル・キャンベル、
ワルター・サムエルとロベルト・アジャラのような怪物を相手に
独りで伍するのはいくらなんでも厳しい

付け加えると、日本はそもそもベッカムやジョー・コールのような優れたウイングプレイヤーを擁していない
日本最高のウインガーである三都主アレサンドロはサイドバックを任されているという現状があるし
石川直宏や田中達也といった有望株は不運にも戦線を離れることとなってしまった

そうなると日本はパワープレイではなく
他のKOパンチで活路を見出す必要がある

日本がもっとも得意とする攻撃パターン
つまりは中村俊輔のセットプレイだ

どうしても得点が必要なとき
日本はこの中村の武器を最大限有効に活用できる人材をピッチにおいておく必要がある
これが日本代表の最終兵器の必須条件となる

セットプレイを獲得するという根本的な概念からみれば
ファウルを誘うスキルのあるアタッカーは不可欠になる
馬力があって、狡猾さを併せ持つ大久保嘉人は理想的な人材だ言えるだろう
鹿島でスタメン復帰が叶えば鈴木隆行も候補に入る
また中村のピッチに置いたまま
アレックスを前線に上げる布陣を模索する必要があるのかもしれないとも思う

この、ファールを数多く獲得することができるという前提の下で
ゴール前で相手ディフェンスに圧力をかけるパワープレイヤーを加えなければいけない

前述した平山相太をベンチに置いておくという選択があってもいいし
図抜けた破壊力を誇る久保竜彦がフル出場できれば言うことはない
田中マルクス闘莉王を宮本のポジションで試すべきだと
僕が度々繰り返してきたのはまさしくこの為で
リーグで10点近く挙げているディフェンダーが代表チームから無視され続けているという事実は驚くべきことだ

最後に、俊敏で抜け目のない典型的な「フォックス・イン・ザ・ボックス」型の点取り屋
サンフレッチェ広島の佐藤寿人をリストの最後尾に加えてみても
おもしろそうではないだろうか