「悪しき隣人」との近所付き合い

中国は「あしき隣人」「法治主義通らぬ」　講演で枝野氏(朝日新聞) - goo ニュース

先週まで大騒ぎだった尖閣諸島での中国漁船による領海侵犯事件（決してただの衝突事件では無いし、領土問題でも無い）に端を発した中国側の対応と日本側の対応。
ようやく落ち着いてきたね。
日本は「圧力をかければ屈する国」というイメージを全世界に発信してしまった反面、中国側も「粗暴な大国」という素顔を全世界にさらけ出すことになり、その影響を考慮してか中国側からこれらの報道を控える形で事態は（表面上）沈静化。
ま、両者痛み分けってとこかな。
今回の件で、中国に対する認識が甘すぎる仙谷とか言うおっさんを筆頭にM頭議員も学習したコトだろうよ。

…と思ったら、菅は10月1日の所信表明演説で中国との戦略的互恵関係の深化を挙げた。

戦略的互恵関係とは？
外務省によりますと「日中両国がアジア及び世界に対して厳粛な責任を負うとの認識の下、アジア及び世界に共に貢献する中で、お互い利益を得て共通利益を拡大し、日中関係を発展させること」…らしい。
→外務省：「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明

具体的には以下の5つの点が示されているらしい。
・政治的相互信頼の増進
しかし、今回の件で信頼できない相手である事を改めて認識させられた。
・人的、文化的交流の促進及び国民の友好感情の増進
しかし、今回の件で人的・文化的交流を一切拒否しようとしたのは中国側であるし、友好感情どころか反日感情を煽る行為をしているのも中国側だ。
・互恵協力の強化
しかし、今回の件で互恵強力どころか単独で勝手にガス田開発を進めているのは中国側だ。
・アジア太平洋への貢献
しかし、今回の件でアジア太平洋への貢献どころか、年々軍備を増強し、航空母艦までも建造してアジア太平洋の覇権を握ろうとしているのは中国側だ。
・グローバルな課題への貢献
しかし、グローバルな課題、すなわち世界の平和と発展を脅かす存在なのは、日本のみならず他国とも領土問題で争いが絶えない中国である。


…互恵関係の深化どころか、関係維持すら厳しくね？
こういうコトをひとまとめにして、今回枝野は「悪しき隣人」だと表現したんだろうね。
記事にもあるように、菅の演説とは正反対の事を言ってるワケだから、今回の講演での発言は党内外、及び国内外で波紋を広げるかも知れないね。

ま、とりあえずは表面上は落ち着きつつある問題だ。
いつまでも「目には目を」的な対応をしててもラチが開かない。
一旦今日でこのネタに関して書くのは終わりにしようと思う。
（中国側は相変わらずフジタの社員1名だけ「人質」に取ってるけどね。日本が船長一人だけ釈放しなかった事への仕返しのような格好で…。）

と、いうことで。
最後に日本政府及び日本企業に、この「悪しき隣人」との付き合いに関して一言。

今後は必要最低限の付き合い以外はしないでください。

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