Happy Fun Move

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最初で最後の北鎌尾根 6

2022年10月15日 | 

車中と言えどもテントとは違い寝心地良かったのか結構寝られたとYnさん。それは良かった。

家に戻る道すがら家の近所の大きな病院に救急で診てもらえるか電話確認したが、外科の先生がその時間居ないという事で、別の病院を紹介してもらい受診することに。
一旦、自宅へ帰り、着替えをし、私はシャワーを浴びて、病院へとYnさんを送ってから仕事場へ。
お客さんが少なかったので、許可をもらい1時間早く帰宅させてもらった。

Ynさん、救急外来では、手の傷のガーゼを剥がしてもらったが、もう縫うには遅すぎて消毒と破傷風の予防注射のみ。この救急外来の外科医は目を合わせなかったそう。
整形外科の先生はいなかったので後日の外科と整形の予約をしてタクシーにて帰宅したそうだ。


あかんだなで撮影。

足の外傷はさほどだが、左手はドラえもんのごとく腫れあがっている。
びっくりなのは、ヘルメットを被っていなかったにもかかわらずこの程度だった頭の傷。

ログを確認した所、約30メートル滑落していたし、2回も宙を舞ったにもかかわらず!
正直、良くて骨折、悪くて…と肝を冷やしたが、本当によくぞこれだけで済んだなという感じだ。
本人も折れた!と思うほどの衝撃と加速で覚悟したそうだが、骨折を免れたのは、Ynさんの強靭な筋肉と、良くも悪くも前日に振った雨のおかげで土が柔らかくなっていたからだろう。悪くは、柔らかくなっていたせいだろう草が抜けてしまった事。
テントで、着替えなど世話をしていると、何度もごめんなと言われたが、ごめん言うな!と。ありがとうって言い。逆の立場だったら同じ事してくれるだろうし、まだ安全地帯に居るわけじゃなかったしね。
それにしても、私の方が重い荷を担いだとは言え、歩き方のコツを掴んだYnさんの岩場を登るスピードの速いことといったら!ビビリの私は置いていかれる始末!なんてこった!本当にこの人は、左手左足が曲げられなく、右手も肩より上に上げられないのかと疑うほどだった。
平地に降り立ってもまだガッツをみせてコースタイム内で歩き切ったYnさんの精神力には脱帽である。
本人も言っていたが、骨折した足を引きずり山から生還したなどの沢山の先人たちの本を読んでいたからこそ、折れてもいないのだから行けるはずという思いと、行くか戻るか(始めは救助呼ぶと言っていたのに!)の選択で2度北鎌尾根へ行っている事で進むを選択した方が安全だと判断したと。時間は掛かったが無事に山頂へ着き、下山できることが出来え本当に良かった。しかし、私には北鎌尾根を進むことが本当に安全だったのかは分からない。結果的に無事に越えることが出来たし、迷わず進めた人にはそう思えるかもしれないが、途中ルートファインディングに悩むところもあったし、ガラガラと落石がある個所を通過せねばならい所、ガレを歩くか落ちれば一貫の終わりな垂壁を登るかなどという所もあった。もちろん水俣乗越へと上がるのが三肢不自由なYnさんが難しいことも分かっているが。

なんにせよ、Ynさんが生きていてくれて良かった。

コメント
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