姉は、28年前52歳で亡くなりました。
8月に胃癌の手術を受けて退院する事無く、
翌年の3月9日に亡くなりました。
足尾の家に帰りたいと言っていましたが、
義理兄が姉の身体を心配して、いいと言いませんでした。
実家の兄の運転で両親を乗せて、群馬県の太田の病院にお見舞いに行くと、
廊下で姉が両親に「私ばかり心配かけてごめんね」っと泣いていました。
姉と私は10歳年が離れていて、
私にとっては厳しい姉でした。
中学2年生の時、家庭科でフレヤースカートを縫い、
脇はファスナー仕上げではなく、その時はホックでした。
家での宿題で、ホック付けを雑に終わらせていた私は、
翌朝5時に姉に起されて、「こんなんじゃ提出できないと」
やり直しをさせられました。
私は眠い目をこすりながら、解いて一針一針丁寧に仕上げました。
その青いスカートが気に入って、暫く穿いていました。
その時、丁寧にやれば仕上げはそれに答えると
姉に教えてもらいました。