ひょうごの在来種保存会

会員さんも800名を越えました。活動報告を発信します。

保存会通信18号(25年秋)9月3日で10年になりました 代表 山根成人

2013年12月15日 | 保存会通信17号

 昨年より何回か10周年にちなんだイベントをさせてもらいましたが、一応、7月27日の江頭先生講演会で締めくくりと致します。
 農学を学んだこともない自分が代表となっての運営は、やはり素人っぽく、専門的な成果は残せなかったと自認しております。その点歯がゆく感じておられた人も少なくなかったと思いますがどうぞご寛容ください。私自身は「営々と種を採る人」に照準を当て、県内を走り続け沢山の生産者や地域を守ろうとする人々にお会いできたことは最大の幸せでした。このあとは、今までのように新しい発見がどんどん出てくるとは考えられませんし、誰か一人が全県を走るのも現実には難しい面も多いので、先日紹介しましたように県内5地域に分けそれぞれに代表をお願いして、地道に息の長い活動になってくれればと願っております。出来れば行政単位に一人ずつくらいの多くのリーダーが生まれてくれれば、隅から隅までの調査が出来上がるのでないかと考えております。

 もう一つ、今までひょうごの在来種保存会だったのを、保存創生会?とでも改名して100年先の在来作物の創出に向けた活動に大きな期待をしたいと思っております。現在ある在来種を栽培し、その地に合う特性を創出しながら次の代に伝えていくーーーこれが私たちの活動の根本理念だと考えています。日本の作物のほとんどは外国からの帰化作物でした。今もいろんな新しい作物が導入されております。それも今後の在来種となる可能性を十分もっております。一番大事なことは自分たちの命の継続を誰かに委ねないで自立できる農、自給できる農ということが最終的な夢ではないでしょうか。あまりにひどい兵庫県の自給率はすこし頑張れば改善の希望も大きいと思います。孫子のために建てた家、自分が見ることの出来ない50年先への植林、そんな我々の先祖の魂に命の原点と生きる感動を覚えながらチマチマと採種する豊かさを確信したいと思っております。

 尚、何もかもやめるのか尋ねられたりしますがそんなことはありません。種に遊んでもらいながら人生を終わりたい。具体的にはイベントの企画と通信の作成という2本の柱はと運営からは離れ、個人として県内の今までのお付き合いを再確認しながら楽しませてもらいたいと考えております。本当にながい間有難うございました。

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