11人の侍

「生きている間に日本がワールドカップを掲げる瞬間をみたい」ひとたちの為のブログ

60m独走ゴールの長谷部誠は独を目指して走り続ける

2005年12月29日 20時05分40秒 | サッカー
今更ながらこれ程の才能が山本昌邦のアテネ五輪政権で
完全に無視されていたことに驚かされる

阿部勇樹に今野泰幸、鈴木啓太、そして小野伸二といった才能が
同じポジションに犇めき合っていた事実があるにしても

浦和レッズの長谷部誠が山本のチームに呼ばれたことは
ただの一度としてなかった
つい先日、待望のA代表候補に選ばれた長谷部は
これがすべての代表カテゴリーを通して初めての選出になる

「アテネを経由」させてもらえなかった20歳の若者
出世の藁をつかみ損ねたことは大きなディスアドヴァンテージとなるはずだった

今野泰幸がアテネで得た経験値や自信はFC東京の試合から垣間見ることができる
希望したポジションで起用されなかった阿部勇樹にしても同様だ

わずか2試合でGL脱落という惨敗に終わったとはいえ
世界を経験したことは彼等の意識を変えさせたはず

僕をなにより驚かせるのは
アテネを経験しなかった長谷部が
彼等ふたりと同じペースで成長曲線を描いていることだ

ほとんどの選手が日本人かよく顔を知ったブラジル人というJリーグでは
国際感覚や緊迫感とはまず距離がある
自国リーグを見下すつもりは毛頭ないけれど
積み重ねる経験値は欧州や世界大会とは比較にならないのが現状だ

そんななか
長谷部が高い意識を持って日々の練習に取り組んできただろうことは想像に難しくない

ファールを恐れずガツガツと当たりにいくディフェンスなんか
欧州の香りを存分に感じさせる

浦和レッズというJのなかでは唯一コスモポリタンなチームに在籍していることは幸運だったのかもしれない

アルパイ、田中マルクス闘莉王、三都主アレサンドロといった好戦的な選手と練習を積み重ねてきた長谷部にとって
アグレッシヴネスは今や武器のひとつになっている

あのバイエルンミュンヘンに才能を認められている長谷部
次に欧州からオファーが届いたら
迷わず首を縦に振ってもらいたいな